Haruki Takakura / 高倉 遥輝

Anna Magazine_旅エッセイ 👉https://container-web.jp/writer/haruki-takakura/  ギャップイヤーBrothers_インタビュー 👉https://note.com/gapyear_brothers/

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Profile&自己紹介

どうやらそうらしい。 この言葉は、角田光代さんの「世界中で迷子になって」というエッセイ本で筆者が述べているもの。本当にその通りだと思う。 これまで全く疑いを持たずに過ごしてきた自分の世界が、小さなきっかけで随分と広がって迷子になる。 面白くもあり、不愉快でもある。 自分はどこまで世界を広げられるのだろう。 1. Profile2. 今の自分と過去の自分『自分は自分が思う以上に素直だった』実はいま、北欧に位置するデンマークという人口わずか581万人(タイのバンコクよりやや多

    • FillIn The Gap | 休学を経た素人によるAnna magazineでの連載

      FillIn The Gap #2 ドタバタ、あめりか縦横断の旅 vol.1 Contributed by Haruki Takakura Los Angels 編 "「これからどこまで自分の世界を広げられるだろうか」 この春ファッションの世界に飛び込んだHaruki Takakuraさんが、世界との距離を正しく知るために、デンマーク・コペンハーゲンで過ごした小さくて特別な「スキマ時間」の回想記。" 記事へのURLはこちら (是非、この記事を読み終えてから戻ってきてね🫶

      • 『逃飛行 〜ギャップイヤーに思うこと〜』

        ギャップイヤーはシャイな奴 ここ2年で大学に行ったのは、恐らく両手、もしくは片手で収まるほどの回数だろう。すでに、大学1・2年生の時は足繁く毎日のように通った学校から、物理的にも精神的にも少しずつ距離が離れていった実感がある。よく、片道2時間もの通学路を通い続けたものだ。授業よりも片道の通学の方が長いなんてこともしばしばあった。それでも先日、無事?卒業認可が実家に届き、僕の卒業が決まった。 今回は、大学生活と共に終わりを迎えようとしている人生のモラトリアム期間を振り返る。

        • 『The Sense Of Wonder 〜センスオブワンダー〜』

          Rachel Carsonという海洋生物学者、兼、作家の女性がいる。僕は存じ上げなかったが、環境に関心のある人にとっては、言わずと知れた存在なのかもしれない。もしくは、書に知識のある人にとって。 彼女は、文章を通じて自然の美しさを伝え、その自然を犯す環境破壊に一石を投じた著書『沈黙の春 ~Silent Spring~』を残した。そして、53歳という若さでこの世をさった。この書、『The Sense Of Wonder』は、彼女が残した最後の著書である。 __________

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        • 短編エッセイ100本ノック
          9本
        • ソーシャルデザイン 事例紹介
          2本

        記事

          『アナログの逆襲 −旅行記』 後編

          15.Jan.21xx(☀︎ →☔︎)の続きを読み進める。 15.Jan.21xx(☀︎→☔︎→☀︎)  海岸に着く私たちを、遠くから見つめる彼ら。その目は、私たちを流木同様に自然の一部として捉えているようだった。だが、エイリアンではなく、あくまで同じ星の物体として捉えていたように思う。なぜなら、彼らの姿勢や動向に焦りは見えず、あたかも迷い込んだ子羊を迎え入れるかのように、ドッシリと構えていたからだ。私たちが完全に陸に上がっても、彼らはまったく動じなかった。恐れてはいない。

          『アナログの逆襲 −旅行記』 後編

          『アナログの逆襲 −旅行記』前編

          21xx年を生きた人物の旅行記をゆっくりと読み進める。 13.Jan.21xx(☁︎) 世の中は恐ろしく透明になった。  何もが透けて見えるくらいには、至る所に監視の目がある。衛星システムのレベルが格段に上がり、2000年代前半に発展途上国と呼ばれていた国々が、衛星システムやそれらを用いた情報技術の業界において、発展しすぎて困るほどのレベルに達した。無論、監視の目を背けるための情報バリア技術も非常に発達している。  ちょうど一年前の1月13日、ようやく、巧みに構築されたバリ

          『アナログの逆襲 −旅行記』前編

          『最後の喫煙者』を読んで

          現実と非現実とファンタジー。大まかに分けると物書きは書き物をこの三つに分類しているのではないかと思う。 こんなことを考え始めたきっかけは、筒井康隆の短編小説『最後の喫煙者』を読了したことにある。 筒井康隆の世界に、靴を脱ぐための玄関はない。 いわば、土足で出入り可能な世界なのだ。入口を抜けるとわかるが、その世界は土足でないと通りきれないほど、不真面目なアトラクションに満ちている。なんなら、マウンテンブーツが必要かもしれない。 彼の本を開くことは、ディズニーランドやUSJ

          『最後の喫煙者』を読んで

          『スビックの野良猫』

          「野良猫に餌やり禁止」 ここ最近、そんな看板を見ることが増えた。別に野良になりたくて野良になったわけではないのに、と思いつつもその公園からは少し距離を置く。 最近気に入っていた公園だったのに。 その公園は日当たりが良い。特に端っこに置かれた黄色いベンチは、昼寝にもってこいの特等席だった。人間も全く来ない。都会の喧騒の中、人間にほとんど会わずに済む場所は珍しかった。 だが、「野良猫に餌やり禁止」の看板がある以上、ここを去らねばならない。去らねばいけないほど、飯に苦労して

          『スビックの野良猫』

          『ハッピーアワー』

          カールスバーグ(Carlsberg)は、デンマークで生まれたビールだ。サッパリとした味と喉越しの良さが特徴で、日本のビールとよく似ている。 このカールスバーグを求めて、足早にコペンハーゲン大学のミーティングルームから飛び出すものがいる。そいつは大のビール好きだが、酒に弱いらしい。いつもハッピーアワーで安くビールを飲んでは、顔を真っ赤にしている。 ハッピーアワーとは、基本的に19時くらいまでお酒を安く提供してくれる時間のことで、そいつはこの時間に間に合うよう、そそくさと足早

          『ハッピーアワー』

          『雲に立ち向かう船』

          旅に出ると、まず最初に興奮するポイントとして飛行機の窓から見える景色がある。大体の場合、青と白のコントラストを見て「綺麗だな〜」という感想に終わる。だが先日の東北行きの飛行機の車窓から見える空の景色は、少し違った。 そこには、一台のタンカー船がいた。 空から見る船は、まさに雲という巨大な壁に立ち向かっている最中だった。「船がぶつかる!」 そんなわけないことは分かっている。だが、雲と海が一続きの平面になった時、船は雲に立ち向かう。この景色は、空にいる者の特権だ。 本当は

          『雲に立ち向かう船』

          短編エッセイ100本ノック

          つくづく、自分で始めた何かを最後までやり切るのが苦手なんです。気づけば、終わっているんです。 雨の日をきっかけにランニングが。バイトを終えるのが遅い日をきっかけに自炊が。挙げ始めると、キリがない。 そんな自分に喝を入れようと始めるのが、この短編エッセイ100本ノック。きっとエッセイ以外の何者かが登場する機会も多々あるだろう。 ただ、正直にいうと、書くことは頑張らずとも好きで続けられるのではないかと思っている(何事も、始める前はいつもそう思う) 自分を表現できる場や方法が

          短編エッセイ100本ノック

          ドタバタ、あめりか縦横断 vol.1

          コペンハーゲンに来てからと言うもの、ジブリに大ハマり中である。 Netflix が2月より日本、カナダ、アメリカの3ヵ国を除く約190カ国でジブリを配信してくれているお陰で、こっちではジブリを堪能できている。(配信の権利は制作とは別らしく、制作国の日本では配信がまだらしい) ジブリの世界観は勿論のこと、英語表記のタイトルがぶち当たっている言語の壁もおもしろい。 1989 『魔女の宅急便』 / ”Kiki's Delivery Service” 2001 『千と千尋の神隠し

          ドタバタ、あめりか縦横断 vol.1

          ソーシャルデザイン紹介 Vol.2

          描き貯めていた記事があったので、数億ヶ月ぶりに更新しようと思います! なので、半年ほど前の話ということで、時系列に頑張って追いついてください!(誰目線。) 🌲ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー🐧 だーーいぶと長い間サボっている間に、いろいろあって家を追い出されたり(つい、オーナーに悪い言葉を吐いてしまった自分も悪い)たくさんの新しい出会いがあったりとドタバタな1ヶ月半でした。 さて、このドタバタ1ヶ月の中で二つ新たに気づいたことがあったん

          ソーシャルデザイン紹介 Vol.2

          恩恵はいずこへ

          こんばんは!前半のおふざけ記事から一転、急にデンマークに行って真面目になったなと思われた方もたくさんいらっしゃるでしょう。はい、根が真面目なんです。とんでもなく。 だから、こうした文章でははっちゃけようとするのですが、ここ最近の記事では本性が出てしまっていましたね;) デンマークでは、晴れてあったかい日が増えてきて夏を感じています!と留学日記に書いたのが約1ヶ月ほど前で、現在は夜も涼しく、長袖や羽織り物が欠かせなくなっています。あの、日本の春秋のなんとも人肌が恋しくなるよう

          コミュニティと個人の在り方

          コミュニティってどこまでを指すんだろうか。同じ街に、同じ国に住んでいる見知らぬ人までコミュニティと呼べるのだろうか?それとも本当に仲の良い人だけをコミュニティと呼ぶのだろうか。 そんなことを考えたきっかけは、つい先日行ったインタビューの影響だ。今回は、デンマークでリビングラボ運営のノウハウを持つPublic Intelligenceとのインタビューの対話の中から、見えてきた日本とデンマークのコミュニティと個人の在り方について述べてみる。 コミュニティの捉え方Public I

          コミュニティと個人の在り方

          SoftCityに学ぶ人間中心デザイン

          2020年6月8日 建築事務所ゲール・アーキテクトのクリエイティブディレクター兼パートナーであるデイビッド・シムさんに話を伺うためオフィスを訪れた。ゲール・アーキテクトは、人間中心という考えに基づいて、パブリックスペースや都市計画に関するプロジェクトを行う建築コンサルタント企業であり、プロジェクトにリビングラボ手法を用いている。 人間中心の都市やパブリックスペースの計画といった複数の利害関係者(行政、企業、市民など)への考慮を必要とするプロジェクトにリビングラボ手法は欠かせな

          SoftCityに学ぶ人間中心デザイン