世界の食品ロスを減らす「Too Good to go」
こんにちは、はるきです。
前回は日本の食品ロスアプリについて書きました。
今回は、世界で話題の食品ロス削減アプリ「Too Good to go」について書いていきます。
世界で話題の「Too Good to go」とは?
Too Good to goとは
デンマークのコペンハーゲンに本社を置き、2015 年に5人の共同創業によって設立されました。
どういったアプリかと言うと、
「お店の食品ロスになりそうな食材を廃棄をせずに安くで提供する」
というアプリです。
私達人間は狩猟採取の時代から時を経て、現代では食糧を余らせてしまい捨てるほど成長してきました。世界では25億トンの食糧が食品ロスとして廃棄されており非常の問題視されております。
Too Good to goは世界一規模の大きい食品ロス削減アプリでユーザー数は7,500万人以上。
Too Good to goを導入しているお店は90,000店舗以上、累計で1億食以上の食品ロス削減に貢献しております。
Too Good to goはヨーロッパと北米の17カ国で導入されていて、まだ日本には導入されておらず今後日本に展開するという記事もないので残念です。
Too Good to goのビジネスモデル
Too Good to goでは商品を“Magic Box”と呼んでおり、何が入っているのかは受け取るまでわからない仕組みとなっております。
販売価格としては2.99ドル(約400円)~5.99ドル(約800円)となっており、通常価格の1/3程度で商品が買えます。
下記の写真はMagic Boxに入っていた食材で、これだけ入って約500円だそうです。非常に安い!
利用者としては「お得」な買い物を求めているだけではなく、新しい体験を求めサービスを楽しでいる利用者も多く存在するのではと思います。
それは、TikTokやInstagramでハッシュタグを「Too Good to go」で調べてみるとMagic Boxから商品を取り出す動画や商品の紹介、Magic Boxを家から受け取りに行く動画などがあり、どれも利用者は楽しそうでToo Good to goは利用者から非常に愛されているということが分かります。
スタートアップ企業はユーザーから熱狂的に愛されていることが、何よりも大切ではないかと思います。
本当に素晴らしいサービスであるから利用者からも愛されており、利用者もこの素晴らしいサービスを知ってほしいや共有したいと思い動画の撮影をして自分の周りに広げているのではないかと思います。
次にToo Good to goはどこから利益が出ているのかをみていきます
Too Good to goのビジネスモデルは非常にシンプルで収益は2つの柱となります。
注文される毎の手数料→1,79$(約240円)
年間管理費→年間で89$(約12,000円)
Too Good to goがどれくらいの収益が上がっていてるのかを考えていきたいと思います。
海外の記事によれば、Too Good to goでは毎日250,000食を節約している。
(250,000食という数字はどのように調べたのか?計算方法がないので正確とは言えないがここでは250,000食と仮定して計算します)
250,000食/日×1,79$(約240円)=60,000,000(1日の手数料での売上)
60,000,000×365=2,190,000,000(1年の手数料での売上)
90,000店舗×89$(約12,000円)=1,080,000,000(年会費での売上)
2,190,000,000+1,080,000,000=32億7000万(一年間での売上)
上記の売上は適切ではなく、おおよその数字になります。現在は店舗数なども増えていっているので更に売上は伸びているかと思います。
次に店舗側について見ていきます。
お店側みビジネスなので、利益を出すことも重要です。
利益を計算するにあたってまず、どれだけの費用が掛かっているかを計算していきたいと思います。
お店側にかかる費用としては、
・一回販売するごとの手数料(1,79$(約240円))
・年会費(89$(約12,000円))
年会費は1ヶ月で計算すると、約1000円となります。
次に利益について計算して行きます。
お店側の利益としては、
一回の販売額ー手数料(1,79$(約240円))=利益となります。
今回は4,99$を販売価格として計算して行きます。
食品ロスはお店の売れ行きによっては出ない可能性もあるので、30日中20日間が食品ロスが出てしまい、1日に2個の出品をしてと仮定してます
計算方法は下記の通りです。
4,99$-1,79$×(20日×2回)=60$(売上)
60$-7,57(約1,000円年会費)=52,43$(約6,933円利益)
52,43$×12ヶ月=629$(約83,119円1年間利益)
これは正確な数字はありませんが、私が飲食店の経験があるのでその経験であり感覚から数字を考えました。
これ通りに行けば、食品ロスもすることなく十分に利益は出るのではないかと思います。回収率としても600%ほどあるので飲食やお店であれば導入しない理由はないのでは思います。
ここ問題は、仮にToo Good to goで出品して売れるかどうかです。
Too Good to goの記事によれば、Too Good to goのサービスは大変人気でほとんど店で売れており完売しているそうです。
理想としては、Too Good to goを導入せずに商品が売り切れるのが良いが天候や曜日によっても左右されるので難しい所もある。
お店側として、Too Good to goに頼りすぎてるのではなく、徹底した在庫管理や発注業務を行った上で補助としてToo Good to goを頼るのが良いのではと思います。
スマホ一つで世界のお店を探索
Too Good to goにはどのようなお店が導入しているかをみていきます。
導入しているお店は、スーパー、レストラン、カフェ、パン屋などで導入店舗を見てみると、スーパーマーケットが多いようです。
それに大手企業も導入しており、スターバックスやオランダ最大手スーパーAlbert Heijnなど導入しています
Too Good to go使い方
上記の課題点の中で特に、アレルギーの問題は解決する必要があるかと思います。
世界では4人に1人がアレルギーとされており、食に関するアレルギーは1%〜10%と言われています。
アレルギーは命に関わるので、家族にアレルギーの方がいればToo Good to goは利用しずらいので含まれているアレルギーをアプリで確認できれば使いやすいのではと思います。
それに加えて、Too Good to goはMagic Boxに入っており、何が入っているのかが分からないので事前にお店側がアレルギーは持っているのかを聞いておけば少しは利用しやすいと思います。
もう一つの問題は食への安全性です。
Too Good to goの商品は賞味期限が近づいているため値下げされています。
なので、その商品が腐敗の状況や適切保管が求められる。
仮に、賞味期限が切れていなくて見た目に問題がなくても保管方法が悪く腐っていたということもあり得るかと思います。
食への安全性はお店側の徹底した管理が必要であるのと、消費者としても賞味期限が短いので優先して使うことが必要かと思います。
他にもToo Good to goは値段の割にはお得ですが、内容量が多いの一人暮らしの人や家にある食材と被ってしまえば賞味期限切れになりかねないので食品シェアアプリの「OLIO」と合わせれば家庭での食品ロスは更に防げるのではないかと思います。
OLIOとは、イギリス発祥の食品シェアアプリです。作りすぎたり、余りそう、買いすぎた食材を近所の人と共有できるアプリです。
日本ではToo Good to goのアプリは対応していないので、実際にアプリが使えないのは残念だが、それと似たサービスで「TABETE」,「食べチョク」,「クラダシ」などがあるので一度使ってみてください。
日本ではToo Good to goと一番近いサービスは「TABETE」ですが、規模や食品ロス削減数を比べるとまだまだ小さい。
・日本がこんなにも海外に比べて遅れている理由は?
・導入数は伸びているが海外のように伸びていない理由は?
・飲食店には拡大できているが、スーパーに導入できなに理由は?
・国の規制や助成金がなどが邪魔をしているのか?
どうすれば日本も食品ロスアプリをアジアや中東に広げていくことができるのか、何が問題で何を解決すれば良いのかをなど調べていきたいと思います。
まとめ
今回は食品ロスアプリであるToo Good to goについて書きましたが、InstagramやTikTokで見る限り利用者がサービスを熱狂的に愛しているのが分かります。
日本としても食品ロスアプリは存在しますが、規模や食品ロス削減数は圧倒的に少ないので、どうすれば利用者や導入店舗が増え、海外に展開できるのかをToo Good to goの事例を参考する必要があります。
私としても、なぜここまで爆発的にToo Good to goが世界に広がったのか?どのようなマーケティング戦略を考えたのかなどは調べる必要があると思いました。
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