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人に教える難しさの理由はこれか。


こんにちは。大学院生の遥風です。

「FACT FULNESS - 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」という本の中で、いいなーと思う例えがあったので、書き残しておきます。


本書自体は、身の回りにあふれるデータの正しい見方を指南してくれる本です。とても勉強になったので、読書記録も別で書きたいところです、、、。


以下、この本からの引用です。↓↓↓

「高層ビルの上から見下ろすと、低い建物の高さの違いがわかりにくい。どれも同じくらい低く見える。」

FACT FULNESS, ハンス・ロスリング著, p58


本文中では、「貧困」について、お金持ち(高層ビル)から見ると、貧しい人々(低い建物)の貧困度合いの差が分からない、という意図で用いられた例えです。

ただ、私はこの文章を読んだ時に、「人に教える(伝える)難しさ」の理由も説明できるなぁと思いました。

教える、とは相手に分かる言葉で説明する必要があるからです。

私は以下のようなステップで説明レベルが上がっていくと思っています。


① 相手に伝えたい内容を自分がきちんと理解する

② 自分と同等かそれ以上の知識レベルの人に対して説明できる

③ その分野を全く知らない人に理解してもらえるように説明する



最後が圧倒的に難しいのでは、と思っています。

なぜなら、2段階目までは、基本的に「自分の基準」が通用するからです。

先述の例えを使うならば、団地のマンション群といったところでしょうか。??

多少の差はあれ、同じような建物がいくつも並んでいるわけですから、共通認識も多いでしょう。


ただ、3段階目は「相手」によって最適な説明が異なります。

スカイツリーの展望台から見たら、平屋も5階建マンションも似たようなものですが、地面から見たら全然違いますもんね。5階は充分足がすくむ高さです。笑

自分が詳しい分野について、相手の反応を見ながら適切な言葉を選んで説明する。
これが人に教える、ということであり、今になって学校の先生ってすごいなあと思ったりします。

この例えを知ってから、相手に意図が伝わらない時に、「なんで伝わってないの、、、!!」とイライラすることなく、「あ~、ちょっと目線が違ったかあ。」と捉えられるようになりました。

そうすると、穏やかな気持ちのまま、新しい言葉で伝えなおすことができ、物事がスムーズに進むことが増えたように思います。

それでもたまに、自分ががんばって勉強していることをアピールしたくて、ちょっと難しいことを難しめの言葉で早口でしゃべってしまいたくなることもあるんですけどね、、、笑





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