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カレーの鍋を混ぜるように組織の熱とスピードを調理する | 私たちの職務経歴書 ~ 永井 博

(本記事は、2021年5月にインタビューした内容をもとに編集しています。)

こんにちは!
マネーフォワード ビジネスカンパニーCCOの山本です。

「私たちの職務経歴書」シリーズでは、面接の場でみなさんとお会いする社員のこれまでの経歴、マネーフォワード(以下:マネフォ)になぜ入社したか、今の仕事ややりがいなどをお伝えしています!

今回紹介するのは、SMB事業推進本部 本部長の永井さんです。
個人的にも一番長く一緒に仕事をしてきた永井さん。実は内に秘めた情熱の持ち主です❗
メンバーからの信頼も厚い永井さんの仕事にかける想いを聞きました✨

SMB事業推進本部 本部長
永井 博

新卒で総合商社に入社後、全社リスク管理制度の構築・システム導入、不動産事業の事業リスク管理業務等に従事し、2015年にマネーフォワードに入社。
2016年から関西拠点の営業組織の立ち上げ、2018年から営業戦略部にて事業計画・KPI設計・各事業指標の定量化等に携わる。2021年6月より中小企業向けにクラウドサービス導入を推進する事業本部を統括。

ーー前職の仕事内容と、マネフォに入社した経緯を教えてください。

永井:新卒で商社に入社しました。理由はキャリアの可能性が広がりそうで、自分と違うタイプの人が多いことです。

前職ではリスク管理の仕事をしていました。商社がさまざまな事業に進出するにあたり、法務や経理、ファイナンス面でどんなリスクがあるかを、数十年のスパンでシミュレーションします。仕事を通じて、浅く広くさまざまな業界の知識が身につきました。

転職を考え始めたのは、いつのまにか飲み屋で会社への不満を言っている自分に気づいた時です。翌朝、冷静になるとダサいなと…。

これまでは大企業に就職して出世街道を上がることがキャリアの成功モデルだったと思うんですが、同年代を見渡すと起業する人も出てきている中で、このままじゃいけないと思いました。

山本:永井さんは、ご自身を俯瞰して見ている印象があります。

永井:たしかに、自分を冷静に見ているもう一人の自分がいます(笑)

しかも、不満を言うほど環境が悪かったわけでもないんです。人間関係はむしろ良かったし、給料の水準も高かった。

でも、仕事において事業の手触り感がなくて、楽しい・悔しいという気持ちを味わったことがなかったんですよね。やりがいや手ごたえを感じる仕事をできていない物足りなさを感じていたのだと思います。

部署異動の希望を聞かれた時にも、グループの事業会社に出向して現場に近いところで働きたいと言っていたのですが、であれば社外でもいいのかなと思い始めました。

そこで、小規模でこれからの成長ポテンシャルが見込まれるようなベンチャーに転職して、色んなことをやらざるを得ない環境に身を置こうと考えました。そうしたら居酒屋で愚痴ることもないなと(笑)

山本:そこからなぜ、マネフォに?

永井:転職エージェントに勧められたのがきっかけです。マネフォがBtoCだけでなくBtoBの事業も手がけていると聞き、興味をもちました。自分自身も前職の経験でデータの集計や資料作成に膨大な時間をかけていたので、単純作業を自動化して生産性の向上に貢献できるというコンセプトに共感できました。

あとは、面接してくれた社員が商社出身で、自分の話をきちんと理解してもらえた感覚もありました。

マネフォに対して、洗練されたIT企業のようなイメージをもっていたんですが、泥臭い営業も愚直に行いながら拡大しているのは驚きでした。

前職の経験が仕事で活かせるのか?役に立てるのか?という不安はありましたが、自分の可能性を広げたいと思い、転職を決意しました。

ーー入社して、印象的だったことはありましたか?

永井:猛者が揃っていて、こんな人たちの中で働いたら自分は埋もれそうだと思ってましたし、事実埋もれてました(笑)

山本:そんなことないです(笑)

永井:当時のマネフォは100名程の社員数でしたが、覚悟をもって転職してきている大企業出身の人が多い印象でした。

商社にも優秀な人は多かったのですが、マネフォにいる人は優秀さの種類が違う感じで、調整力よりも推進力が圧倒的に高い。

たとえば、私の上司だった人は、営業をしながらカスタマーサクセスもして、全社の広報もしているといった状況でした。

自分の仕事はここまでという線引きがなく、事業を成長させるために自分がやるべきことをしようという考えの人が多いことが印象的でしたね。

入社して印象的だったこと

山本:マネフォに入社して、ご自身には何か変化がありましたか?

永井:入社したての頃は試行錯誤の毎日でした。

転機になったのは関西支社の立ち上げに関わり、大きな会計事務所のお客様を担当した時です。担当したお客様の視座が高く、会計業界のミッションやクラウドの会計システムを推進することに使命感を持っている方々に出会いました。

改めて、自分の仕事の意義を感じるキッカケとなり、事業を成長させたいという想いが強くなりました。自分の領域かどうかに関係なく、課題を見つけたら解決しようはと思うようになり、当事者意識が非常に高くなりましたね。

山本:確かに、関西支社に行ってからの永井さんはとても活き活き仕事されていた印象です。

永井:そうですね(笑)拠点の立ち上げなんて考えていなかったですし、自分の可能性を広げたチャレンジでした。

また、新たな気付きとして、前職のリスク管理という仕事が、意外に今の仕事に役立つことも知りました。事業を俯瞰して見たり、営業目標から逆算して計画を立てたり、営業活動のデータから汎用行動パターンを生み出したりする場面では、前職の経験が役立っていると思います。

マネフォで事業がスケールするにつれて前職の経験が活きたことは、どこで繋がるか分からないなと、新鮮な感覚がありました。

グリコポーズ

(当時の関西支社のみんなと。お決まりのグリコポーズで!)

ーー現在の仕事内容とやりがいを教えてください。

永井:現在は、税理士や公認会計士・社会保険労務士といった士業の皆様とパートナーシップを組みながら、エンドユーザーである中小企業様に『マネーフォワードクラウド』を広げていく、SMB事業推進本部の責任者をしています。

最終的には中小企業のバックオフィスのクラウド化を実現することを目的としていますが、中小企業の一番の相談相手である士業に対して、当社サービスを通じた業務効率化を支援する事によって、士業の専門性が発揮しやすい環境を作り、中小企業を支えていくことを目指しています。

関西支社での経験から、業界を変えていきたい、中小企業に価値を届けたい、日本を元気にしたいと思っている士業の皆様との関係性を今でも大切にしています。

やりがいだと感じているのは、300~400万社あるといわれる中小企業のクラウド化推進を通じて、日本企業の課題を解決できていることですね。

現在、バックオフィスのクラウド化が盛り上がっていますが、日本は諸外国に比べると普及が遅れていてまだ35%※ ほど。労働人口の減少が予測される中で、企業の経理や労務の方たちの業務効率化につながるクラウド化は非常に意義があると思います。

そして、そのマーケットにおいてトップクラスの企業として、強力に推進できている手ごたえも感じています。

総務省 令和2年 情報通信白書 図表5-2-1-20 よりクラウドサービスの利用内訳「給与・財務会計・人事」:35.7%

ーー永井さんがマネフォで働き続ける原動力はなんでしょうか?

永井:マネフォより面白いと思える仕事はなさそうだからです。

転職前は「スキルアップして、自分の市場価値を高める」と考えていたのに、今は「事業にコミットすることで自分が成長する」と思っています。

信頼しているメンバーと一緒に事業をつくっていくことに楽しさを感じています。

表現するのが難しいのですが、今の自分の役割は、「カレーの鍋が焦げないように、毎日混ぜている」って感覚なんですよね。

山本:カレーを混ぜる!!

働き続ける原動力 (1)

永井:マネフォは事業のスピードが早いので、いつも鍋が加熱されている状態だと思うんです。でも、カレーが焦げたらおいしくなくなるので、いい感じに混ぜたいなと。

山本:焦げないように混ぜるのもリスク管理に通じますね。実際、焦げそうな事態を永井さんに相談すると焦げ付きがなくなっていると感じる社員は多いと思います。
すごく納得の表現です(笑)

ーーSMB事業推進本部をどんな組織にしていきたいですか?

永井:対お客様においては、3年後、5年後、10年後にお付き合いしておいて良かったと思っていただけるような会社・組織でありたいです。

新しい機能やサービスをリリースして喜んでいただけるのは勿論ありがたいことなのですが、テクノロジーの発展は日進月歩なので、ベースとなる信頼関係が大事。そのためには、一人一人がお客様の課題と向き合う姿勢があり、メリットを考えた適切な情報提供ができ、人として信頼されることが会社・組織としての信頼に繋がると思っています。

社内的には、心理的安全性が高く、且つ達成意欲が高い組織を目指しています。

そのため、メンバーの人となりを知り、どんなモチベーションで働いているのか、一人ひとりがマネフォに入社した理由と現在のバランスが取れているのかを気にしています。アンバランスになっていれば、アサインする仕事や役割を変えるなどしますね。

山本:永井さんは一人ひとりを見て、寄り添ってくれるという印象があります。

永井:本当はそういうの苦手なタイプなので、照れます。

あとは組織内の連携を意識しています。マーケティングやインサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスなどが一体となった組織で、違った役割のメンバー同士がリスペクトをもって関係性を深められる、なめらかな組織にしていきたいと考えています。

SaaSの王道パターンは、エンタープライズ領域に攻めていくことなのですが、SMB事業推進本部は士業様との信頼関係をベースにしたスモールビジネス向けパートナセールスという違った戦略を進めています。

今でもその成長率は上がっていて、まだまだポテンシャルのあるマーケットであると感じています。

ーーどんな人がマネフォに合っていると思いますか?

永井:当社のMVVC(ミッション/ビジョン/バリュー/カルチャー) への共感と当事者意識の高さが大事だと思います。

個人的には、大企業に勤めていて、新しいチャレンジをしたい人にオススメしたいです。

SMB事業推進本部の視点では、「中小企業のバックオフィスにおける課題を解決する」ことへの共感や接点を持てる人がいいですね。

そして、カスタマーサクセスの要素が強いので、お客様とちゃんと信頼関係を築いて営業したいという人に向いていると思います。

士業の方はマネフォのプロダクトをセールスすることが仕事ではないですし、なかには現在の業務プロセスに対して課題意識が高くない方もいます。だからこそ、プロダクトが実現したい想いやご自身の人となりを知ってもらい、共感いただく中で、パートナーシップを強化し、中小企業への支援を推進していきたいです。

ーー最後に、永井さんのプライベートについても教えてください!

永井:自分で作ったカレーではないですが、カレーを食べ歩いてます。あとはジムでエアロバイク漕ぎながら競馬を見てます。ゴール前は心拍数が上がりますね。

山本:ここでもカレー来た!!笑

永井さん

(事業推進本部のメンバーと一緒に!楽しそうっ!!)

編集後記

カレーの印象が強くなってしまいましたが…(笑)
社内のみならず、士業のお客様からの信頼も厚い永井さん。士業の皆様とのパートナーシップをこれからも強化しながら士業業界や、中小企業の皆様の業務効率化を実現してくれること間違いなし!

SMB事業推進本部では士業や中小企業の皆様の課題を解決する仲間を募集しております!

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