社会貢献と勝ちきることが働く原動力|私たちの職務経歴書 Vol.3 ~ 峰島 侑也
(本記事は、2021年5月にインタビューした内容をもとに編集しています。)
こんにちは!
マネーフォワード ビジネスカンパニーCCOの山本です。
「私たちの職務経歴書」シリーズでは、面接の場でみなさんとお会いする社員のこれまでの経歴、マネーフォワード(以下 マネフォ)になぜ入社したか、今の仕事ややりがいなどをお伝えしております!
今回紹介するのは、クラウドERP本部 本部長の峰島さんです。
最近、峰島さんの熱さが社内でも話題です!!ご縁が重なった入社経緯を深堀りしたいと思います!
ーー峰島さんは、新卒でゴールドマン・サックスに入社されたんですね。
峰島:そうなんです。でも入社1週間で金融は自分に合わないと思い、転職サイトに登録しました(笑)。とはいえ、せっかく入社したのだからとがむしゃらに頑張ったところ、仕事で成果も出せるようになっていきました。
しかし、仕事に慣れてくると、本当にこの仕事をやり続けていいのかと思い始めます。新聞に載るような仕事に携わることもあるけど、自分がいなくても実現したのではないかと。
そんなことを思いながら2年ほどが経ち、ようやく初めての有給休暇をとってカナダ旅行に行こうとしていたら、前日に上司から「明日から山形にあるベンチャー企業の打ち合わせに行ってほしい」と連絡が入ります。結果、カナダ旅行はキャンセルしました(笑)
山本:えええ!?それはつらすぎる…!
峰島:でも、このときベンチャー企業の様子を見たことが自分にとってのターニングポイントになりました。バイオ技術系のベンチャー企業だったのですが、経営幹部は若く30代半ば。みんなが「会社の運命=自分の運命」という気持ちで働いていました。
一方で、まだベンチャーなので資金も信用もない。自分が頑張らなければ、こんなに素晴らしい可能性を持った会社でもうまくいかないかもしれない。そんなことを考えたのは初めてでした。
山本:(当時を思い出してか、峰島さんの目がキラキラしてる…!)
峰島:そこから、ベンチャー投資に興味を持ちはじめます。そんなときに登録していた転職サイトで、ベンチャーキャピタルからスカウトメールが届き、会いに行くことにしました。それが2社目の会社となるグリーベンチャーズです。
ーーベンチャーキャピタルではどんなご経験を?
峰島:「こんなビジネスがしたい」という起業家たちと毎日のように話し、投資の検討をします。面白い仕事ですが初めての転職だったこともあり、ベンチャー業界内のいろいろな方に話を聞きながら仕事に早く慣れようとしていました。
そこで、ゴールドマン・サックスの先輩で、当時からマネフォのCFOだった金坂さんに話を聞くことにしました。
金坂さんと一言二言会話すると「これまで金融しかしてこなかった峰島がベンチャーキャピタリストになって何ができるの?事業会社で事業を経験して、必要とされる価値を発揮できるのはそこからだよ」と、パシッと言われました。
今思えば、マネフォに誘おうと思っていたのかもしれないですが(笑)、その言葉はモヤモヤしていた自分の心にグッと刺さりました。
そんな中、事業を経験する機会は、思ってもいなかった形で実現します。
グリーベンチャーズは投資先にコミットするスタイルのベンチャーキャピタルだったこともあり、投資先だったスマートキャンプ(以下 スマキャン)に送りこまれ、社員と机を並べて働くことになったんです。
山本:運命の流れを感じますね…!
峰島:スマキャンでガッツリと事業に関わってみると、楽しかったんですよね。投資銀行は成熟した業界でシェアを奪い合うので、99.5点と99点のような争いで、ミスの許されない減点方式の世界。
一方、成長中の企業は従来の100点満点のテストに参加するのではなく、「新しく1000点満点のテストを作りました」という世界観なんです。
山本:(素敵な表現!!)
峰島:平均年齢20代半ばの社長やメンバーと、狭いオフィスでギュッと集まって働く。
あれをやれ、これをやれと言われるのではなく、自分自身で会社のために何をやるべきかを考えて実行する毎日でした。
特にスマキャンは社員の自主性やクリエイティビティを活かすことで、会社の成長につなげる社風で、スマキャンでの仕事がどんどん楽しくなっちゃったんですよね。
最後は、自分を送り出してくれたグリーベンチャーズさんと相談の上、正式に転籍させてもらいました。
ーーそのスマートキャンプとマネフォのM&Aを取りもったのが、峰島さんなんですよね。
峰島:当時、スマキャンは上場を目指していたので、自分には向いていないと思いながらも適任者がなかなか見つからず、腹を括ってCFOを引き受けました。
経営者になったことで、自分のマインドが大きく変化しました。
会社で起こる全てのことは自分の責任。売上が下がれば自分の責任。不祥事が起きれば自分の責任。従業員が疲弊したならそれも自分の責任だ。と考えるようになりました。
2019年の年初には上場が具体的に見える状況になった一方で、同時に単独での上場を目指す以外に、他の企業と手を組むことにより単独よりも高い成長を目指せる可能性についても検討を始めていました。
経営幹部で話し合いを重ね、ここから1年で共に将来を描ける企業を探し、出会えなければ単独での上場を目指そう、ということになりました。
それから色んな企業さんとお会いしましたが、なかなか夢を分かち合える企業とは出会えない状況が続きました。
そんなとき、当時マネーフォワードシンカを立ち上げたばかりのマネフォの金坂さんがスマキャンに営業に来たんです。
山本:金坂さんのタイミングがすごいですね(笑)
峰島:自分たちの状況を伝えたところマネーフォワードとして、共に事業を大きくすることに興味を示してくれたんです。
金坂さんが帰ってすぐに社長の辻さんから古橋さん宛に連絡があり、2日後にはスマキャン代表の古橋さん(現会長)と辻さんが会食。そのさらに2日後に、金坂さん、私も同席し話し合いが持たれました。
2社はカルチャーが近く、スピード感という共通点もある。ひとつになることで開ける未来があるんじゃないかという話になり、2019年11月にスマートキャンプはマネーフォワードグループにグループジョインすることになりました。
山本:スマキャンさんのグループジョインは本当にあっという間の出来事だったんですね。
ーーマネフォに入社後は、どのような仕事をしていますか?
峰島:まずは、PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)といわれる、グループジョイン後の経営・組織・業務の統合効果を最大化する仕事を行いました。
PMI後は事業側で働きたいと考えていたら、マネフォから「中堅企業向けの新規事業の責任者をやりませんか?」と打診されたんです。
スマキャンを離れることに少し抵抗はありましたが、CFOとして会計システムは触ってきた経験が活かせるし、なにより面白そうだと感じて引き受けました。
山本:おおおー。Connecting the dotsの世界ですね!
ーー現在の仕事内容とやりがいについて教えてください。
峰島:今は成長企業や中堅企業向けのソリューションである『マネーフォワード クラウド会計Plus』の責任者をしています。
これまでマネフォは小規模な法人向けのサービスをメインとしていました。しかし、ユーザー企業が成長されてきたこともあり、ニーズにお応えするかたちで中堅企業向けのプロダクトである『マネーフォワード クラウド会計Plus』が生まれました。
現在はコロナ禍の影響もあり、働き方改革や、業務の効率化・DX化が進んでいます。わたしたちのサービスがまさに求められているタイミングです。
というのも、中堅企業向けの会計ソリューションは、数十年もプレイヤーが変わっていない中で、特に従来型のオンプレのシステムを利用している場合、業務改善のために新しいフローを検討しても、システムの仕様がブラックボックス化してしまっていることも多く、新しい取り組みに手がつけられない状態の企業も多くいらっしゃいます。
一方で、マネーフォワードクラウドをはじめとする、SaaS型のバックオフィスサービスであれば、常に最新の状態でサービスを利用でき、API等を活用しながら、必要なサービスに連携、組み替えたりと、常に企業にとって最適な状態を保つことができます。
現在、企業のIT投資の8割は既存システムの保守に使用されているのが現状です。しかし、既存システムをクラウド化してランニングコストを抑えられれば、ほかのIT投資を進められると考えています。
山本:なんと。8割も…!それはもったいない。
峰島:日本企業の多くが中小・中堅企業であることを考えると、当社のプロダクトが日本を変えるといっても過言ではなく、そこにやりがいを感じています。
ーー峰島さんが、マネフォで働く原動力はなんですか?
峰島:原動力はふたつあって、ひとつは社会貢献ができること。
なぜ社会貢献にこだわるかというと、自分は人や環境に恵まれてきたと思っているんです。
大学生の時に東日本大震災が起きてボランティアに行ったとき、果たして自分には何ができるんだろうか?と思ったんですよね。
だからこそ、自分が価値貢献できること、自分が役に立てることにこだわっています。
ふたつめは、勝つことを大事にしています。勝っている企業には新しいチャンスがあるので、働く人の人生の可能性が開ける。自分のまわりにいるメンバーのためにも、企業として勝ちきることが大事だと思っています。
ーー今後、実現してみたいことはありますか?
峰島:マネフォはこれまで会計システムなどクラウド化していないものをクラウド化してきました。今後は、マネフォだからこそできる、見たことのない価値を生み出していきたいと思っています。
山本:もう少し具体的に教えて下さい!
峰島:私が考えるクラウドサービスの一番の利点は、ほかの会社とデータを共有できること。現在がクラウド1.0のフェーズだとしたら、クラウド2.0では他社との情報共有が進むと思います。
たとえば、請求書のフローって、ものすごくアナログじゃないですか。デジタルデータを元に人が請求書を作成してPDFにして先方に送る。先方でも、それを人が目視で確認して再度デジタルデータに戻して、銀行の振込を行う。
でも、これがデジタルtoデジタルで完結するようになれば人的ミスもなくなるし、さらに効率化できると思うんです。
山本:クラウド2.0!ワクワクしますね!!
ーーどんな人が、マネフォに合うと思いますか?
峰島:マネフォが実現しようとしていることを自分もやってみたい!と思えることが一番大事だと思います。
人生すごろくの一コマとしてマネフォを捉えている人には合っていないし、ただ所属していればキャリアアップできる会社でもありません。
だからこそ、自分の人生にとって『マネフォで働くことが大切だ』と考える人にきてほしいです。
採用においても、その人にとってマネフォの一員になることが幸せなのかは重視しています。
ーー最後に、峰島さんのプライベートについても教えてください!
峰島:昨年6月に長男が産まれて、目に入れても痛くない!とはこのことだと日々実感してます。
産まれた後1ヶ月ほど育児休暇を活用させてもらって、息子や妻と貴重な時間を過ごすことができました。
マネフォはパパママ社員も多いので、先輩の皆様に色々アドバイスもらえるのが心強いです。
山本:ほんっとに可愛いですね!!笑顔に癒やされます♡
オフラインでのファミリーデイ※ 再開したらぜひ連れてきてくださいね!!
※マネーフォワードでは年に1度ファミリーデイを開催し、ご家族を会社にお招きして一緒に楽しむ機会を設けております。(コロナ渦はオンラインで開催)
編集後記
ご子息と一緒に写っている峰島さんの笑顔も最高ですね。最後はとても癒やされました!
峰島さんの仕事にかける想いはこちらの記事でも熱く語っていただいております。
クラウドERP本部は急拡大しているため、ほぼすべての職種を募集しております!
峰島さんと一緒に『クラウド2.0』の世界を創りましょう!
Vol.4 では、HRソリューション本部の福原さんのインタビューをお送りします!
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