ロールモデルのない 組織づくりに挑む | 私たちの職務経歴書 Vol.6 ~ 中西 豪
(本記事は、2021年6月にインタビューした内容をもとに編集しています。)
こんにちは!
マネーフォワード ビジネスカンパニーCCOの山本です。
「私たちの職務経歴書」シリーズでは、面接の場でみなさんとお会いする社員のこれまでの経歴、マネーフォワード(以下:マネフォ)になぜ入社したか、今の仕事ややりがいなどをお伝えしています!
今回紹介するのは、HRソリューション本部 カスタマーサクセス部の中西さんです。
いつも穏やかな中西さん。その笑顔の裏で人一倍考え行動する姿に、メンバーも絶大なる信頼を置きながら、新しい組織の立ち上げを進めています。
みんなの癒やしキャラ、中西さんを深堀ります!
ーー前職の仕事内容と、マネフォに入社したキッカケを教えてください。
中西:新卒では鉄鋼系の商社に入社しました。管理部門で与信管理や法務などのリスクマネジメントの仕事を経験した後、営業も経験しました。
鉄鋼商社は、製鉄メーカーから鉄鋼を仕入れて、ゼネコンなどに卸します。
生産者である製鉄メーカーと、購入者であるゼネコンの立場が非常に強く、流通を担う商社が弱い立場という構図でした。意見が大きい両者の間に挟まれ、調整能力や立ち回り力はここで養われたと感じています。
山本:なるほど!難易度の高いお客様を相手にされていたんですね。
実はマネフォは鉄鋼商社出身者が多く、皆様大活躍しているので、鉄鋼商社出身者は優秀!というジンクスがあります(笑)が、納得しました。
中西:たしかに多いかも知れないですね(笑)
仕事で成果を上げた後に転職活動を開始しました。企業選びの条件はふたつ。ひとつはベンダーやメーカー側であること、もうひとつはこれまでの経験が活かせるBtoBの事業をしていることでした。
マネフォのことは以前から知っていました。ITの新しいサービスが好きで、学生時代から家計簿アプリの『マネーフォワードME』を使っていたんです。
山本:学生時代から!かなりの初期ユーザーですね…!
中西:サービスのファンでもありましたし、マネフォがBtoB事業もやっているという話を転職エージェントから聞き、企業選びの条件にも当てはまっていたこともあり、マネフォが第一希望になりました。
マネフォの面接はとてもフランクで、事業内容の説明も分かりやすかったですし、情報を積極的に共有しようとする社風も感じれたのも良かったです。
ーー入社して驚いたことはありましたか?
中西:最初はカルチャーショックを受け続けていました(笑)
業務のツールがメールからチャットに代わり、社員の服装や年齢層など何から何まで違います。組織が非常にフラットで、思ったことを言いやすい環境だと感じました。
山本:中西さんは、マネフォに入社してからさまざまな仕事を経験していますよね。
中西:たしかに、マネフォの中でも少し異色かもしれません。
入社して会計士や税理士などの士業向けのセールスを経験した後、新卒や中途社員など新人を受け入れる組織の立ち上げをプレイヤーと両立しながら行い、同時並行でインサイドセールス組織、そして一般企業向けのセールス組織を立ち上げて、現在はカスタマーサクセス部の責任者を務めています。
山本:今聞いているだけで、ものすごい行動量。頭が上がりません…!
中西:さまざまな部署を立ち上げて、ある程度形になったら渡して、次の組織の立ち上げに行くという感じですね。0から1を生みだしたり、1から10にするのが得意でなんです。10から100にするのは、僕より得意な方が担当するというパターンが多いですね。
山本:中西さんは新しい部署の要件を整理して、周囲に説明して動かすのが上手ですよね。ふわっとした要望を分解し、掘り下げて、アウトプットしてくれる。
癒し系キャラでみんなの心のよりどころにもなってるし、メンバーからの信頼も厚いように思います。
ーー現在の仕事内容とやりがいについて教えてください。
中西:中堅企業向けのカスタマーサクセス組織の立ち上げと拡大を行っています。現在15名弱のメンバーがいますが、マネフォで新しいプロダクトが生まれるスピードに追いつくには、まだまだ拡充が必要です。
カスタマーサクセスは、お客様がプロダクトを導入するときの支援を担当し、導入の際に、お客様がなるべく苦労せずに、便利に利用していただくよう案内をします。今後はプロダクト導入後のアフタフォローを手厚くしていき、お客様のLTVの最大化を目指していきたいです。
やりがいだと感じていることは、カスタマーサクセスというSaaSにおいて非常に重要な部分を担い、お客様に向き合えていることです。
また、マネフォは製品のラインナップが非常に多く、ロールモデルとなるようなカスタマーサクセスの組織が国内にはないため、自問自答しながらチャレンジすることも面白いと感じています。
山本:そんなチャレンジを続ける中西さんですが、2019年上期にはMVPも受賞されましたよね。
中西:あのときは、まだ結果を出せていないのに受賞してもいいのかなと思いました。当時、新人の受け入れ組織とインサイドセールの立ち上げと直販セールスの立ち上げを同時期にしていて、プレイングマネージャーでもあったのでキャパオーバーしていて、すごく悩んだ時期でもありました。
そんなときにプロセスを評価してもらえて、乗り越えられたから今があると思っています。
山本:悩んでいた時期はどう乗り越えたんですか?
中西:さまざまな部署の人に「やることがものすごく多いんですけど、どういう優先順位でやったらいいですか?」と相談しましたね。
それぞれが違った回答をくれましたし、悩みを吐き出せたことで、少し整理ができて楽になりました。こんな風に、社内に頼れる人が多いのもマネフォのいいところです。
ーーマネフォで働き続ける原動力を教えてください。
中西:原動力はふたつあります。ひとつは「すべての人の、『お金のプラットフォーム』になる。」というマネフォのビジョンが魅力的で、その世界を見てみたいとワクワクしていることです。
もうひとつは、私自身が整っていない無秩序な環境を、秩序だったきれいな状態にすることが好きなんですよね。ストレングスファインダーでも「秩序化」が上位の資質に入っているんです(笑)
山本:秩序化!上位に入っている方初めて聞きました(笑)
中西:部署を立ち上げるフェーズは人材要件が限られている中で、組織を壊さないように立ち上げる必要がある。そういった仕事にやりがいを感じます。
山本:立ち上げフェーズで、気をつけていることはありますか?
中西:まずは業務を自分でやってみることです。業務のどこが大変で、何にやりがいを感じるのかを理解してから、人に任せます。部署のマネジメントでも、人それぞれの得意・不得意を意識して、タスクのアサインをしています。
実は下期から「リニューアルセールス」の組織立ち上げという新しいチャレンジも始まります。これまで既存のお客様の契約更新は、セールスが担当していました。そこをリニューアルセールスが担当することで、契約更新の状況をしっかりとモニタリングし、漏れなく次のセールスにつなげていきます。
まずは僕一人で組織を立ち上げるので、どんな人がリニューアルセールスに合うか、という人材要件の整理から始めています。
ーーどんな人がマネフォに合うと思いますか?社員の傾向があれば教えてください。
中西:まず、マネフォの掲げるミッション・ビジョン・バリューへの共感が重要です。もうひとつは主体的に動けること。与えられるのを待たずに、自分から情報を取りに行く人だとフィットすると思います。
社員の傾向としては、受容性が高くて優しい人が多いです。これはいい面と悪い面の両方があると思っています。
いい面としては、人間関係のストレスが少なくて働きやすいこと。悪い面としては議論が少ないこと。受容性の高い人が多いので新たなことは受け入れられやすいですが、建設的な議論はさらに活発になるといいなと思います。
カスタマーサクセスという仕事に合う人という意味では、お客様である経理や労務担当の方の課題を理解する必要があるので、経理や労務に関する基礎知識をもっている方はすぐにご活躍いただけると思います。
ただ、カスタマーサクセスの実務経験がある人は市場に少ないので未経験でも大丈夫です。
たとえば、経理や労務の仕事をしているけれども、フロントの仕事にも興味がある人などは、とてもフィットすると思います!
ーー今後の展望について教えてください。
中西:お金の管理という分野は、多くの人のためになる社会的意義のある仕事だと感じています。私自身、リーマンショックの頃に父親が勤める会社の経営状況がよくない時期があり、不安を感じたことがありました。
お金の見える化をすることは、本人だけでなく家族も救える可能性があると思うんです。
マネフォが「お金のプラットフォーム」になるために、足りない部分があれば埋められる存在になれたらと思います。
ーー最後に、中西さんのプライベートについても教えてください!
中西:最近トイプードルを飼い始めましたのですが、毎日本当に癒やされています。
(愛犬のななちゃんと一緒に)
編集後記
ベンチャー企業あるあるの「無秩序」な状態を「秩序化」していくそのプロセスは、カスタマーサクセスが日々行っている、お客様の状況を整理して最適な形で業務遂行できるように支援するものと似ているように感じました。
中西さん率いるカスタマーサクセスチームでは、お客様への提供価値最大化のために日々奮闘中!日本企業のバックオフィスの最適化にチャレンジする仲間を募集しております!
Vol.7 では、リーガルソリューション部の和田さんのインタビューをお送りします!
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