ゴミ捨て@ピソ・コンパルティード
2018年8月から11月まで、マドリッドのピソ・コンパルティードに住んでいた。日本でいうところの「シェアハウス」のような感じで、寝室は個室、台所・トイレ・シャワーは共同。
スペイン語学校の先生によると、ピソ・コンパルティードではゴミ捨て当番は決まっていなくて、たまっているのに気づいた人が捨てるところが多いらしい。
ところが私のピソの大家さんは、「ピソを清潔に、よい状態に保ちたい」という気持ちが強いようで、ゴミ捨て当番表を作って、冷蔵庫に貼ってあった。ピソメンバーはスペイン人4人と私の合計5人。
このピソのゴミ捨て方法は、毎晩19~23時ごろ、ピソ前の通りに管理人さんが大きなゴミ箱を出すので、そこに袋を入れる。深夜にゴミ回収車が来るらしい。燃えるゴミは毎日、食品トレイなどのリサイクルゴミは週3回。
ゴミ捨て当番表には、週7日のうち5日間には5人の名前が割り振ってあり、あとの2日間には「燃えるゴミがいっぱいになっていたら、夜に通りに降りる人が出してね」と書いてあった。
そのほか、再利用できる紙類・ビンは、近くの通りに大きな箱があるので、たまったら持っていく。
私は自分がゴミ捨て当番の日はもちろんのこと、誰かが帰省・旅行などで不在のときも、なるべくゴミ出しに行くようにしていた。紙類・ビンもたまっていたら、出しに行っていた。
私はピソメンバーの中で唯一の外国人だったので、生活の中でわからないことをよく皆に質問していた。ゴミ出しはルールさえ覚えればできることだから、お世話になっているかわりにできるだけ行くことにしたのだ。もしスペインの常識を知らなくて、皆に迷惑をかけることがあっても、「まあ、ナオコはいつもゴミ出してくれてるからね」って考えてもらえたらいいな、と。「あいつはスペインのことを知らないし、ゴミ出しもしない」と思われたら、ピソで暮らしにくいでしょ?それに、私もピソの清潔は保ちたかった。
私がよくゴミ出しに行っていたことは、大家さんも気づいていたようで、退去するときには「ナオコはえらかったわ。あなたがいなくなったら、誰が紙ゴミを出しに行くのかしら」と言ってくれた。
あと、自分の寝室も週2回はホウキで掃いて(掃除機はなかった)、週1回はモップで床をふくようにしていた。退去前に大家さんから「あなたの部屋はキレイだから、掃除費用の50ユーロはいらないわ」と言われた。部屋が汚れているときは、次の人をいれる前の掃除に時間がかかるので、費用を請求するらしい。
私が掃除・ゴミ出しをしていたおかげか、退去したのは11月の半ばだったんだけど、「入居時に預かった保証金(家賃1ヵ月分)があるから、11月の分は払わなくていい、退去の日に11月下旬の分は返金する」と大家さんが言ってくれて、本当に家賃の約半額を返してくれた。スペインで「返金してもらえる」とは思っていなかったので、うれしかったなあ。
ピソごとにルールは様々だと思うけど、これからスペインに住む人は、ゴミ出し・掃除にも気を配ってね。