海外留学では、日本について聞かれるよ
2018年3月から11月までの8ヵ月間、マドリッドでスペイン語を学んでいた。意外だったのが、よく日本について聞かれること。
スペイン人たちや、他の国からの留学生たちにも日本のアニメは大人気で、よく質問された。
「日本のリアルな家は、本当にしんちゃんの家のようなのか?」「しんちゃんがキライなのは赤ピーマンか緑ピーマンか?」などなど。
それから、日本では当たり前の習慣も、海外の人からは驚きらしい。
ある日のスペイン語クラスでは、「スペインではドン・キホーテが物語の中の架空の人物として、とても有名です。皆さんの国では、どんな架空の人物が有名ですか?」と先生から質問。
私は源氏物語について話したよ。高校の古文の授業で一部を読んだあと、マンガ「あさきゆめみし」は全巻読んで、2012年3月には京都の源氏物語ミュージアムにも行ったのだ。
本を読んだのも、ミュージアムに行ったのもだいぶ前のことだけど、体験していなかったら話せなかったと思う。
別の日のクラスではWikipediaがテーマの記事を読んだあと、「あなたの国の有名な人のWikipediaを、スペイン語と自分の言語で読んで、違いを調べて明日発表してね」と先生から言われた。
誰を発表したらいいのかな?と考えていたら、「村上春樹はどう?」と先生に言われた。スペインでは「ノルウェイの森(スペイン語訳ではTokio bluesというタイトル)」がとても有名で、他の作品もたくさん翻訳されて本屋さんに並んでいる。クラスメートの一人も、英訳を読んだことがあると言うし、私もいくつかは作品を読んだことがあったので、村上春樹について調べたよ。
他にも、最近の日本のニュースについて聞かれることはよくあった。
海外留学の目的って、現地の人と知り合って、現地の言葉や文化を学ぶこと、と考えがちだけど、周囲の人から日本について聞かれることも多くある。日本での経験、大事にしてね。