スペインでのピソ・コンパルティード探しに向いている人
2018年7月、マドリッドでピソ・コンパルティードを探した。日本で言うなら「シェアハウス」のような感じで、寝室は個室、キッチン・トイレ・シャワーは共同。
ネットで物件を探して、大家さんたちに連絡をとって、見学に行って、入居を決める。その経験を通して私が感じた、「ピソ・コンパルティード探しに向いている人の条件」を今日は書いてみるね。
1.スペイン語力が中級以上の人。スペインでの部屋探しのネット情報は、スペイン語が中心。良さそうな物件を見つけたら、大家さんに電話をかける、あるいはワッツアップ(ラインのようなスマートフォンアプリ、スペインでは皆が使ってる)のメッセージを書くのもスペイン語。だから、中級以上のスペイン語力が必要。スペイン語初心者の人は、まずはスペイン語学校の寮か、学校で手配してもらえるホームステイで数ヵ月すごして、スペイン語で電話をかけられるようになったら、ピソ探しに挑戦しよう。
2.10代から20代前半の人。いわゆる「大学生」の年代なら、多くのピソ・コンパルティードで受け入れてもらえる。「20代で働いている人を募集」と書いている所も見かけた。30代以上の大人を受け入れてくれるところは少ないので、「年齢を理由に断られたら、落ち込んで立ち直れない」という人は、割高だけど一人暮らし用のピソを探そう。
3.大家さんに連絡がつかなくても、断られても、落ち込まずに次を探せる人。良さそうな物件を見つけて電話してもつながらない、折り返しの電話もないことが多い。やっと電話がつながっても、大家さんの出す条件に合わないと断られる。年齢、契約期間など、大家さんにより優先する項目は様々。ちなみに、私が入居したピソの大家さんは「騒がない、台所を使ったら片づける、などのルールを守れそうな人」を選んでいた。自分を受け入れてくれるピソに出会えるまで、探して、電話して、見学して、行動し続けよう。
4.時間にゆとりがある人。上に書いたとおり、ピソ探しには手間と時間がかかる。私はピソを探していた期間、朝はスペイン語学校に行き、お昼を食べて、帰宅したらネットで物件を探して、よさそうな物件を見つけたら電話して、運よく大家さんと連絡がとれたら見学の日時を約束して…他のことはあまりできなかった。ピソ見学にも、大家さんの都合に合わせられるだけの、時間のゆとりが必要。
私はスペイン語を学ぶために留学していたので、「ピソを探すのもスペイン語を使う実践練習の一つ」と考えて、大家さんに連絡がつかなくても、断られても、次のピソ情報をネットで探して、連絡を続けた。「ピソ情報を読むのは、スペイン語読解の練習」で、たとえ電話で断られても、「スペイン語ネイティブの大家さんと、電話代だけで会話練習できてよかったな」と考えるようにしていた。
あなたにも、よいピソが見つかりますように。