Tijerasって何だっけ?
2018年8月から11月まで、マドリッドのピソ・コンパルティードに住んでいた。日本でいうところの「シェアハウス」のような感じで、寝室は個室、台所・トイレ・シャワーは共同。4人のスペイン人たちと一緒に住んでいた。
9月のある日、料理を終えて、食堂で食事をしていると、ピソメンバーのD君が台所にやってきて、料理を始めた。
「ねえナオコ、tijerasがどこにあるか知ってる?」
ん?tijerasって何だっけ?
Dくんは8月初めにピソに引っ越してきたんだけど、数日過ごしただけで実家に帰省して、マドリッドに戻ってきたばかりだったから、物のありかがわからなかったようだ。
結局、私が答えられないのを察したもう1人のピソメンバーが「一番上の引き出しに入ってるよ」と言ってくれて、解決した。ちなみにtijerasは「ハサミ」。Dくん、何かの袋を切りたかったらしい。
私はスペイン語を学び始めて6年目になっていたから、当然、その単語を習ったことはあったんだけど、使ったことはなかった。それに、7月まで住んでいたホームステイ先では、スペイン人ファミリーは長年、その家に住んでいたから、私に物のありかを尋ねることなんてなかった。
基本的な単語でも、習っただけでは身に着かないし、ホームステイとピソ・コンパルティードでは会話内容も変わって、違う経験ができるんだな、と感じた出来事だった。
これから海外に留学する人は、住まいを決めるとき、こんな違いも考えてみてね。
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