スペインのピソ・コンパルティードの家具・食器など
2018年8月から11月まで、マドリッドでピソ・コンパルティードに住んでいた。日本でいうなら「シェアハウス」のような感じで、寝室は個室、キッチン・トイレ・シャワーは共同。
日本の賃貸マンションだと、部屋は空っぽ、自分で家具・食器・お鍋などそろえることが多いと思うけど、スペインのピソ・コンパルティードでは家具・食器などを、大家さんがそろえていることが多いようだ。ネットでピソ情報を多くみたけれど、ほとんどのところは家具つき。「個室にはベッド、洋服だんす、机があり、キッチンには共有の冷蔵庫、電子レンジがあります」などと書いている大家さんが多かった。
私が8月から11月まで住んだピソも、家具つきだった。
ピソを見つけたときの様子は、こちら。
私の個室には、ベッド・ベッドサイドに小さい台・机・イス・電気スタンド・洋服ダンス・本棚・テレビ・洗濯物かごがあった。
共有の台所には大小のフライパン・大小のお鍋・おたま・フライ返し・包丁・スプーン・フォーク・食器類・電子レンジ・湯沸かしポットなどがあった。
このピソにうつってから、私はごはん・お味噌汁などを自炊した。ごはん茶碗・お味噌汁用のお椀はなかったので、小さいボウル・広口のマグカップによそっていた。お箸はあった。スペインでもお寿司・ラーメンなどは人気があって、以前の住人が残したらしい。
冷蔵庫は普通の家庭用のものを、ピソのメンバー5人で共同で使った。冷蔵庫内の棚を1段ずつ、各自が使えて、自分が買った食材はその段に置く。
台所の上部の棚も、各自1段ずつ使えて、乾麺・パン・缶詰・ビン詰めなど室温で保存できる食材を置く。
冷蔵庫・棚ともカギはなかったけれど、自分の食材をいない間に使われたことはなかった。メンバーが5人だけで、お互いをよく知っていたからだと思う。
スペインの家庭では、洗濯機が台所にあるのが普通らしい。このピソの前に住んでいた、ホームステイ先もそうだった。洗濯機も全員で共有だった。洗濯用の洗剤は各自で買う。
シャワールーム・洗面所にも、各自一段ずつの棚があって、シャンプー・リンス・ボディーソープ・化粧水・クリームなどを置いた。
ピソの見学に行ってから入居まで、数日あいていたんだけれど、その間に大家さんからワッツアップ(ラインのようなスマートフォンアプリ、スペインでは皆が使っている)で「シーツ、毛布、食器類、お鍋などはあるから、あなたは何も買わなくていいわよ」というメッセージが来た。
前の住人が出てから、大家さんがシーツを洗ってくれてあった。「ベッドカバーは、あなたのために新しいものを買ったわ」と言われた。
このピソでは、家賃とは別に、月に5ユーロを台所の小箱にいれる決まりだった。トイレットペーパー・キッチンペーパー・台所用洗剤・食器洗い用のスポンジなど、全員共同で使うものはそのお金から買って、レシートを残し、残金を記録する。
私が入居してから買い足したのは、タオルくらいかな。それまでのホームステイ先では、貸してくれていたので。
ピソによって、設備・ルールは様々だと思うけど、これからスペインで暮らす人の参考になるといいな。