マドリッドでピソ・コンパルティード探し③ 大家さんとの連絡

2018年7月、マドリッドで留学中、ピソ・コンパルティードを探した。ある日、不動産サイト"idealista”で良さそうな物件を見つけ、大家さんにワッツアップ(ラインのようなスマートフォンアプリ、スペインでは皆が使ってる)でメッセージを送ってみたんだけど…返事がなかった。

スペイン人ファミリーの家にホームステイしていたので、ママさんに相談したら、私のメッセージは「正しいスペイン語で書けている」と。でも、マドリッドでは多くの人がピソを探すので、「一つの空き部屋に、200件も問い合わせがきたりして、大家さんは全部には答えられないのよ」と言う。知らなかった…

今まで日本国内で何度も引っ越した経験があったけど、不動産屋さんに問い合わせたら返事は必ずもらえてたよ…

ママさんによれば「メッセージを書いて送るより、電話のほうがいいわよ」と。それからは、電話をかけるようにした。中には「コンタクトはワッツアップのメッセージだけにしてね」という大家さんもいたので、そのときはメッセージを書いた。

でも、電話をかけても応答してもらえないことも多かった。着信音は鳴っていたので、着信履歴は残っているはずなのに、折り返しの電話もないことがほとんどだった。

ようやく電話がつながっても「1年契約の人だけを受け入れている」と断られたり(私はその時点で留学の残り期間が4ヵ月程度、もしかしたら延長するかも、と考えていたけど決めてはいなかった)、「20才前後の学生さんだけにしたい、学生さんのご両親は子供たちが年上の人たちと一緒に住むのを嫌がるから」と言われたり(私はすっかり大人になってからの留学だった)…

メッセージを書いて送った大家さんたちからも「部屋が空くのは2ヵ月後から」と言われたり(私はその2週間後くらいから入居したかった)、なかなか合うところが見つからなかった。

正直、めげそうだったけど、「大都会マドリッドにはたくさんのピソがあるし、どこかの大家さんは私を受け入れてくれるはず」と信じて、問い合わせを続けた。私は大きな音を出して迷惑をかけたりしないし、台所は使ったら片づけるし、他のピソメンバーたちに不愉快な思いをさせる人間ではない。残りの留学期間、家賃と生活費をまかなえるだけの貯金はある。

スペイン国内の他の町で、先に部屋探しをした友人たちから聞いた経験談も、支えになった。やはり問い合わせをしても返事がなかったり、何軒も断られたりして、ようやくピソを見つけたと言っていたのだ。

何度も断られながらも新たな物件を探し、電話をかけ続けて、とある大家さんとピソ見学の約束をすることができた。続きはまた次回に。

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春川なおこ(Naoko)
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