ブレたくない犬の苦悩。はっきり言って芋虫(虫嫌いの方は閲覧注意)
朝、犬にフードをやると、食べずに、深く考え出したのが分かりました。順番が違うのです。
先ず人間の食べた後のヨーグルトの器をなめてから朝食、なのです。
犬が勝手に自分の中で生み出した順番について、その意味を自らに問い正しながら、一方でブレてはならない…と苦悩しているのが、手に取るように分かります。
気の毒なので、じゃあ、ヨーグルト食べるね、と声をかけたのですが、その後、炊飯器の汚れが目に入り、そっちの掃除にいそしんでしまいました。
放置された犬は、気の毒にポリシーを変え、えい!とフードを食べていました。
さて詩人と散歩に出ると、制服を着た小学一年生ぐらいの男の子が
がーっ
と鬼のような声を出して、両手も「がお」の形にして誰かに向かっているのが目に入りました。六本木通り沿いの、コンビニの前です。子供さんがこの界隈におられることは珍しく、男の子が向かう先には、男性のビジネスマンがいるに違いないと思って目で追っていると、女性の方でした。その服とバッグの様子から、会社で比較的高い地位におられるのではないかと推察できました。生地の上等そうな濃紺のドレスを着て、何かどっしりとした感じがします。
多分、子供さんの登校中、時間を調整されているのかもしれません。
男の子は、がーっと言いながらお母さんに向かいます。そして離れます。またがーっと向かいます。
その繰り返しです。
感心したのは、その女性がスマホを手に握ってはいても、それを見ることがなく、我が子をずっと見ていたことです。マスクで解りませんが、その眼は笑っていたのではないかと思います。
20年前の、わが身を振り返りました。「早く!早く!」とばかり言っていたような気がします。その時スマホはなかったはずです。では自分は何を見ていたのでしょう。
女性が男の子の手を引いてその場を離れていきました。どっしりした感じは、第二子がお腹にいるからだと知れました。妊娠している女性特有の堂々とした歩き方でした。
* この後、虫嫌いな姉妹!は、閲覧注意 *
帰り道、米国大使館官舎の裏にある坂の地面で、鮮やかな緑色をした芋虫が全身運動をしていました。
下半身をじゃばらにして上半身を伸ばし、次に上半身をじゃばらにして、下半身を伸ばしています。その繰り返しです。
犬が鼻を当てると、頭から
ぬにぬに
と、先っぽの赤い角を突き出しました。
「シルク産業も停滞ぎみだろうからね。きっと失業したんだ」
と詩人が言います。
「同じだね」と自分は声を掛けます。
このままでは車に轢かれてしまう恐れもあるので、人差し指と親指ではさんで、大使館官舎の傾斜した草の中に置きました。
そのぷにっとした感じは、耳たぶを触った時とは違います。それより冷たいです。
また、ゼリーにスプーンを当てた時とも違います。それより柔らかいです。
やっぱり芋虫だけが持つ、ぷにぷに触感でした。
昼: 一昨日の、豚と茄子とピーマンの中華炒めの残り
夜: 梅梅の冷凍餃子。なんと20個500円なんですよ、奥さん。この「コロナ応援価格。コロナに負けるな!」というのが参考になるマーケティング素材です。アサリの白ワイン蒸し。