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「あなた」は「あなた」

我が家恒例の書き初め。
「さぁやろう〜」と誘って、取り掛かるまでの反応は、年々変わっていくけれど
そんな定点観察のような年に一度のことに、娘の成長を感じながら過ごしている。
大人の目から見ると、子どもの成長は早い。不思議。神秘。

明石に来て12回目の書き初め。
何を書こうかなぁとパラパラと本をめくって文言を探した。
目に留まったのは
『柳緑花紅』柳は緑色、花は紅色、そのありのままの姿が真実。

「わたし」「あなた」である母娘。
つい「わたし」「わたしのあなた」と思ってしまう。
確かに「あなた」は「あなた」

どこいく時も 二人でおむすび

「おむすび」を娘と見ている。
「おむすび」の中に、ふらりと歩いている神戸が映ることもあって、娘にとっては、自分の茶の間から垣間見るお隣のお話のように身近な感覚がある。

娘は神戸生まれ。
私は横浜生まれ。阪神淡路の震災時は横浜で学生だった。
わたしは学生ボランティアで神戸に来た時に私が感じた神戸の話を時々娘にする。
学校や、知人との関わりの中で
娘は被災地に生まれた「いのち」としての学びを重ねている。

「おむすび」のいつの放送だったか、パン屋のおばさんが、「みんな頑張ってるのに いつまで落ち込んでるんや」と、後ろ向きなナベさんのことを言う場面があって、
その時にお父さんが
「いつまでもうつむいとったらあきませんか? 立ち直る時間は人によって違うと思うんです」
と言ったとき
ボロボロと涙が出てきてしまった。
私もまだまだうつむいていたい時があると自覚した。
あのことに。
このことに。


2025年1月17日(金) 神戸舞子こずみっく 長田ジャンヌ てるみん唄会「うたう」
笛と鳴り物:あっこ
神戸舞子こずみっく  19:00〜 ¥2000(1ドリンク付)
神戸市垂水区舞子台6丁目10−5 予約:078-782-7263


1月17日(金)の夜、神戸舞子のこずみっくで、長田ジャンヌちゃんと唄会をする。あっこさんが笛と鳴り物で参加してくれる。
それぞれの都合を合わせていったら、その日であれば一緒に歌う時間を作れるということで決めた日だけれど、一瞬心が揺れた。
いいかな。

長田ジャンヌちゃんとの出会いは2016年3月19日。神戸。
当時私は夫と「花子Baby's」というユニットを組んでいた。
結成して、3年。勢いがついてきた花子Baby'sだった。


この1年後、2017年3月に 夫 水島誠は肉体を離れて霊界の人になる。
でも、そういうことは直前までわからない。

別れること、出会ったことについて考えるのは、ことの起こった後の方が長く深い。
答えはない。
なのになぜそうしてるのか。
私が生きていくためなんだと思う。

夫に限らず。
いろいろな人との出会いと別れを繰り返す。
別れること、出会ったことについて考えるのは、ことの起こった後の方が長く深い。
私が生きていくために。


長田ジャンヌちゃんと出会った
2016年3月19日神戸:花子Baby's「うちなー夢語る」
1月17日は、この曲を てるみん 長田ジャンヌ あっこ で演奏する。
肉体があるものとして今できることのひとつ。うたうこと。



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照美(てるみん)
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