センスを磨く仕事
金曜から3日間、社外のワークショップに参加してきた。
グループごとに会社の新規事業を企画するという内容のものだ。
今まで社会人インターンのようなものに参加したこともあったが、今回のワークショップはそれとは少し違う雰囲気だった。それはきっと運営の方含めた参加者の人柄によるものなのだろうと思う。
運営会社が明確なコンセプトを持っている会社だったため、そこに参加する人も自分の美学をはっきりと持っている人が多かった。
そんな人たちの中で3日間過ごしながら感じたのは、私の美的センスの低下。そして、感覚の鈍り。
私は一般的なビジネススキルは学んできたけれども、自分の美しいと思うものを形にする力を磨いてこなかったのだと、痛感させられた。
例えばわかりやすく意味が伝わる言葉ではなくニュアンスも含めてその場に最適な言葉を選ぶ力。ビジネスライクなテンプレを利用してスライドを作るのではなく、より洗練されたデザインやフォントを選ぶ力。「センス」と言ってもいいかもしれない。
そして、私が本当に欲しかったのはそういう力だったということも思い出した。久しぶりに、自分の今までの時間の使い方を心から悔しいと思った。そう素直に思えたのが、嬉しいとも思った。
ここ数年間、影響力を重視した仕事ばかりをしてきたことで、わかりやすさを優先しすぎてしまったのかもしれない。
その中で少しずつ切り捨ててきた自分のこだわりを取り戻し、磨いていきたいと思わせてくれる3日間だった。
数字や影響力ではなく美しさにこだわり、形作る。そんな時間を増やしていこうと改めて決心した。