年相応のつき合い方(後日談あり) #書かずにはいられない
「そろそろ手放すか。」
人生のことじゃない。人生を手放すには少し早すぎる。
手放すのは、蔵書だ。
「処分しても処分しても増え続けるものって、なーんだ?」
私にとっての「それ」は、本だ。
少し前に400冊ほど処分したが、1年くらいすると100冊増えてしまった。
本はたまっていくだけで、減ることがない。
とは言え、世代的にも本を邪険に扱って平気でいられるような年齢じゃない。だから、ひたすら本は増えていく。
そこで目をつけたのが「自炊」だ。
「1冊88円で書籍を裁断し、PDF化します。ページ数は問いません。」
・・・え?
そんな安いの??
ネットには、「自炊業者」があふれている。
「自炊」とは、自身が所有する書籍をスキャンして、デジタルデータ化する作業のことだ。
自炊するなら、こんな本
自炊業者の選び方
私が依頼したケース
・1冊88円×50冊=4,400円
・集荷料金 1,300円(佐川急便)
計 5,700円なり
その結果、信じられないくらい本棚が空いた。
年齢のこともあるし、本はこれからもどんどん増え続けていくので、できるだけ身軽にしておきたい。
大切な本たちとお別れ
迷った挙句、『河合隼雄全集』を自炊対象に。
30年前、教師として全く自信の持てなかった私を魅了したのが、彼だった。
落ち込んだ時に、白黒つけないユニークな視点を提案してくれた河合さん。今となっては、ところどころにシミがつき、紙の色も変色し、本棚に眠り続ける存在になった。そして、重い。
河合さんの全集を筆頭に、50冊のハードカバーを「自炊」の対象に決め、段ボールに入れる。過去に私を勇気づけてくれた、あるいは限りない刺激を与えてくれた本ばかりだ。
40日後に、それはPDFデータとして送られてくる。
それはタブレット画面を通じて、もう一度私を奮い立たせてくれるはずだ。
自炊はいいことだらけ
文字が見えづらくなったら、自炊。
重い本を持ち歩きたくなければ、自炊。
身辺を整理したいなら、自炊。
これからは、
本の重さを気にすることなく、
小さな活字に目を細めることなく、
大好きだった”それ”をもう一度味わうことができる。
年相応の、読書ができる。
本が増えすぎて困っているあなた。
でも手放したくないと思っているあなた。
形を変えて、そばにおいてあげたらどうでしょうか。
追記(後日談)
業者に大切な蔵書50冊の自炊を依頼してから、ぴったり40日後。
届きました! デジタルデータが。
ギガファイル便経由で送られてきたzipファイルは4つ。
それをダウンロード。
まずPC本体に入れてから、外付けHDDにもコピー。
さらに、microSDカードにもコピーして、それをタブレットへ。
(どれくらいキレイな文字で読めるのかな・・・?)
期待と不安が入り混じった中、PDFを開いたところ、
なんと! 想像以上の鮮明さ。はっきりくっきり見えます。
PDFだから、ピンチアウトすれば拡大表示も自由自在。
「1冊1ファイル」で、タイトルも作者もクレジット表記されるので、読みたい本もすぐに探せます。思い切ってデジタル化してよかった・・・。
タブレットでのPDFの閲覧は縦スクロールですから、基本的に読みやすいです。重い本を開くことなく、小さい文字に目を細めることなく(細めても読めませんが)、どこにでもタブレットを持ち運んでスキマ時間に読み続ける。私が望んでいた生活です。
今回自炊した50冊は、全集を筆頭として、分厚くて読みでのある本ばかり。
完読するのにかなりの時間を要します。
ならば、(kindle unlimitedを一時的に解約するしかない・・・)
月額1,000円のサブスク、kindle unlimitedをストップして、まずは手持ちの本を完読することにしました。その結果、現時点での私の手持ちの本は下記のように。
・50冊分のPDFファイル
・すでに購入したkindle本30冊
・出番を待ち構えている書棚の積ん読本およそ50冊
ということで、当分は手持ちの本をひたすら読みたいと思います。
重い本を持つのが嫌になったら
読書用に本を持ち歩くのが億劫になったら
部屋が本で埋まり始めたら
売っても二束三文で買い叩かれるのが嫌なら
小さい文字が読みづらくなってきたら
大切な本は、デジタル化しましょう。
ちょっとした手間暇さえ惜しまなければ、
彼らはいつも、あなたのそばにいてくれるはずです。
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