大事なのはプロセスでしょ? #センセイも考えてみた。
「性」に関しては、「教育」と「トレーニング」はかなり明確に区別されています。「知識」は必要だけど、「実技」は行き過ぎだよね、ということです。
文科省が性暴力防止を目指して始めた教育プログラム「生命(いのち)の安全教育」が2024年度から全面実施になりました。では、現状はどうでしょうか?
ここで、「はどめ規定」という問題が出てきます。
「受精に至る過程」や「妊娠の経過」は小中では取り扱わないというものです。
(一社)「”人間と性”教育研究協議会」代表幹事の水野哲夫氏は、こう言っています。
性感染症の予防に際して、学習指導要領では「性的接触におけるコンドームの使用」を扱うように求めています。なのに、コンドームを使用する前後の「過程や経過」については言及するのをことごとく回避してきたというわけです。
この矛盾について、水野氏はこう指摘します。
「コンドームの使用」とは「スキル」、「心構え」とは「精神論」です。望ましさを強調し、道具も用意した。でも、「こうすれば避妊ができるよ」と言っているだけで、性行為に至るまでのプロセスは置き去りにされてしまっています。
そのプロセスとは、当事者の心のやり取りそのものです。相手にカラダを預けるとは、ココロを預けること。心の準備、そして安心できる相手の存在や安全な環境、加えて、その必然性を受け入れられる状況が前提になります。
冒頭のあの言葉に戻りましょう。
「知識」は必要だけど、「実技」は行き過ぎだよね。
そう。確かにそれは行き過ぎです。
でも、日本の性教育は、その「知識」がすでに不足しているわけです。
どうすれば受け入れてもらえるのか。
なぜ、受け入れることができたと思うのか。
その過程を、経過を、プロセスを適切な場で考える機会を持てたなら、
性暴力は減るかもしれません。
〇NPO法人共育の杜メルマガ
【教師のキャリアは俯瞰力が9割】(毎週水曜配信)
1,000人以上の方が読んでいます。登録はこちら。
〇個人メルマガ
【X days left:退職まで、残り〇日】(毎日配信)
100人以上の方が読んでいます。登録はこちら。
〇現役高校教師
〇心理学修士(学校心理学)
〇オン&オフラインセミナー講師
〇一般社団法人7つの習慣アカデミー協会主催
「7つの習慣®実践会ファシリテーター養成講座」修了
〇NPO法人日本交渉協会認定「交渉アナリスト」1級
https://nego.jp/interview/karasawa/
〇協会ページ
https://t-c-m.my.canva.site/
〇ブログサイト
https://sensei.click/
〇ポッドキャスト(Spotify)
https://open.spotify.com/show/2pCy8yUiGRk3jKoVJo72VF
〇note
https://note.com/harukara1968
〇FBコミュニティ
https://www.facebook.com/groups/unlearnteachers
〇udemy
https://www.udemy.com/course/kqfpehod/
文科省のモデル教材は、いくつかの大切なポイントを押さえてはいます。ただ、問題は「性教育なき性の安全教育」になってしまっているところです。
思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!