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人生の本質を理解せよ #樹ism
(内田樹)
「人生は、問題解決のためにあるわけではない。解決できない問題の前で、私たちはどうすればいいのか。問題の立て方を変更する必要があります。
(平川克美)
『どうしたら解決できるか』ではなく、『解決できない問題を抱え込んだまま生きていくためには、人はどうすればよいか』というふうに。
(内田)
解決できない問題を抱え込んでいても、人は生きていける。生きていけるどころか、その問題を足場にして人間的成熟を遂げる。これはまったくその通りである。
人は葛藤を通じて成熟する。葛藤を通じてしか成熟しない。
(平川)
解決できない問題に遭遇したら、もう泣くしかないということになります。泣いたり、立ち止まったり、ためらったり...。それでいいんだと思います。
これは、実は時間稼ぎなんです。泣いている間に、なぜ泣いているかわからなくなる。泣いている間に、心の中で肥大化していた問題が、だんだんと実寸大に戻る。実寸大に戻ったときはには、たいした問題じゃなかったとわかる。
昔、大学院で心理学を学んでいるとき、「重要な他者が高校生の自己受容に与える影響」について論文を書いたことがあります。
私は当時、「自己受容を高めるには、自己肯定感などのプラス要素だけでなく、重要な他者との葛藤が必要なのではないか」という仮説を立てました。
実際に高校生を対象としたアンケートを取り、統計処理ソフトにかけた結果、弱い因果関係が示されたと記憶しています。
自分に対して影響力のある人物(重要な他者)から、仮にマイナスのストロークを受けたとしても、高校生ともなれば自己内処理をせざるを得ません。
いえ、もしかしたら小学生くらいでも、自身の卑小さに無力感を抱えながら懸命に外界と折り合いをつけようとするのかもしれない。
「解決できない問題を抱えこんだまま生きていく」のは、大人になるプロセスに必要なのかもしれません。それは処世術であり、能力であり、可能性です。
人は葛藤を通じて成熟する。
葛藤を通じてしか成熟しない。
現役高校教師
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心理学修士(学校心理学)
NPO法人日本交渉協会認定「交渉アナリスト」1級
一般社団法人7つの習慣アカデミー協会主催
「7つの習慣®実践会ファシリテーター養成講座」修了
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