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『ズートピア』が映し出す現実世界の縮図

台風7号が来た日の夜、妻と3歳の娘と一緒にディズニー映画『ズートピア』を見ました。録画リストの中から、娘が怖がらずに楽しめそうな作品として選びました。

『ズートピア』は、ウサギの警察官が主人公の物語です。草食動物と肉食動物が共存し、平和に暮らす大都市ズートピアで起こる様々な事件を解決していきます。

多様性をテーマにしていると感じたのは、単に肉食動物と草食動物が互いに認め合い共存しているからだけではありません。物語の中には、種に基づく偏見や差別が巧妙に描かれています。例えば、「ウサギなんて警察官になれっこない」とか、「キツネはずる賢くて嘘をつく」など。

東京も同様に、様々な人種や地方出身者が共存する都市です。表向きは見えなくても、誰もが心の中に偏見を持っていることがあるでしょう。それでも、時には歩み寄り、一緒に仕事をし、助け合わなければなりません。ズートピアは、そんな現実の世界を映し出しており、私は自分自身に問いかけざるを得ませんでした。「私は本当にお互いを認め合い、助け合っているのか?」と。ディズニー映画の凄さは、ただ楽しいだけでなく、観る者に深い問いを投げかける点にあると思います。

さらにディズニー映画の素晴らしさは、キャラクターを無駄にしないところです。ほんの少しだけ登場したキャラクターが、実は大物歌手でエンディングで歌っていたり、ゆっくり話すナマケモノが最後にスピード違反で捕まったりします。細部にまでこだわりが見られ、ファンが絶えない理由もここにあるのでしょう。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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