SpatialChat、あたたかい。
もう在宅勤務になって1年以上がたつ。
誰もが「チームメンバーと会えなくて寂しいなぁ」とか思ってるのではないでしょうか。(・・・自分だけ?)
そんな中、チームメンバーの提案で試しにSpatial Chatを使うことになった。
Spatial Chatというのは、仮想のスペースにみんなが参加するイメージのボイスチャット的なサービス。このスペースを各自が好きに動き回ることができて、その結果、
誰かに近づくとその人の声が聞こえ、離れると小さく(聞こえなく)なる、というのが特徴。
たしかに、チームみんなでゆるーくつながる、というのは結構実現の難しさを感じていた。
だけど、以前書いたこの記事のようにみな辛い時代もあったので、つながりを欲している…。(たぶん)
そんな心のスキマを、業務中でもSpatial Chatは今日までイイ感じに埋めてくれている。
運用としては、一日中Spatial Chatにログイン。気が乗らない人はオフラインにしとくか、スペースの隅っこにある「集中してます」の場所に移動しておく。
ずっとつながるの、監視みたいで嫌じゃない?と最初思ったけど、今の所あまりそういう気持ちにはならず、むしろ安心すらある。
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このサービスは1年以上前にローンチしてるので散々言われていると思うのだけど、個人的に思うエモい側面を書いておきたい。
「ついでに」雑談できる
雑談、といっても様々だけど、別に天気の話ばっかりしてるわけじゃなく、業務に直結はしないけど、「Figmaのあの機能すごくない?」とか「そういえば、あの記事読んだ?」みたいな1mmぐらい有用な情報が得られるのが雑談だと思う。
だけど、雑談のためにオンラインで声がけするというのは結構ハードルが高い。実際、部門内でも以前「雑談部屋」というチャットルームが作られたことが数回あったのだけど、どれも最初人がいるだけで、その後続けるのが難しい。
コロナ以前、「飲み会しようぜ!」は普通にあったけど、「雑談しようぜ!」って人が集まることがあまりなかったように、飲み会や、誰かがお土産持ってきてくれたなど、飲食などの主目的にオマケで会話がある、というテイは結構大事だったのだと思う。
(なお、個人的にはオンラインゲームしながらおしゃべりするのが、オンライン飲み会では結構いいんじゃないかと割と本気で思っている。)
つまり、雑談は計画的に行うことが難しく、偶然発生することにある程度期待したほうがいい。
そういう意味では、「あのデータどこにある?」という簡単な会話を始めやすいSpatial Chatは、そこからちょっとした雑談ができたりして、格段にチームでの一体感は上がったと思っている。
Spatial Chat、あたたかい
いちばんはこれだ。あたたかい。
とある日のチームのSpatial Chat
ある時、そこに居たメンバーで話す時間があった。
そのときに一人の音声が少し遠く、距離の問題かもと思い、みんなが一人に集まっていくシーンがあった。
その時本当に思ったことが、
「なんかこれ、あたたかい・・。」
なんとういか、現実世界ではむしろチームメンバーといえど、至近距離に固まることなんて(コロナ関係なく)無いのだけど、Spatial Chatではありえる。
ああ、今みんなその人の声を聞こうと集まっているんだなぁ..。としみじみ思ってしまった。
おそろいのスキンで一列に並ぶ謎の時間
これ何かに似てるなぁ、と思ったら、AmongUsを大阪の人たちと遊んだときも、そういえばそんな気がしたのだった。長らく直接あえてない人と仮想の空間でワイワイするのは普通に楽しかった。
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うちの会社は全国各地に拠点があったりするので、結局コロナ関係なくても遠隔でのコミュニケーションはすごく多い。
意外とこういうツールは出社になっても役に立つんじゃないかなぁと思う、今日このごろです。
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