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【山旅レポ】塩見岳・悪沢岳(南アルプス2days)①

やまざる家恒例、夏の大冒険。
昨年に続き南アルプスに行ってきました。
南アルプス百名山の忘れ物を取りに行く、の巻!
昨年は畑薙から聖、赤石、悪沢、塩見の4座のピークを取って
鳥倉に下山する2泊3日を計画していました。
が、台風により市街地に出るバスが運休になるということで赤石にて下山。
今年は残った2座を1泊2日で取りに行く計画です。


プラン

(1日目)
鳥倉林道ゲート→三伏峠→塩見岳→三伏峠→高山裏避難小屋
距離:30㎞
獲得標高:2900m
(2日目)
高山裏避難小屋→悪沢岳→高山裏避難小屋→三伏峠→鳥倉登山口
距離:25㎞
獲得標高:1900m
合計行動時間:19時間45分

いろいろ検討したけど1泊で最も現実的なルートがこれでした、、、
あんまりピストンは好きじゃないけど
三伏峠から塩見と悪沢をそれぞれピストンするプラン。
この2座を1回の山行でのぼるには
・2日目に悪沢岳から椹島に下山する(そのあと林道を18㎞歩く)
・悪沢岳に先にのぼって、塩見から仙塩尾根で農鳥方面へ、奈良田へ下山
のプランも考えられたけど、いずれも距離や獲得標高が増えるので
下山後の交通手段を考えるとちょっと厳しかったです。
※1泊前提なので、2泊以上でゆっくりできる場合は別!

1日目

鳥倉林道ゲート→三伏峠

約6㎞。2時間。
鳥倉へは毎日アルペン号で向かいました。
登山口までは林道を2.5㎞ほど。
登山口に三伏峠まで約4㎞って書いてあるけど、実際は4㎞もなかったかな。
1合目から10合目まで看板が出ているのと
そこまで急登はないのでわりとあっという間に着きました。
しいていうと、今にも崩れそうな木のはしごがちょっと怖かったです!

三伏峠からすぐの三伏山。ビューポイント!

三伏峠⇔塩見岳

本谷山を超えてから一気に標高を上げる。
本谷山までは美しい樹林帯の中を歩くけど、
塩見小屋を超えると森林限界に到達して岩がちな路面に。

塩見岳直下の岩場。鎖あり。
ここから見ると手前にもう1つピークがあるように見える

にしても塩見小屋はすごい場所に作ってある…
小屋から見る塩見岳はとんがっててかっこよかった。

これ以上ないほどの快晴!

塩見小屋は携帯トイレ利用(小屋で300円で購入も可能)
水やドリンクは買えますが購入したもののゴミも持ち帰りなので注意。

富士山も見えたよ!
東峰の方が標高が高い!

山頂には10時半ごろ到着しました。三伏峠から2時間半くらい。
相方が高山病ぎみだったので帰りも2時間半くらいかかったような。
1回歩いた道はできるだけ歩きたくないタイプなので
ピストンって帰り道が若干退屈なのよね。

そういえば、今回歩いた区間は水場があまりなかった印象。
(地図には水場の記載ありますのでよくご確認ください)
三伏峠の水場もメインの道からはずれて往復10分ほど(小屋からだと30分)
たくさん出ていたので枯れることはないと思いますがちょっと遠いです!

三伏峠→高山裏避難小屋

三伏峠に戻ってきたのは13時半ごろ。
ここからも本谷山くらいの小さなピークをいくつか越えていくんかな~
くらいに思っていたら
烏帽子岳も小河内岳も思ったより大きかった件。
なんなら前小河内岳もわりと主張はげしめだった件!
そうだった、これが南アルプス。
1つ1つの山の主張が強めで山頂からコルまでしっかりおろされる(その分のぼり返す)

小河内岳側から見た前小河内岳

前小河内岳と小河内岳はさすがに名前的につながってるだろう…
なんていうのも甘すぎで。笑
丁寧に100mくらいくだってからのぼりかえし。
そういえば、兎岳・小兎岳あたりもそうだったな…
相方がバテバテで日が暮れそうだったので先に行かせてもらいました。
その後もわりとパンチのある板屋岳などを越えて
17時、高山裏避難小屋に到着。

板屋岳付近に急にあらわれるお花畑!異空間だった!

結果的に1日目で30㎞ D+2900m。
いつもヤマレコでルートを引いてコースタイムや距離、獲得標高などを確認しているのだけど、やっぱり実際歩くと1割長くなる説。

蝙蝠岳や仙丈ケ岳、白峰三山までしっかり見えました

この区間、烏帽子岳から見る塩見岳が素晴らしかったです。
塩見岳ってみる角度によって山頂の形がまったく違って
烏帽子岳方面からみると両側に羽根を広げたような形をしている。
ここから見るのが個人的にはベスポジだな~

危険箇所など

そこまで危ない場所はなかったですが、以下の場所は注意が必要でした。
①塩見岳直下
短いですが鎖場があります。手がかり足がかりも多いので落ち着いて進めば大丈夫◎
②前小河内岳~小河内岳
西側が崩壊してる区間があります!
旧登山道が半分ほど浸食されているので、ピンクテープにそって新しい登山道の方を進みましょう。
いつかこの稜線なくなっちゃうんじゃないかな…

小河内岳付近の崩壊地。西側ががっつり落ちていてヒヤッとする。

高山裏避難小屋について

小河内岳の避難小屋と迷いましたが、水場がないのと2日目が長くなりすぎるので高山裏避難小屋まで頑張ることにしました。
小屋番のおじさんがとっても優しい方でよくしていただきました…(涙
この日は山の日だったのと天気もよくてテント場は満員!
下に予備のテント場があるからそっちに張ってよいよ~
でも女性だからトイレ近い方がいい?どうする?と
到着が少し遅くなってしまったので怒られるかな、、とヒヤヒヤだったけど
がんばってたくさん歩いたね~とねぎらってくださりありがたかった。
小屋近くの水場は今年は枯れてしまったようで
水場は15分ほど沢伝いにおりたところになります(めっちゃ遠いです)
泊まる場合はご注意を。

まとめ

お天気にめぐまれておなかいっぱい塩見岳を眺めた1日目。
おなかいっぱい稜線を歩いて
(明日これまた歩いて戻るのか…)とちょっとだけ憂鬱になりながら
雨にも降られず平和な夜を過ごしました。

塩見岳から見る悪沢岳方面。見えてる山並みをずっと歩いた!


やっぱり南アルプスは山がでっかい!深い!!
だからきついけど、その分ピークでの達成感はひとしおだな~
2日目はいよいよ南アルプス最高峰の悪沢岳へ。

2日目に続きます↓
https://note.com/harukaogura/n/n40a5db924e57

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