
保育の振り返りに保育版SOAPはいかがですか?
1.残念な保育の振り返りをしていませんか?
保育者の皆さん、保育の振り返りを行っていますか?
どんなことを考えて行っていますか?
保育の振り返りを行ったときにこんなことになっていませんか?
せっかく振り返りを行っても
・文章がまとまらない
・考えるととっかかりがなく時間がかかる
・なんとなくぼんやりしたことしか思いつかない
・次の行動につながらない
僕はよくこういうことに陥っていました。
せっかく振り返りをこなっていても、こんな残念な振り返りだとモチベーションも下がるし、振り返りしなくてもいいやってなりませんか?
そこで、僕は保育の振り返りを行うときにSOAPというフレームワーク(考え方の枠組み)を用いることにしました。
2.SOAPとは
僕が現在使用しているフレームワークの一つ、SOAPについて紹介したいと思います。
SOAPとは元々医療現場で使用されているフレームワークの一つです。
「SOAP」とは、「Subject(主観的情報)」、「Object(客観的情報)」、「Assessment(評価)」、「Plan(計画)」のことであり、医療の場で広く使用される記録方法の一つです。それぞれの項目に合った内容をわかりやすく記載するようにしましょう。
医療で使用しているものをそのまま保育には当てはまらないと思いますよね。もちろん保育に使用しやすい形に置き換えています。
僕はSOAPの視点をこのように考えています。

実際にはこんな記録用紙で書いています。
この保育版SOAPはドキュメンテーションを書くときに主に使用しています。
一度この用紙に書いてから、必要なところのみをドキュメンテーションに載せていくという流れです。
3.保育版SOAPのメリットは?
この保育版SOAPを使用してみて、ここがよかったというメリットをお伝えします。
子どもの姿から保育を考えることができる。
AやPの部分で次にどういう援助をしたり、遊びをどの方向に広げていこうかなと考えられます。視点が決まり、文章がまとまりやすくなる。
ドキュメンテーションを書くときに、あれも書きたい、これも書きたいとなり、とっ散らかった文章になりがちでした。このSOAPを使うことで視点が決まり、そのおかげで文章がまとまりやすくなりました。そのことで、時短にもつながりました(視点や文章がとっ散らかって、文章を考えるのに時間がかかっていました)。視点が決まるので、保育の振り返りもしやすい
保育の振り返りをするときにあれもこれも気になって、どれも中途半端になっていた僕・・・SOAPを使うことで視点が定まり、その視点で保育の振り返りをするようになり、振り返りのときの深度が深くなったと感じています。
4.保育版SOAPを使ってみませんか?
保育版SOAPについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
もし気になったと言う方がいましたら、一度使ってみることをお勧めします。
使ってみて合わなければ、他のフレームワークを探してみてください。
ちょっとしたことですが、こういうツールを使うと保育の質が上がると思います。それだけでなく、時短にもつながり、一石二鳥になると僕は思います。