劇遊び台本の作り方〜台本作成準備編〜
僕の働いている保育園では12月に生活発表会があります。
生活発表会では劇遊びをします。
劇遊びをするときに苦労するのが、台本作り。
今回はその台本をつくる前段階、準備編として、
現在の僕の作業内容を記事にしてみたいと思います。
1.題材選び
一番大事な題材選び
こどもたちが好きな絵本にすることもあれば、
忍者が好きなクラスの時には創作で物語を作ったりしたこともあります。
どんなものを選ぶとこどもたちが楽しく取り組み、輝けるのかを基準に選んでいます。
ちなみに今年のクラス(年長クラス)では
「どろぼうがっこう」
こどもたちは、
「ぬきあし、さしあし、しのびあし」と泥棒歩きで廊下を歩いたり、
返事をする時に「はーい」「へーい」「ほーい」「わかりやした」と言っていたりする姿がありました。
また、警察ごっこで泥棒を捕まえる遊びも楽しんでいたので、
この話に決めました。
2.ストーリーの大枠を考える
題材が決まった後には、
ストーリーの大枠を決めます。
若い頃の僕は、題材が決まったらすぐに台本を書き始めていました。
そうすると、物語の最初の場面は細かいのに、
どんどん力尽きてきて尻切れトンボのように最後はなんだかあっさりしていたり、
淡々と物語進んでしまって、盛り上がり(こどもたちが一番楽しめる場面)がなかったり
いろいろ失敗してきました。
そのため、今はこのストーリーの大枠を考えるようにしています。
ここでは、
どもが一番楽しめる盛り上がりの場面はどこか?
端折ってもいい場面やさらっとする場面はどこか?
など物語のメリハリをつけるようにしています。
そして絵コンテのフォーマットを使って流れを作っていきます。
下の画像が今回のストーリーの大枠です。
実際のメモなので、字や絵が汚いのは目を瞑ってください。
これを書くことで、劇遊びの大きな流れをイメージすることができるようになりました。
3.この後の流れ
10月20日現在の進捗状況としてはここまでです。
今後のどのように劇遊びを作っていくかというと
ペープサートなどを使い、こどもたちからせりふや動き、小道具などの意見を聞いていきます。
こどものアイディアはとても面白いので、できるだけこどもの意見を取り入れていきたいと思っています。
↓
こどもから聞いたことを、先ほどのストーリーの大枠に入れていきながら、
台本を作成していきます。
ここでは、これで完璧というものを作るというよりも、こどもたちに合わせて変化させていけるようなものをつくようにしています。
「完璧!」と思える台本を作ってしまうと、どうしてもこどもをその台本通りに動かしたくなってしまうので、
実際にこどもたちはどんなセリフを言うのかな、どんな動きをするのかなと想像して楽しんでいます。
↓
実際に劇遊びをして、こどものいいやすい、動きやすい台本に修正していく。
また、実際に劇遊びをすることで生まれてくるこどものアイディアもどんどん取り入れるようにしています。
以前、年長クラスの劇遊びでは、台本は6回くらい修正しました。
変化することを恐れず、こどもの表現を取り入れるようにすると、
こどもたちが楽しめる劇遊びになると感じています。
現在はストーリーの大枠までできたので、
明日から保育の中で、こどもたちのアイディアをどんどん拾っていって、
ベースとなる台本を作っていこうと思います。