【レシピ】プーアル茶茹で豚と蒸し茄子 香味ダレ × シン・ツチダ
7月の料理教室も無事に終了しました!!
今月のテーマは「夏バテ解消の発酵食」でした。
飲む点滴と言われる甘酒や、滋養に富んだどぶろく、乳酸発酵トマトなど、素早く栄養補給ができたり腸内環境を整えてくれる発酵食を中心としたメニューをご紹介しました。
その中でも一番のスタミナメニューが、今回ご紹介するレシピです!!
豚肉には、糖代謝を促進し疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富に含まれており、ニラやネギなどに含まれる成分アリシンは、ビタミンB1の吸収をよくしてくれます。
さらに、香味タレに使っている黒酢にはアミノ酸が豊富に含まれており、夏の疲れた体に元気を与えてくれる栄養成分たっぷりの料理なのです。
実際、私自身も毎回レッスンのたびにこの料理を試食していたこともあってか、猛暑の中でも連日のレッスンでも全然疲れませんでした。笑
そして、この料理に合わせたのは、土田酒造さんの「シン・ツチダ」。
画像出典:土田酒造
発売当初、日本酒好き界隈で話題になったお酒。
添加物を一切使用せず、乳酸無添加の生酛仕込み、さらには酵母無添加。
江戸時代の酒造りに近い製法で、開栓して時間の経過とともにどんどん味が乗っていくお酒です。
甘味、うま味、酸味の要素が全て強く、精米歩合が高いためか、ほのかに渋みも感じられます。なかなかパンチの効いたお味です。
ただ、お燗にすることで味わいが穏やかになり、開栓して置いておくと、だんだん味わいがまろやかになっていくため、「お酒を育てる」かのように、その変化が楽しめるお酒です。(私も1年ほど寝かせたものがあります。)
レッスンでは寝かせる時間が無かったのが惜しいところですが、料理との相性は一番人気でした!!
豚肉は、プーアル茶で茹でることでさっぱりホロホロに茹で上がります(プーアル茶を使おうと思ったのは、シン・ツチダに渋味を感じたためです)。
八角の風味を効かせて、アジアンテイストな香りの茹で豚に。
タレのガツンとしたニラとネギの風味に、黒酢のうま味と酸味を効かせて、シン・ツチダの力強い味わいに合わせます。
強いもの同士の組み合わせなのですが、驚くなかれ!!強いもの同士がぶつかることでお酒の繊細な味わいが引き出されるマリアージュ。
緩衝作用というのでしょうか??これがペアリングの面白いところです。
プーアル茶茹で豚と蒸し茄子 香味ダレ
【材料】(作りやすい分量)
豚肩ロース塊肉…400g程度
(A)プーアル茶…1パック
(A)生姜(スライス)…3〜4枚
(A)長ねぎの青い部分…1本分
(A)八角…2個
茄子…2本
ニラ…1/2束
長ねぎ(白い部分)…1/2本
(B)醤油…大さじ2
(B)黒酢…大さじ1と1/2
(B)ごま油…大さじ1
(B)白ごま…大さじ1
(B)砂糖…小さじ2
糸唐辛子…適量
【作り方】
①豚肉は、できれば形を整えるようにタコ糸で巻く。
鍋に豚肉を入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、(A)を加えて中火にかける。沸騰したらアクを取り、蓋をして弱火で40分ほど茹でる(10分ほど経過したらプーアル茶のパックを取り出し、アクを取る)。竹串がすーっと刺さるくらい柔らかくなったら火を止めて、そのまま冷ましておく。
②茄子は皮を剥き、サッと水にさらしたら、耐熱ボウルに入れてふんわりトラップをかけ、600Wの電子レンジで3分ほど加熱する柔らかくなったのを確認したら、ラップを半分外してそのまま冷ましておく。
③ニラは小口切りに、長ねぎの白い部分はみじん切りにし、(B)と混ぜて冷蔵庫で冷やしておく。
④粗熱の取れた豚肉を切り分けて器に盛り、茄子を手でさいて添える。③のタレをかけ、糸唐辛子を乗せる。
【ポイント】
・茹で豚は、茹で汁につけた状態で冷蔵庫で5日間ほど保存可能。
・香味ダレは冷蔵庫で1週間ほど保存可能。
ちなみに、最初の写真では茄子は皮付きですが、やはり蒸し茄子は皮なしが美味しいな〜と思って、皮は全部剥くレシピに直前で変更しました。
ただ、皮は捨ててしまうと勿体無いので、レッスンではスパイスきんぴらにしてお召し上がりいただいたところ、これまた大好評でした!!
作り方は、クミンシードとコリアンダーシードをオリーブオイルで炒めて香りを出したら、茄子の皮を加えてさっと炒め、醤油とみりんで味付けするだけです。スパイスの香りが食欲をそそります。
また、茹で豚はチャーシューにアレンジしても美味しいですよ!!
茹で汁100mlに以下の調味料を加えて一煮立ちさせ、茹で上がった豚肉を漬け込むと、美味しいチャーシューになります。
・醤油 80ml
・みりん 65ml
・酒 65ml
・黒酢 大さじ2
・砂糖 大さじ2
→冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。
猛暑日が続きますので、規則正しい生活リズムと十分な睡眠、水分補給に加えて、食からも健康な体を保ちましょう!!