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お水の摂り方

インスタグラムにも簡単にお水の摂り方についての投稿を載せましたが、こちらには少し詳しく載せてみようと思います。

季節と身体の変化

野口先生の時代はもっと冬がきちんと寒く、季節の移ろいもはっきりしていたのかもしれません。

昨年はなかなか秋がきちんと秋らしくない気候だと思いきや、冬は久しぶりにきちんとした寒さ。しかし昔に比べると暖房事情や家屋事情が整ってきていることから、身体がきちんと引き締まる人が少なくなったと云われています。

まあ、そうは言っても真冬にダラダラと汗をかく人はそういない。ということは真夏よりは引き締まっているハズです。

整体でいう『引き締まる』とは骨盤が引き締まること。骨盤が引き締まらなければ、皮膚もきちんと縮まることはできません。

骨盤が引き締まるというのは、骨盤ベルトを締めたりして為せることではなく、裡の力がなければ引き締まることはできません。

冬に限らず皮膚の弾力というのは性の力を表しています。湯切れが悪い、というのは衰えた証拠。子供などはタオルで身体を拭かなくてもさーっと湯切れがいいのです。

もう春なのか?

さて、話が逸れましたが、世の中は騒がしくても季節は確実に春へと向かっています。

気温的もこれからが一番低くなるのに、もう春?と不思議に思うかもしれませんが、整体で春というのは1月を一期、2月を二期、3月を三期と分け、総称して春と呼んでいます。
ですから[春がきた]というのは春の兆しを身体で感じているということで、具体的には春に向けて身体が緩んでくることを指していることが多いのです。

冬に縮こまっていた身体が、春に向けて緩み開いていくことが自然とされていますが、なにかの個人的な身体の事情で緩めなかったりすると、スムーズに春を迎えられないことがあります。

身体のどこかを改善したいという人は春を皮切りにすると良いとされているのです。それは身体の新陳代謝が活潑になり、排泄が起きてくることを利用すると身体が変わるきっかけになるからです。

それにはやはり、日々の活元運動が大切になってくるのですが、この冬から春に向けた1月から3月にかけては[お水]をよく摂ることがとても重要になってきます。

ちなみに秋口から冬にかけては、お水よりも温かい汁物を野口先生は薦めています。お茶などよりも、塩気のある温かい汁物が身体に適うのだとおっしゃっていますが、確かに私も毎年その方が身体が潤う感じがありそうしています。あとは、冬にに身体がきちんと縮まるように減食させる目的で指示しているところもあります。

なぜ秋口はお水でなく汁物なのか、私にもわかりません。身体の実感の説明はできますが、正しい理屈はわかりません。
整体の理屈というのは、まず身体の要求や実感が先で、理屈は後、という場合が多く、人間の身体は理屈だけでは説明がつかないことが多いのです。
ですから私も活元運動を続けてきて身体が要求すること、感じることをまず第一に、理屈は後にするようにはしています。野口先生がおっしゃっていることというのもほとんどが理屈というよりは、直感や、結果こう変わった、だからこうなんだ、という話が多いのです。
もちろん、わざわざ説明しない、お前らにはわからないだろうから、という声も聞こえてきそうですが。。
それに、理屈がなんであろうと身体が変わればよいと思っているところもあるのでしょう。

私の恩師も理屈がわからないと身体が変わらないんだったら、今まで無事に生きてこれたはずない、とよく嘆いています。

さて、また話が逸れましたが、冬から春先にかけ[お水]を摂る。
私は春に向け新陳代謝が活潑になる準備だと思っています。そしてまた、この時期はお水が美味しいのです。
『美味しい』というのは身体が要求しているからです。その感覚に素直に従ってゆけは、大きく間違うことはないのだと思います。

哺乳瓶で水を飲む!?

ただ、今年の冬は乾いています。
ほとんど雨が降っていないので、山に行っても道がカサカサでこれまでにないくらいに滑りました。
私たちの身体も乾いているはずなのです。

身体が乾くことによる影響は様々ですが、思いもよらぬ影響があることがあるのです。

まず身体が乾くと、身体に弾力がなくなり冷えやすくなります。もちろん弾力がなくなるということは風邪を引きやすいということにもつながりますね。発熱発汗がスムーズにできれば一番良いのですが、乾きと冷えがダブルになってしまうと、お風呂に入ったり、温かい飲み物を飲んだだけではなかなか冷えが解消されないことがあります。
また、筋肉が硬くなり肩が凝った感じになったり、頭の血が下がりにくくなったり、歯の痛みになったり、頭痛になることもあります。
また、呼吸器が弱い方は咳になる方もいるでしょう。

一度乾いてしまうと、ちょっとお水を飲んだだけではなかなかお水が身につかないことがあります。

そんなときは私は臨時にペリエなどの天然の炭酸水を摂ることもあります。

その他、私が試したことで参考になれば。

・氷水をお風呂の中で飲む。
・氷を舐める。
・お水を一口含み、唇を水で湿らせる。
・お水を一口含み、口の中でゆっくり回して(お酒を飲む人はワインなどを愉しむように)唾液と混ぜ、一度その水を捨ててから水を飲む。
・哺乳瓶で水を飲む。

最後のは冗談ではなく、本当の話です。疑う方は、是非一度試してみて欲しいです。

私ももちろん何シーズンか実行していました。
今は普通に水を飲むだけで吸収するようになったのでやっていませんが、車に乗って暖房をつけるとそれこそカラッカラになるので、よく車に乗りながら哺乳瓶をチュッチュしていました。
対向車に気づかれたら完全に変な人ですのでお気を付けください(笑)

赤ちゃんはおっぱいやミルクを全身を使って飲むんです。命がけです。だから、疲れると休憩していますね。
特に哺乳瓶の穴というのは小さくて、口先で吸っても全然出てこないんですね。だからいいんです。お酒もストローなので飲んだ方が酔うのと一緒。吸収しやすいんです。是非、Sサイズの穴でお試しあれ。
全く水が出てこなくて、ヤキモキすることでしょう。。

白湯は『水』ではない

よく、お水を飲んでくださいというと、それぞれの間の解釈の『水』を飲むようです。
水=水分、だと解釈でお茶を飲む人。
若い人の中には水=ポカリと思っている人もいたりするようです。

また、よく健康に気をつけている方に多いのが、白湯を飲んでいる方。
もちろん飲み物というのは好みですから何を飲もうととやかく言うつもりはありません。
ただ、白湯というのはもう『水』ではないのです。冷まし湯もしかり。

乾きに対しての水分補給する場合は『水』を摂ることが一番です。
私の感覚では白湯では水分が満ちる感じがなく、逆に乾く感じがあるのです。(もちろん私の感覚ですから、白湯でもお水が満ちる人もいるのかもしれませんが。。)

水道水でも、環境がよければ美味しい場所もありますが、やはり天然水のようにミネラルなどが含まれるものが水です。

今では水道水は歯がきしむこともありますが、色々な場所のミネラルウォーターが手に入るようになったのは贅沢なことです。

人間の身体は80%近くが水でできていると言われていますから、お水を摂ることはとても大切なのです。

春という鬼門の季節

春という言葉の響きは一見柔らかですが、生命の活動は他の生き物を見てもとても活潑で、動きがあります。

私は昔から、春が苦手でした。
溢れ出すエネルギー、毎日変わっていく感覚に身体が追いつかず、世間の浮ついたムードにも鬱鬱とする日々でした。
でもそれも全ては身体の問題だったのです。
去年は1月2日に階段から落ちて、骨盤を打撲。。。それによってまた色々なことを学びましたが、春は私にとって鬼門の季節なのです。

今年はコロナウイルスが流行してから、初めての春です。
本来であれば、本格的な春を迎えるまでに2回ほど風邪を引くと、身体がきちんと緩み、次の季節を迎える準備になるはずですが、今の時代なかなか堂々と風邪も引けない世の中になってしまいました。
でも逆に考えれば少し体調が悪いときはきちんと休養を取る!という世の中に変わっていければ、きちんと風邪を引ける人が増えていくのでしょうか。。

春は新しいことを始めたくなる季節でもあります。
新陳代謝が活潑になり、エネルギーが溢れ出す季節ですから当然とも言えます。

ただ、これまでの我慢が爆発!!の春にならないよう、自分の中での春の過ごし方を見つけていきたいですね。

私はすでに春の兆しを感じています。
頬骨に違和感があり、痛みを感じます。
頬骨は骨盤と連動している骨でもあるので、少し緩み出したかな、という感じです。

春はとにかく身体の動きも、世間も賑やかです。

今年の春はどんな春になるのか・・世の中を見ていると少し不安ではありますが、どんなときも息深く、どこかで世の中で起きることを面白がって(馬鹿にするのとは違います)ご一緒に春を迎えましょう。

私は世間の出来事とは関係なく、今までになく、穏やかにわくわくしているのです。

きっと去年とは違う春の景色が待っているのではないかと愉しみにしています。

そうやって毎年毎年の自分の変化を感じることが、整体をしている醍醐味ではないかと思うのです。


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