グリーンインフラとは
先日、京都美山町芦生の山を散策してきました(^^)とても涼しくて気持ちよかったのですが帰ってくる時に京都の街中で降りた時、暑すぎてびっくりしました(^◇^;)
やはり、森の暑さを軽減する効果はすごいなーと思いました!
今回はそんな緑の力を活かしたまちづくりについてのテーマです(^^)
グリーンインフラとは
グリーンインフラは町全体で雨水の浸透する個所を分散させていくことにより、気候変動による異常気象に適応していくための対策として注目されています。
雨水管理総合計画策定ガイドライン
令和3年11月に国土交通省水管理・国土保全局下水道部で雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)が作成されました。
こちらのガイドラインで示された大きな内容は計画雨水量を気温がパリ協定での2℃上昇した場合に備えて、降雨量変化倍率として1.1倍した場合の降水量を想定するというものです。
これは大きな変更でこれまでよりも多い計画雨水量を想定しなければいけませんがすぐに下水能力を上げることは難しいです。
そこで雨水を貯水・浸透する場所を多くすることが求められてきます。
その中の対策の一つにグリーンインフラを活かすことも言及されています
横浜市の取り組み
グリーンインフラの先進事例として横浜市の取り組みをご紹介します。
まずはグランモール公園での雨水貯留浸透基盤の整備です。
保水性舗装を採用し、雨水が貯留できる基盤とすることで、雨水がしみあがってきて、蒸発散効果で冷えるという効果を発揮することができます。
雨水を貯留するだけでなく、ヒートアイランド現象の対策としても有効な対策をしている事例となっています。
他にも小さい取り組みとして宅内雨水浸透ますや雨水貯留タンクの設置を促進しています。
このように様々な場所で雨水が浸透する場所を作っていくことで、現在の下水処理能力をオーバーするような大雨の際にも対処できるようになります。
京都市の取り組み
京都市では雨庭というゆっくりと地中に浸透させる構造を持った植栽空間を整備することに取り組んでいます。
道路から水を雨庭へ取組、貯留・浸透させる仕組みとなっています。
京都では昔から枯山水の庭園があることをヒントに整備が行われています。京都の相国寺の庭園には,敷き詰めた小石などで流れを表しており,普段は水が無いものの,大雨が降ると流れ込んだ雨水が数十センチたまり本物の流れのように見えることがあります。水はけが良いこともあって,やがて雨水は地中に浸み込んでいきますが,庭の堀り込みが雨水を一時的に貯留する機能を持っています。
このように日本でも様々な取り組みが行われていますがそもそも緑の空間には雨水を浸透させる能力があると思いますので緑の新たな価値として、グリーンインフラの機能を果たしている、街中の緑がもっと認められていけばいいなと思います!