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パン屋にまだなってない旦那の嫁として嫁パンを作り始める

自由な旦那の嫁として何ができるのだろうか。

技術は旦那が習得するとして、それ抜きに私のできることはと考えた時、家でも自分のできる範囲でパンを作ってみるということを提案してみた。

「ねぇ、私も練習を兼ねて家でパンを作ってみようと思うの。それで私たちのレシピ作りに少しでも力が入ればと思うんだけど、どう思う?」

これまでの記事で書いたようにうちの旦那がパン屋になる過程は、ほかと少し変わっていて、先に資金を貯めてから現在パン屋で修業に励んでいる。

どんなもんかな?と思って心配していたけれど、好きなことや興味のあることはその能力の習得を早めるようで、気付けばみんなからパンについてあーだこーだと聞かれる立場にまわっている様子。

彼はいつもそうなのだ。

目立つわけでもないのに、いつもあっという間に人望を集めている。

私にはどこか、人生をさくさくと生きている、そんな風に生きていいんだと言ってるようにも映る、不思議で勇気をくれる旦那なのだ。

でも。

今は、その“パン屋のパン”を極めている彼。

だから私への返答はポジティブなもので、「僕らのパン」を「二人でつくりたいから」と言って、そして「じゃ、君もやってみて」と応援してくれることになった。

そういう流れで私はたったの今、現在進行形でこの記事をかきながらパンを製作している。一次発酵中。

第一話でお話したように、パン屋になってみたら?と言ったのは隠すまでもなく私。言ってしまった責任のようなもの(まぁ言うほどに感じているわけではないけれど)、そして彼のパンで私たちの恋が始まったも同然なので、なんとなくだけど嫁としては燃えるところがある。

何せ、中途半端に終わらせたくない。恋を成就させるように「僕らのパン」を完成させないといけない気がしている。

なんて、言ってみて恥ずかしくなるようなことを書いてみたものの、できるのか。実は彼よりもパンにうるさいのは私の方。これまで何度かパン作り挑戦したものの、発酵って菌との対話なのですぐにつかめるものではないなと断念していて、その経緯を思い起こすだけで戦意を喪失しそう。

でも今の私には旦那がいる。

最大の強みを勇気に、やってみる。

はて、嫁パンはどの程度完成するのだろうか。

本日もみなさん、素敵な時間をお過ごし下さい。

軍資金にさせていただきます。投げ銭、どうぞよろしくお願い致します。