パンを焼いて、自由に生きて、スキで繋る
自分のペースで何かを、好きなことや思いのあるものを進めることが、今の世の中とても難しいことのように感じる。
本来はふわっと飛ぶように軽いことのはずなのに。
どうして?
これはきっと個々の感性の問題ではないと思う。外との関係、つまり社会における立場や資本主義ベースの世の中で生き抜く事を考えると、どうしても経済観念や周りとの比較が入り、結局は妥協することが多いからなんだと。
妥協?
それでいいのだろうか。
自分はそうして息を繋いでいくのだろうか。
シンプルに好きな人と時間を過したい。
共に仕事をし、色んなところに行ったりもして、心のこもったおすすめ品を売って、好きな風に生きる。好きな人たちと話し、笑い、それの繰り返し。
そんなことができる立場の人がいて、そしてできない立場の人もいるというこの世界は、平等に思えなくて歯痒い。
その不平等の中でゆがみが生まれ、いつしか妥協が当たり前になり、我慢我慢を強いられて自殺志願者が年間50万人と聞いて、先日涙がこぼれた。
死ぬのは怖いよ。
私は14歳の時に死にたいと思ったけれど、死ねなかった。自分では死ぬことすらできないのかと思ってさらに落ちた。
それなのにうち2万人はその恐怖さえも越えて消え去ってしまう。
この世界で私達ができることはなんだろう。
私は私たちのパンと世界を10年間旅して培ってきたたくましさで、この世界の一人でも二人でもいいから笑顔にしたい。
そのためにパンを焼く。
あなたたちのパン、おいしかったよ
あなたたちのパンだから、また買いにきたよ
パンがなくたって、会いたいからきたよ
そんなものを作りたい。
一緒に食べて、話したい。
パンに、そんな自由を描くことを可能にする未来をみつめている。もっと生き方がいろいろあっていいんだと伝えていける人になりたい。
そのために今日もパン、焼きます。
軍資金にさせていただきます。投げ銭、どうぞよろしくお願い致します。