2021.10.24

午後、図書館へ行く。借りたい本は大体決まっていたので、滞在時間は10分程度。久々の図書館で、本に囲まれることに幸せを感じる。図書館を出ると、その隣の公園で少年たちがボールを蹴って遊んでいる。静けさの中に響き渡る、少年たちの無邪気な高い声。その中から時々聞こえて来る汚れた言葉たち。この少年たちも、こちらが思うほど、綺麗な世界では生きてはいないんだなと思う。

夕方、やらなければならないことがあるのに、少しだけと思って、借りてきた朝井リョウの分厚い小説を読みはじめる。何ページかだけにしておこうと思っていたのに、もう少し、もう少しとページを捲ることを自分に許していたら、数十ページ読んでいたことに気づく。私は自分自身に甘い。しばらく彼の作品を読んでいなかったけれど、やっぱり彼の書く文体や表現の仕方が好きだと再確認する。他の作家よりも、すっ、と入ってくる。

その本の内容は、日常が自動的に運ばれていく、というものだった。今はそのような感覚はないけれど、高校の頃を振り返ってみると、確かに日々が自動的に運ばれていた感じがするなと思った。主人公が何度も目にする六時二十七分という時刻と絶対という言葉が印象的だった。私はまだ30ページ程しか読んでいないけれど、彼の作品にはいつもこちらの予想を上回るオチがついて来るので、それを楽しみに待っている。読み終わったらちゃんと感想をnoteに書けたらいいなと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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