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来襲シュトライツァー党!-ルーゼンフェルム攻防戦1-サイレント ネオ-ムーン ソング

リヲル・ツォングが当主をつとめるツォング党はメルセデウス3友の一つである。
リヲル・ツォングは190cmの大男で、がたいがよく、日に焼けて精悍な面持ち、どこにいてもすぐにわかるいでたちだった。
名門のツォング党を率いているが、それを少しも鼻にかけることはなく、兵士から人気がある将軍だった。というのも、現場を好み、戦場では常に最前線近くで指揮をとっていたからである。
下級兵士たちと寝食を共にすることもしばしば、感激した兵士は常に全力で戦った。
まさに、現場指揮官を絵にかいたような男であった。

ツォング党は親子代々、メルセデウス家に仕えており、その信頼は厚かった。
とりたてて名将、猛将の類を輩出したわけではないが、忠誠心が極めて高かったのである。そのため、一族の者は戦死するものも多くいたと言われる。
その姿は家臣の見本とされ、エビル・メルセデウスにも称賛されていた。
そういった経緯があり、重要都市であるルーゼンフェルムの提督代理を任されているのだった。

シャローンやキングダム軍が首都にくぎ付けになっている中、北閥随一の名将シュトライツァーは怒涛のごとく進軍しておりルーゼンフェルムに迫っていた。
北閥の拠点ノーザンライトシティをたち、南にあるカフタスを占領、さらに南東にあるルーゼンフェルムを奪いにかかってきていたのだ。
ルーゼンフェルムはキングダムにとって、今や対北閥の最前線となっていた。
つづく…

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遥ナル
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