とりあえず社長になってみた。
こんにちは!
幸せをつくるギフトデザイナーのはーこです🎁
プロポーズフォトブックの制作などを主にやっています。
この度、4年8ヶ月個人事業主としてやってきた事業を法人化し、株式会社HEARKO(ハーコ)を設立しました。
【会社設立に至った背景】
少しだけ、振り返らせてください。
起業した頃は、カナダ生活とアメリカ横断から帰国したばかりで、会社員時代の貯金を使い果たし無一文からのスタートでした。
(この辺りの詳細はこちらの記事へ▶︎勇気も自信もない私はこうして起業した)
とにかく生活費をと始めたアルバイト2つを掛け持ちしていました。週7でバイトをして、合間の時間に事業の立ち上げをしていました。
「いつか事業だけで食べていけるようになりたい」
「時間や人間関係にとらわれず、好きなことで自由に生きていきたい」
それが目標でした。
無我夢中で没頭している間に、気がつけば事業だけで食べていけるようになりました。(サラッと言ってますが、半年間は、たまにある知り合いからの依頼のみでした)
それからは、繁忙期に死ぬほど働いて稼いで、閑散期は一人で海外旅行✈️というような生活に、十分満足していました。
でも、心のどこかで、次に目指す所が特になく、悶々としていました。
人に相談すると「贅沢な悩みやな」と一蹴されることもしばしば。
確かに、好きなことで食べていけるって、やりたくても実現できていない人はたくさんいる。
かと言って、私がこのままでいい理由にはなりません。
そんな中、私の考えを変えたのは、今の旦那さんとの出会いでした。
それまで、私は一生一人で生きていくかもしれないと思っていたところに、”家庭を築く”という選択がリアルになってきました。
一般的には、女性が結婚するとなったら、多少なりとも「もし自分が仕事を辞めても旦那に養ってもらえる」という安心感が生まれるものかなと思いますが、私は逆だったんです。
「養わないと!!!」と思いました。笑
それ以来、事業を大きくしていくことを視野に入れるようになりました。
何かわかりやすい目標を立てたい。
そう思って言い始めたのが「3年以内に法人化する」。
2020年8月のことでした。
「何のために法人化するの?」とたまに聞かれましたが、信頼性が増すとか節税とか、もちろんいくつかそれっぽい理由はありますが、めちゃくちゃ端的に言うと「鎧を手に入れて戦場に行くため」という表現がしっくりきます。
お会いしたことのある方はわかるかもしれませんが、私は33歳にしてはかなりの童顔で、だいたいいつも24,5歳くらいに見られます。身長は154cmのチビで華奢&猫背なので、もっと小さく見えます。
さらに、あまりコミュニケーションが得意ではないので、ナヨナヨした喋り方をしがちです…
事業の内容も対個人のサービスなので、趣味でやってるくらいだと思われてしまいます。
そんなわけで、ビジネスの場だと、初対面の人に”趣味でお小遣い稼ぎしてる小娘”と見られて舐められるんですね。
そんな時に、”株式会社の代表取締役社長”という肩書きがあれば、それだけでも最低限の「ちゃんとビジネスとしてやってる」ラインはクリアして見てもらえると思うのです。(人を肩書きで判断する人がどうかは置いておいて)
少し背伸びしてでも「形から入る」というのも悪くない選択肢だと私は思っています。
社長になったら、社長らしく振る舞うようになる。それが積み重なって、社長らしい行動や判断をできるようになると思います。
付き合う人も変わると思います。
そうして、社長という立場が私を次のステージに押し上げてくれると直感的に思いました。
法人化すると決めてから1年間、商品やサービスの大リニューアルを行ったり、経営の部分に時間を使うためデザインを外注してみたり、経営者さんに話を聞いたり、本を読み漁ったり、インスタを毎日更新したり、YouTubeを始めたり、LINE広告やプレスリリースを出してみたり…
いろんなことを試していました。
ただ、このコロナ禍。思うようにはいきません。
頼みの綱にしていたホテル雅叙園さんとのコラボプランも、契約書を結んだだけで、リリースできないまま1年以上止まっています。(雅叙園さーーーん、聞こえてますかー泣)
法人化を反対されたこともありました。
無駄に税金やら税理士報酬やらかかってくるし税務調査に入られるしで何も良いことないとか、その事業内容は数年後には需要がなくなるとか、自分で手を動かしたい人が経営なんてできないとか、色々言われたこともありました。
そんなこんなで、正直、法人化宣言をした後もめちゃくちゃ迷っていたし、めちゃくちゃ怖かったです。
法人化という選択によって全てが狂って、自分の給料や税金も払えなくなったら…旦那さんにも迷惑をかけたら…反対してきた人に「それみたことか」と言われたら…
でも思ったんです。
「不安」とか「怖い」の正体って、知らないから湧いてくる感情なんだと。
具体的に何がどう不安で、どうなったら不安は消えるのか、いろんな本を読んだりネットで調べたり、法人化によるお金のシミュレーションも何度も何度もやりました。
そうしたら、万が一売上が現状より上がっていかない想定でも、自分の給料をこのくらいに設定して、経費がこのくらいかかって、法人税がこのくらいになって、個人の所得税はこのくらいになるから、、
うん、意外と大丈夫!!
ちゃんと知ることで、そこに対する不安はなくなりました。
海外に行く時も起業する時もそうでしたが、不安なことを決断するときにはいつも、不安とワクワクを天秤にかけます。
ワクワクの方が勝ったときに、自然と足が向かっているものです。
【これからやっていきたいこと】
私の事業で今一番やらなきゃいけないことは「知ってもらうこと」だと思っています。ニッチすぎるサービスがゆえ、圧倒的に認知が足りていません。
逆に、知ってもらえさえいれば、受注できる自信と喜んでもらえる自信はあります。
これからは法人に対してもアクションが取りやすくなったので、プロポーズシーンでよく利用されるホテルやレストラン、指輪屋さん、花屋さん等、他社へ営業をかけて、窓口を増やしていきます。(提携先募集中!)
「フルオーダーメイド」というこだわりを捨てて新たに作ったカスタムメイドプランが調子が良いので、そちらははどんどん受注量を増やして、外注デザイナーさんに対応していただけるようにします。(デザイナー募集中!)
私は変わらず、フルオーダーメイドを月10組限定で制作します。
あとは、最近レンタルスペース運営にめちゃくちゃ興味があります。
もともと、レンタルスペースを使ってお客様のプロポーズをプロデュースさせていただいたこともあって、既存のレンタルスペースを使うのも良いけど、自分で数カ所持っていて、そこをプロポーズ場所として提供できたら、自由度も高まって差別化もできて、何よりワクワクする!!!と思っています。
他にも細かいことは色々ありますが、
・認知拡大
・窓口を増やす
・こだわる所と効率化する所を線引きする
・効率化する部分は人に任せる
・常に1割は新しいワクワクするチャレンジをする
簡単にまとめるとこんな感じです!
【ミッション、ビジョン、バリュー】
株式会社HEARKOのミッション、ビジョン、バリューを決定しました。
法人化にあたって考えたわけではなく、この4年8ヶ月のお仕事を通して、たくさんのお客様の想いや感謝の言葉をいただき、時には反省もあり、たくさん考えて日々思っていたことを言語化しました。
<MISSION>
その一瞬、
世界をほんの少しやさしい場所へ
贈り物をもらった人が笑顔になる。その笑顔を見て、贈った人も笑顔になる。
笑顔の連鎖が生まれたとき、その空間はhappyであふれています。
その連鎖が世界中で起これば、一瞬だけでも世界がほんの少しやさしい場所になる。
HEARKOがその一端を担います。
<VISION>
あなたが大切な人へ想いを伝えるとき
真っ先に相談したい友達であり続ける
HEARKOの根底には、“どこかの誰か”ではなく“目の前のこの人”のためにものづくりをしたいという強い想いがあります。
サービス提供者とお客様という枠を超えてお客様の人生の節目に寄り添う長年の友人のような存在であり続けたい。
それがHEARKOが目指し続ける理想の姿です。
<VALUES>
1、非効率を心がける
私たちは、人がもらって本当に嬉しいものを作りたいと思っています。
何気なく言ったことを覚えていてくれて、わざわざ遠くまで買いに行ってくれた物。きっと何ヶ月も前から準備していたんだろうなとわかるアルバム。何度も書き直した跡のある手紙。
そういった相手が自分のためにかけてくれた時間や労力に敵うものはないと思っています。
かと言って、みんながみんなプレゼントの準備に時間と労力を割けるわけでもありません。
だから、HEARKOがお客さんの代わりに時間と労力を肩代わりする。そのために敢えて一人一人のお客様と向き合い、時間と労力をかけた非効率な方法で制作しています。
2、モノではなくモノを介した思い出を提供する
お客様からよくいただく言葉の一つに「一生の思い出ができました」という言葉があります。
HEARKOがつくるのは、モノの形をした思い出だと思っています。
年月が経って見返した時にその時の思い出が蘇ってくる。
ちょっと喧嘩しちゃったけど、あの時のことを思い出したら腹が立ったことも許せてしまう。もう一度ちゃんと向き合おうと思える。
そんな思い出を提供したいと考えてものづくりをしています。
3、プロポーズの敷居を下げる
「プロポーズ」と聞くと、夜景の見える高級レストランやホテル、チャペルの貸し切りで108本のバラの花束を贈りひざまずいて婚約指輪の箱を差し出す…そんなイメージを描く方が多いかもしれません。
しかし、その先行したイメージによってプロポーズを億劫に感じたり、お金がかかるため躊躇してしまう男性がとても多いのも事実です。
女性が本当に望んでいるのは、ラグジュアリーなプロポーズではなく、自分のためを想って必死に考えてくれたプロポーズです。
想いさえしっかり伝われば、高級ホテルや給料数ヶ月分の婚約指輪は必ずしも必要ではありません。
HEARKOは、あなたが大切な人へ“想い”を伝えるお手伝いをします。今の時代に合った「カジュアルプロポーズ」をご提案しています。
【最後に】
ほんの1年前まで、自分が社長になるなんてことは考えてもみませんでした。
でも、一度本気で考えてみたら、社長になること自体はそんなに難しいことではなかったのです。
人生ってそんな感じですよね。知らないから、ハナから考えてないだけで、やってみたら意外となんとかなるもの。
やってみて難しかったら、やめたらいいだけ。
3歩進んで2歩下がっても、プラマイ1歩前に進んでいたら、それを100 回繰り返して100歩進めば良いのかなって思っています。泥臭さMAXです。
いつも応援してくれる人、支えてくれる人への感謝を忘れずに、1からのスタートという気持ちで頑張っていきます。
いつか会社がうまくいかなかったり迷ったときに、またこの記事を読んで初心に立ち返りたいという想いで書きました。
でも必ず、選んだ道を正解にしていきます。
ちなみに
しいたけ占いで、10月の双子座が「私の生き様、見とくんだよ!」でした。しいたけ占いってすごいよね?
では🙋♀️