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泣けない夫とピュアな涙。

嬉しくても悲しくても
感情がたかぶると涙が出てきてしまう。
映画は予告だけで泣けたりする。

そんな自分を、
自分でも涙もろい方だと思います。

反対に、夫はほとんど泣かない人。

例えば夫と映画を観に行くと
終わって目が腫れているのは私だけで
「え?どこに泣くポイントがあったの?」
なんて言いながら
笑っているのが夫です。

そのたびに
「この映画で泣かないなんて心が凍ってる!信じられない!」と
半分本気、半分冗談で思っていました。(声にも出してる)

なぜ夫は泣かないのか?
どういう気持ちなのか?

純粋に知りたくて
涙活をしている友人に
「泣かない人」「泣けない人」について聞いてみたら
いろんな理由を一緒に考えてくれました。

例えば、
「男の子は泣いちゃいけない」と言われてきた。
「泣くことはネガティブなこと」という意識がある。
俯瞰してみれるが故に冷めてしまって泣けない。

夫にも何かそんな意識や体験があるのだろうか?

さっそく、夫に単刀直入に聞いてみました。
(怒るかな‥とちょっとドキドキしながら)

「なんで涙が出ないの?感情の振れ幅が小さいから?」

すると夫はちょっと考えながら
「うーん、感動はするよ。もらい泣きとかするし」

え!もらい泣きなんかしてたっけ?
私が泣いてても、いつも泣いてないけど‥
と思いながら詳しく聞いてみると

映画やドラマは泣けない。
なぜなら「作られたもの」だから

作り手の「泣かせよう」という意図を感じると
冷めてしまうらしいのです。

ドキュメンタリーは?と聞くと
それも「番組」や「映画」になっている時点で泣けないとのこと。

夫自身が言うには
「ストーリーに入り込める」ということは少なくて
いろんなことを考えながら観てしまうそう。

確かによく
「このストーリーは最終的にはこうなる」とか
「あ、これ次はこんな展開でこの人が犯人だよ」とか
裏側を見ようとしていることがあるな‥と思い出しました。
(単純にストーリーを楽しみたい私にはいらない情報!)

本人は集中力がない、細かいことが気になる、とも言っていました。

じゃあ夫が泣けるのはどんな時なのか?

それは、見せようという意図のない
純粋な気持ちや涙に触れたとき。

例えば、
高校球児が試合に負けて悔し泣きをしているとき。
サッカーの日本代表が強豪国に勝って嬉し泣きしているとき。

観ている人を感動させよう、
泣かせようとしているわけではなく

純粋に何かに取り組み、
真剣に取り組んでいるからこそ溢れてくる気持ちや涙。

そういう場面に触れると涙が出てくると言うのです。

それを聞いた(この人は心が凍ってる!と思っていた)私は
「それ、いちばんピュアな涙!」
と正直びっくり。

自然とあふれる純粋な涙に、感動して泣ける夫が
今までよりちょっと素敵に思えて
なんだかすごく嬉しくなりました。
(ここでも泣きそうになる単純な私)

心が凍ってるなんて言ってごめんね。

そういえば、夫はいろんなスポーツについて知っていて
よくテレビやネットで観ています。

もしかしたら背景には
「純粋に、ひたすらに、目標に向けてがんばる」
そんな人たちが好きという気持ちがあるのかもしれません。

夫の新たな一面がわかって
人の価値観や視点、考え方を知ることって
やっぱりおもしろいなと思いました。

そういえば、
東京オリンピックも開催に向けて動いていますね。

選手たちのオリンピックに懸ける想いやパフォーマンス、
スポーツの楽しさやおもしろさを
家族みんなで体感したいと思います。

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