週刊少年ジャンプ感想(2020年42号)
〇ぼくらの血盟(新連載)
仄見える少年と同じく、読切からの連載化。
第一話を読む限りだと、暴走した吸血鬼を狩りつつ人間と打ち解ける&両親の仇と決着をつけることが物語上の目標だろうか。
まだどういう方向に話が進んでいくのか分からない部分が多い。
また仄見える少年と同じく、今の環境でダーク調の作品が居場所を作るのはなかなか厳しいのでは?と思う。
フックになる要素を早めに打ち出せるかがポイントな気がする。
〇ドクターストーン
後ろを取られて尚、機転を利かせて的を絞らせないスタン。
しかし、ここは科学による応用力でルールを作り出した千空&龍水に軍配が上がりそう。
一方の地上は、なんと潜水艦による急襲を受ける。マシンガンによる威嚇で復活組は降伏、村民組もデカい姉ちゃんに組み伏せられダウン。
このまま制圧かと思いきや、宝島の強者二人が健在だった。次回あたり、船旅の間に学んだであろうモズの貫流槍術が見られる?
〇ワンピース
フーズ・フーの狙いはクイーンじゃなくドレイクだったか。
しかし、そう油断させて寝首を掻きそうなタイプにも見える。
そして、孤軍となるやルフィに加勢を進言するドレイク。カッコ悪いけど、こういう生き汚いキャラクターは嫌いじゃない。
ホーキンスの占っていた相手はドレイクか、それともルフィか。
〇高校生家族
爆笑はしないけど、クスッとくるシュールさ。
〇呪術廻戦
再び呪い殺し合う虎杖と真人。精神的にはボロッボロのはずの虎杖だけど、ナナミンの「後は頼みます」という呪いが辛うじて彼を奮い立たせているのだと思うと、切なく辛い。
それはそれとして古武術+躰道を実戦で駆使するって、一体どこで何をしてれば高校生がその域の戦闘力に至るの……?
〇BURN THE WITCH
童話の名を冠する七匹の竜、完現術を思わせるブルーノのマスク、1話冒頭の反復と台詞の意図、主任の隠された実力………。
もう、師匠の魅力がこれでもかと発揮されてて最高だった。たぶんコミック買う。
そして発表となった続編。シーズン2と銘打たれていることから、今回のような短期連載を繰り返していく形になるのだろうか。H×Hの連載方法を正式に整えた感じ?
確かに長期連載で構想が追っ付かなくなるよりは、休み休みでも濃い内容の作品として仕上げてくれた方が良いと思う。
続編を前にして、既に気になる要素がいくつもある。というか今回の表紙に映ってる開発隊の隊長っぽい人、あれ浦原さんじゃない?技術屋であの風貌でとなると、繋がりを疑わずにはいられないんですが……。
あとバルゴが出現させた剣、あれ十中八九斬魄刀的な何かでしょ?シンデレラの驚くような反応といい、このロンドンで一体どういう意味を持つのか。
久々に力を見せつけてくれた師匠。新しい手法での連載形式。アニメとの連動企画。
ジャンプを追う上での楽しみがまた一つ増えた。ありがとう久保帯人師匠。
〇僕とロボコ
長男のガチゴリラ。そりゃ人間が出来てるはずだ。
〇仄見える少年
パターン化してきたように見えるので、新キャラや新展開でのヒキが欲しい。
〇ぼくたちは勉強ができない
先輩は成幸の父親について何かを察し、それで気後れしている?
おそらく成幸にとっては些細な思い違いだろうし、パパの乱入で雨降って地固まるか。
〇チェンソーマン
ついに語られるマキマの目的と、チェンソーマンという存在の真実。
地獄のヒーロー。あらゆる悪魔を皆殺し。そして、食った悪魔は冠する存在ごと世界から消えてなくなる。
これまで世界中で恐れられてきた存在のいくつかも、チェンソーマンに食われて消えてしまった。逆に言えば、どんなに恐ろしい存在・概念も悪魔としてチェンソーマンが食ってしまえば無くすことができる。
マキマはチェンソーマンに勝ち、そうした「無くなった方が幸せになれるもの」を消し去りたいらしい。また負けて食われてもチェンソーマンのファンなので本望だと。
いきなり話のスケールが大きくなり、いわゆるセカイ系の様相を呈してきた。エログロ&ダークヒーローに加えてのセカイ系となると、もう思春期の青少年を虜にする要素全部盛りという感じ。
マキマの目的は善と取れつつも未だに底が知れないし、デンジにした仕打ちを考えると裏がありそう。
あと、マキマが負ける=日本国民全員の命が消費されるということでは?ヤバくないか?
こんな規模の話の中で、デンジは果たして何ができるのか。何をするのか。
どうか、地獄の淵での主人公力を見せてくれ。頼む。
〇ブラッククローバー
ユノ、わりと闇堕ちギリギリという感じがしない?「ユノはユノだな」で済ませて大丈夫?
〇あやかしトライアングル
ニノ曲先輩の好意発覚、えらいサラッと流れたな……。
ここからトライアングルが拗れていくのだろうか。
〇アンデッドアンラック
100個目の罰を賭けた課題。その内容は四季ごとのUMAの討伐や捕獲。
ジーナから移ったであろう不変の否定者の所在が報酬だったり、参加者が円卓だけでなく全人類となっていたり、罰が公転と書いてレボリューションだったりと、気になる要素満載の課題。
いざ円卓一丸となって課題開始………かと思いきや、ここで予想外の展開が。
まさかまさかのビリー造反。どうやら彼はアンダーからの内通者だった様子。最後の課題内容を聞き、本性を現したということか。
タチアナの回想で言動を見る限りは良心的なオジサンキャラに思えただけに、意表を突かれた。
ビリーの攻撃により一心が重傷(死亡……?)、円卓も敵の手に渡る。課題に取り組む前にこの状況とは、果たしてこの先どうなるのか……。
色々と衝撃的な内容だった中で、特に気になったこと。
・これ、シェンも敵側だったりしない?シェンの能力ならビリーを早い段階で拘束できただろうし、肝心なタイミングで目を逸らしているように見えなくもない。
・ビリーの言動から、世界がループすることはほぼ確定か。そして、円卓ではジュイスだけがそれを自覚している?アンダーが円卓を強奪しようとしているのは、それがループ下での生存条件に関わっているから?
・公転のイラスト、よく見ると太陽の外周を回るのではなく、螺旋軌道を描いている?つまり罰が追加される=地球が太陽に向かっていき、最後には衝突するということ?
いやー、色々と想像が膨らんでたいへん面白い。巻頭カラーも決まったようだし、早くも中堅作品として確立しつつある。この勢いで突っ走って欲しい。
〇灼熱のニライカナイ
バトル展開にはあんまり惹かれないかなあ……。
〇マッシュル
兄貴がアレということは、あの友人キャラにもそのうち強化イベントがきそう。
〇破壊神マグちゃん
目に太陽光はやめてあげて。
〇森林王者モリキング
勢いで笑わせにくる感じに弱い。こういうのでいい。
〇夜桜さんちの大作戦
二人の関係性が成熟しすぎている気がする。
〇AGRAVITY BOYS
野球回か。正直ちょっと面白そう。