神様が空から棒を投げたら
神様が空からアスパラガスの様の棒を投げると、先っぽに赤い花が咲いたのだそうだ。葉も茂らせず、根の辺りにロゼッタもなく。ただにゅっと。
昔の人も不思議だったみたいだ。まして毒があるのだし。
お墓の辺りに植えたのは、土葬の遺体を野生動物に齧らせないためだとか、ものの本に物騒なことが書かれていた。家の周りには植えない。間違って食べないように。ただ、集落の周りに群落を作るほど植えておく。飢饉の際に毒消しをした上で救荒作物として食べるために。
田圃の畔に植えたのは(というか、稲作が入って来たときにこの植物も渡来したのだという)ミミズがヒガンバナの匂いを嫌うので、それを餌とするモグラが寄ってこないから、畔を壊されないのだそうだ。
しかも、日本に来たのは三倍体だから、人の手を介す以外の広がりはない。人跡無踏の山中にこの花が咲いていることがあるが、かつての人家の後なのだという。
そうそう、リコリス、だった。ピンクやら白やら、美しい群落を思い出す。ヒガンバナに比べると、花弁の反り返りが大分おとなしい気がする。
ここから3枚ほど、群落の写真を。じつは・・・noteの「画像」に送ろうと思って。どなたか使ってくださるかなぁ?
横から撮りました
見ていただいてありがとうございました
秋が深まりつつありますねー