そぞろ歩きのみつけもの、曼殊沙華
こちらに来て驚いたのが、ヒガンバナが至る所で咲いていること。
ヒガンバナという名前の通り、仏教と関係がある記憶だ。
仏教の伝来と近い時期にやって来たらしいこと。
お経の中に曼殊沙華という言葉があるらしいこと。
だいたい、「マンジュシャカ」という発音自体、古代インドのサンスクリット語に由来するそうで、意味は「赤い」。
高麗(埼玉県日高市)にヒガンバナの名所があって、巾着田(きんちゃくだ)という珍しい地形でもあるという。その時期だけ急行が止まる(駅のアナウンスより・・もう終わっただろうか?)。
ヒガンバナのことを「幽霊花」というと聞いた。
北海道では・・・まぁ、北海道は広いから全道で言うかどうかはわからないが、コルチカムのことを「幽霊花」と呼んでいた。これも、春から夏にかけて葉っぱが茂り、花咲くころには枯れてしまう。花の色も花ビラの先の方は薄青味がかった桃色で、茎に近い方は白、それもちょっと透明な感じのきれいな白だから、まったく「幽霊花」の名がよく似合う。
この球根を食べて中毒を起こす事故が毎年のように起こる。葱系の球根とよく似ている。おなじように、うまく育てるとコロコロとなる水仙の球根も毒があるから食べるな、とよく言われた。家庭菜園の近くには植えるなとも。まったく、罪作りだ。
ヒガンバナにも毒がある。
この花は、水田の畦に植えてあるが、これは飢饉への備えとして先人が植えたからだそうだ。アルカロイド系のかなり強い毒なのだそうだ。
食べるときは、水に晒して無毒化し、澱粉を取る。
ほんとうに困ったときに掘り上げるもの・・・唐突にソテツが浮かんだ。
島でソテツ地獄の話を聞いたときはいたたまれなかったものだ。
そうか、毒があるから触っちゃダメとか、気味悪い(縁起が悪い)、といわれていたのは、意味があったのだ。あの赤は不安になるような赤で、気味悪い。
大きな公園の入り口のところに植えられたヒガンバナも美しいが、近くの公園に迷い花のように芽を出した一株を見つけた。
なんだかほんとうに・・・唐突。
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