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「赤は・・邪気を払う色」の。あれこれ
記事、「赤は・・邪気を払う色」にご訪問いただき、ありがとうございます。思いがけず好評(ありがとうございます)で
あと、江戸時代の調べの中で、気になる色についての記事もあり、ちょっと掘ってみることにいたしました。果たして?
『神社の鳥居が赤いわけ・・・(鳥居の)赤い色は「朱」という赤色の塗料で、古来、赤(朱)色は炎の色、五行の火の色として魔除けの意味合い』
と、いうのを『赤は邪気を払う』の根拠にしたわけですけれど
AIに聞いてみたら、こんなふうに返ってきました
赤色は古くから邪気を払う色として、縁起の良い色とされています。その理由としては、次のようなものがあります。
・太陽や血液の色を表し、その力が邪気を祓うと考えられていた
・風水のベースとなる陰陽五行の考えでは、赤は「火」にあたり、エネルギーの象徴としてもっとも強い力を持っている色とされている
・呪術的な意味が強く、万物がのびのび育つ豊かなイメージを表す
赤色を身につけることで、元気付けや勇気付けをするという意味合いもあります
火で焼き尽くす(焼き畑農業・・・虫とか病気)とか、太古の狩猟時代、火によって身を守ったとか、そういう記憶もあるんでしょうか?
それに、最も恐ろしい飢餓に対して、狩猟の獲物は命をくれたわけで。
後付けの信仰もそうしたヒト属ヒト科の記憶ベースを踏襲しているかも
さて、神社の鳥居の朱に対し。
お寺の方も色(もちろん赤)に意味を求め(グーグルAIによる)
五色幕(ごしきまく)とは、仏教寺院の壁や玄関、山門、表門、庫裏玄関、お堂などに掛けられる幕で、青、黄、赤、白、黒(紫)の5色からなるのが一般的です。五色の色は、仏教徒にとって宇宙の調和と自己の内面の平穏を理解する手段とされています。
五色幕の各色の意味は次のとおりです。
・青(緑)は仏陀の頭髪の色で、心乱れず穏やかな状態の禅定や定根を表す
・黄は仏陀の身体の色で、豊かな姿で確固とした揺るぎない金剛を表す
・赤は仏陀の血液の色で、人々を救済しようとする慈悲心が止やむことのない精進を表す
・白は仏陀の歯の色で、さまざまな悪業や煩悩を浄める清浄を表す
・黒(紫)は仏陀の袈裟の色で、侮辱や迫害に怒りを抑えて耐たえ忍ぶ忍辱を表す
五色幕は、テトロンタフタやシルック緞子などの生地を使用し、丈は3尺4尺5尺6尺のいずれか、幅は60~70cm程度です。染幕のため色落ちや色移りの可能性があるため、自宅での洗濯や大型コインランドリーでの洗濯は避ける必要があります
五色幕の材質までに言及されているところが、AIかくやではあります。
ブッタの血の色にキリストの血の色(赤いワイン)を連想
ちなみに、古代中国での色の格は・・・赤が上位じゃなかった!
古代中国で紫は高貴な色として尊ばれ、金色は紫を形容した言葉として使用されていました。
紫=最高位の色、権威の証 : 金色=紫を形容した言葉
古代中国では、紫は朱色と青色の中間色として嫌われていましたが、貝紫の登場によって色の最高位となりました。貝紫は膨大な数の巻貝が必要なため希少かつ高価で、帝王や貴族の式服にしか使用されませんでした。
また、金色は紫を形容した言葉として使用されていました。紫金は紫色を帯びた精良な黄金を意味し、紫磨金とも呼ばれます。
現代中国での色の意味をまとめたノート
新発見!緑色の帽子は避けるべきとのこと!『一昔前、王朝の一族の売春婦たちは緑色の帽子をかぶることが強制』へぇ。なんてこと
さて、赤については・・・炎の色とのこと。赤ではなく紅を使うのですって。また、別れの色・死罪人の色だそうなので、ラブレターには使うなとあります。国変ればそれぞれですね・・・
旧正月は赤が使われるとのこと、これは日本も(というか、受容したのかも?)
中国の赤が炎だとして。
日本で正月が「赤」なのは、朝日の色と聞いたことがあります。
日本の子どもは赤く書くが、欧米の子は黄色く塗るという記事の記憶もあり。日本特有の文化かも。絵について、観察から描くのではなく、文化(身に沁みついた知識)が描かせる。
そういう意味で、画家の目を持つ子は自由も持っているのかも。高校時代の美術部の子たちは全く自由奔放で羨ましかったのを覚えています。絵がうまいヘタではなく、見たそのままを紙の上に再現できるというのは、才能です。いや、みんな技術もすごかったけどね。あ。目に見えるものを再現するための技術であって、<これだ!>と思ったらすぐに身に付くのか?・・・卵か鶏かはここにもあって。
五色幕の各色の意味
・青(緑)は仏陀の頭髪の色で、心乱れず穏やかな状態の禅定や定根を表す
・黄は仏陀の身体の色で、豊かな姿で確固とした揺るぎない金剛を表す
・赤は仏陀の血液の色で、人々を救済しようとする慈悲心が止やむことのない精進を表す
・白は仏陀の歯の色で、さまざまな悪業や煩悩を浄める清浄を表す
・黒(紫)は仏陀の袈裟の色で、侮辱や迫害に怒りを抑えて耐たえ忍ぶ忍辱を表す
五色はインド哲学の五大や中国の五行思想に基づくとされる。ただし青と黒は現在使われる青色(ブルー)や黒色(ブラック)ではなく、伝統的表現の緑(翠)と青(群青)で表される
AIが引用したのは、Wikipediaのようです。
信仰によって、微妙に幕の色が違うようですが、赤はつねにいわゆる「朱色」のようです。
青 - 如来の毛髪の色で、心乱れず穏やかな状態で力強く生き抜く、定根(じょうこん)・禅定(ぜんじょう)を表す
黄 - 如来の身体の色で、豊かな姿で確固とした揺るぎない性質、金剛(こんごう)を表す
赤 - 如来の血液の色で、大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない、精進(しょうじん)を表す
白 - 如来の仏歯の色で、清らかな心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める、清浄(しょうじょう)を表す
樺 - 如来の袈裟の色で、あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐えて怒らぬ、忍辱(にんにく)を表す
「赤は邪気を払う色」ではうまく検索できず「魔除けの色」に変えたら、トップ(AIを除いて、ですが)
2016年という、特殊な年でもあったようですが、そのなかに
『「赤」には古くから太陽の力、血液の力が宿り、魔よけの意味があるとされています』という、ドンピシャな文言が。
赤という色に対するなんとなしの信頼が髣髴とします・・・これも文化に浸っている証しか?
『また、冬至や小正月に小豆粥を食べる風習も、小豆の「赤」から太陽の温かさやエネルギーにあやかるためと伝えられるように、「赤」は古くから縁起の良い色として愛好されていました』
赤飯はつねに、祝いと同義で、わざわざ、もち米を備蓄する動機です。
また、還暦のちゃんちゃんこの赤(一巡して赤子に戻る)、「赤」子にも触れていて、うんうん、と大きく頷いてしまいました。
國學院大學、恐るべし!