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みせばや

 この花を見ると、百人一首の『みせばやな雄島の海人の袖だにも濡れにぞ濡れし色は変はらず』を思い出す。高校の時、「ミセバヤ」というのは植物で海岸べりの岩棚に取りつくように咲いていて、それを掛けているんだ、と教わった(と、いまだに思っている)。今回、そのことを書こうとして調べたら、みせばやな、は「見せばやな」で、見せたいな、という意味しか書いていない。
 ではどうして血の涙だとわかるのだ?
 ミセバヤの色がピンクだからだろう?
 と思うのだが、素人だし・・・どんなもんだろう。で終わりそうです。

 北海道えりも岬の海岸べりの岩棚にしがみつくように咲いていた「エリモミセバヤ」の鮮やかな色が忘れられません(もっとも・・・40年前の記憶ではある)。岸壁の中途から滝が一筋流れていて、道路を濡らしていました。道路は海より少し高く先はカーブで、道路(岸壁)の先に砂利そして荒波。

 多肉植物なので、今風に見えますが、日本在来種で

ミセバヤ(見せばや) Hylotelephium sieboldii はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(セダム属に分類されることもある)に分類される多肉性の宿根草。古典園芸植物の一つであり、玉緒(たまのを)とも呼ばれる。
和名は「見せたい」という意味の古語が変形したもので、高野山の法師が詠んだ和歌にちなんでいるといわれている。

Wikipedia
ミセバヤ

 多肉植物らしいこの星のような花は、我が家のカネノナルキの花と同じ。
 水不足からか、乾燥からか、過酷な条件であったろう我が家で咲いたときあまりの酷似に驚いてしまった。

 記憶違いであったとしても、高校の頃の先生方を思い出し、感謝の念が沸くのです。

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