うちのねこ
うちのおしゃべりみーやは、お父さんに頭をなぜられると弱い。
お父さんがベッドにゴロンすると、必ず(目ざとく見つける!)乗っかって行って、お父さんの喉元に前足(うちでは手という)をおき、スフィンクスのポーズをとる。たとえ、横になっての寝姿勢だとしても、平ら!を要求する。おとうさんはもちろん、要求通り。
変な格好で読書を続ける。
お父さんが本に集中していると、ミャ、という。頭を撫でろ、というわけだ。下手すると、ネコパンチの掠るやつが来る。本を置くしかない。おとうさんは両手でみーやの耳をペタンコにしてぐりぐりする。
みーやはお尻を高々と上げて
「ミーー」
となく。どっちかというと、「ビャヤビャ~~~~~~~」くらいの嘶きサービスなので、お父さんも大満足して、3往復。もっとかな。みーやが『いいよ』というまで頑張る(仰向けなので手が・腹が~~~)。
みーやの嘶きサービスは、<ミー>と澄んだ音でなく濁音が混じる。しかも、咽喉のゴロゴロ音が混じるので、猫の声みたいじゃなくなる。唄うみたいに小節がまわる。
儀式が終わったら、そのまま香箱座りして本を読ませてくれることもあるし、バタッと降りて隣の部屋へ行くこともあるし。
一番可能性が高いのは、パソコン前の揺り椅子にどっかと座って丸く寝る。そして気が向くと、お父さんの上でマッサージを楽しむのだ。
善き日曜日。良き。