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おこりんぼ

 道ばたにカタバミに群落。
 葉の色も褪せ、種(莢?)の色も紫

 きっと昨日は寒かったに違いない

カタバミ

 花壇の前でスマホを構えていたら、通りがかりのおじさんが
「これは雑草だよ」
 と、アドバイスをくれた。
「はい、おこりんぼですよね」
 と返すと、わざわざ撮っているとわかってくれて
「全部抜いちゃう艸なのに(なんで撮るかな)」
風に返されて、心の中で『大丈夫』と返したけど・・・よかったかな?
 それぎり、知らないもの同士、にこやかな会釈で別れるのはいつもながら。
 まだ、絆っていうか、お互いさまが残っている。

 カタバミ君たち、種に触ると、パンて飛ばすから「おこりんぼ」って呼ばれちゃう。

 だけど、こんなにしなしなになって、種を飛ばす余力あるのかな?乾けば大丈夫かな?
 今朝開いたであろう若葉は緑色。
 何となく紫に変った仕組みがわかる気がする。がんばってね

一茎だけ、緑
カタバミ

 近くにあったちゃんと園芸種も紫に染まっていた
 三角がりりしい。カタバミはハートがシンボル・・・そうそう、クローバーみたいに四つ葉になることがないのはなぜなのかな?

ムラサキカタバミの白

 ちなみに「カタバミ」と入力したら『酢漿草』も選択文字の列に並んだ
 酢、酸性液かぁ。これは にゃおさん が紹介していた「薬屋のひとりごと」にキーワードというか・・・ホウセンカ(鳳仙花)とセットで出て来る植物の名前で、まさか、え?お役立ちなの?と、二度見してしまった。
 ホウセンカ(染指草という字も当てる・別名:ツマクレナイ、ツマベニ)の液を爪に塗って、カタバミの汁で発色させるらしい(この辺はイメージの世界になっていてハッキリしない・・・ごめんなさい)。

 『薬屋のひとりごと』(めっちゃネタバレですが)のなかで、障害のあるおとうさんが、おかあさんに惹かれた象徴の一つ、赤い爪。猫猫が後宮の女官たちにネイルした(ストーリー中・すごく流行った)とき、おとうさんの視覚の中で、爪が・舞っているようにチラチラチラチラと・・・そこら中に赤が飛び情緒不安定になるシーン。おかあさんが碁を打つ時の爪の赤も印象的。

 子どものころ、雑草抜きを頼まれて・・・カタバミは<根から抜くやつ>の中の一つだった。ところが、手抜きして毎日やらないといつの間にか種ができていて、注意しても弾けてしまうのだった。
「あぁ」
 遊びで(野原で)弾けさすのは大好きだったけど、庭で出会うとうんざりしたのは忘れない。<おこりんぼ>め。・・おや。今反芻したら、楽しい思い出になっている。
 ちなみに、ホウセンカも<おこりんぼ>。
 こっちの種は、来年のために全部採っておきたいのに、ハラハラと逃げて行ってしまったこと、忘れていない。・・・なわけで、毎年同じ場所に咲くのだった・・・

 <おこりんぼ>も<どろぼう>も<ひっつきむし>も<ビーズ(数珠玉)>も、草の種のおもちゃだった
 おもちゃがない時代(いや、買ってもらえなかっただけだけど)の幸せな思い出にひっついている。そのときはぜんぜん、思い出になるなんて思えなかったのに。

 ふしぎ


 





 

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