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ヨウシュヤマゴボウとヤマゴボウと
ヨウシュヤマゴボウについて、記事を書きました。小さいころから注目の植物。何故か周囲の大人たちには不評で、空き家に繁茂していたスラっと系。
コメントをいただいて(ありがとうございます!励みになります)、在来種のヤマゴボウについて、調べてみました。
やっぱり、毒みたいです
重要なので抜粋。
・ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年生草本である。かつては人家に植栽されたというが、有毒であり食用には適さない。この点は帰化植物のヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ)と同じで、ヨウシュヤマゴボウの茎は赤みを呈するが、ヤマゴボウの茎は緑色である。果実が黒紫色に熟す事も同じで、インクベリーと呼ばれ、染料の原料とされた。
・山菜の販売所で売られている“山ゴボウ”の名前で販売されている漬物の原料は、キク科のモリアザミ、オニアザミ、オヤマボクチなどのアザミ類やヤマボクチの根の総称である。山菜として「山ゴボウ」と称されているもので、“ヤマゴボウ”とは全く異なる植物である。岐阜県東濃地方では、モリアザミは食用として「菊ごぼう」としても、販売されている。野菜のゴボウもキク科である。
うんうん、そういえば道の駅で「山牛蒡」を見たような気がする。しかもっ。<へぇ。これが(あの植物の)根なんだ・・・名は体を表すなんだなぁ>くらいまで思った記憶有。勘違いだったなぁ。
もう一個みっけ。こちらは厚生労働省。やっぱり根っこの話。
さて。地上に戻って。
も一回、我が写真↓を見る。茎が青いぞ。すわ、ただのヤマゴボウか?でも、実の茎は赤。やっぱりヨウシュヤマゴボウだろう。
あとで調べたら、植生が全く違う。日本のヤマゴボウは軟弱で山にしかないそう。道路脇に生えている時点でヨウシュヤマゴボウだったのだ。
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そして悲報。
在来種だと思っていたヤマゴボウも帰化植物だった。もう一つ、似た種に「マルミノヤマゴボウ」があるそうで。これはどうだろう???
中国原産の帰化植物でヤマゴボウという名前の植物があり、昔は食用とされ、若葉をあく抜きして食べていたようですが、多食するとジンマシンや吐き気、下痢などを起こすそうです。注意すべきことに、根には多量の硝酸カリウムが含まれ有毒とされています。漢方では、根を日干しにしたものを商陸(しょうりく)と称し、利尿剤に用いられていますが、誤食すると脈拍が弱くなる、血圧が異常に降下し、心臓麻痺を起こすなどというようなこともあります。
さて。食用にされないかというと、世界は広いもので、インドヤマゴボウの新芽は食用に供されるそう。
ヨウシュヤマゴボウもっ。「アメリカ先住民は、春、赤味を帯びる前の若葉をよく湯がいて、あく抜きしてから食べていたそうです」(出典:担当:マグノリア)とのこと。ただし、葉も毒ありなので、試すのはやめたほうが吉
ちなみに・・・香川大学はチャレンジャーがいて(伝聞だから香川大学のヒトではないかもしれない)。
もうひとつちなみに。毒が発現するのは2時間後だそうなので、この、10粒を2時間置きながら食べたとは思えないので、危険すぎないか?と思った。
試しに果実を食べた人もいるようです。結果としては10果粒食べても(種子は丸飲み)特に体調が悪くなることはなかったそうですが、後で舌がしびれてきたと述べています。
もう一つ、私の好きなミネラルについての情報あり。マグネシウムとか含有?
探しきれず。別の情報と混同したのかも?
植物が金を探して蓄積するとか、金鉱のあるところに必ず生える苔とか、ロマンがあります!逆にめったにないってこと?
毒について、おさらい
葉・茎にはアルカロイドやサポニン、根には硝酸カリが含まれていて、食べると中毒を起こします。
フィトラッカトキシン phytolaccatoxin :フィトラッカゲニン phytolaccagenin をアグリコンとする数種の配糖体(サポニン)の混合物。主成分はフィトラッカサポニン E phytolaccasaponin E 。
有毒成分は煮沸により分解される
ヨウシュヤマゴボウは毒性がありますが、一方で古くから薬草としても活用されてきたそう。いろいろな記事があり一つあげることもできず。
今日はここまで。(すぐ諦めちゃう)
このおいしそうな実は、鳥が食べて撒くのだという。
毒で他の食害を排除し、鳥だけにお願いするという、この戦略は少なくとも日本では大成功だ!空き家が増え繁茂している。
もう一つ、観賞用として生やす人が増えたところを見ると立派な体躯(逆に目立つから引き抜かれやすいなんだけど・・・)は時代の後押しもあって「大成功」といえるかも?
曇り空のこんな日は歩きやすいけど、今日は午後に出かけるからと自粛中。