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剣客商売第4巻 第5・8話
さいしょに。
見てくださってありがとうございます。
池波正太郎著「剣客商売」は、一緒に江戸を歩いている気分にしてくれます。それで、いつか江戸の町を歩いてみたいと、地図を作りはじめました。
資料を使わせてくださったり、正確な情報をくださったみなさまにも感謝申し上げます。
第6話は初出箇所なく、第7話は別記事にしました。
※ネタバレありあり!ご注意ください。
本記事は第4巻 第5~7話の地図についてです。
なお、本記事は初出場所のみ探します。
※小兵衛の家などの、いつもの場所は地図A(下段)にまとめました。
※本文抜書の「51)」は、文庫本のページ数です、私自身の備忘録として入れさせていただいております。
では。どうぞ。
第5話 約束金二十両
新しく登場した場所は多くない。立札をたてた➀②寺社2カ所と
あやしい浪人が住む「③駒込上富士前町裏」
230)おもよが買った茶店:浪人談「近くの⑤駒込・妙儀坂の西方に、④染井稲荷の社がござる。西福寺という寺と同じ境内」。近くに染井の植木屋
第5話 地図
![](https://assets.st-note.com/img/1693809959971-nXcoall8gq.png?width=1200)
第6話 鰻坊主(地図なし)
初出箇所がありません。
第7話 突発 (別記事)
第8話 老僧狂乱
大治郎が旅の空で世話になった和尚様が目の前で大川に身を投げた。
新出場所は多くない。
地図1
今回初出地の目玉は、悪漢③〔小山田左京〕宅です。
向島ということで、鐘ヶ淵周辺ながら不慣れな地図づくりとなりました。周辺地を探り、「長命寺」の裏に落ち着きました。池波先生の構想では、切絵図の掲載画面よりちょっと上の「此辺松ノ名所ナリ」とあるあたりかもしれません。
なお、切絵図に「鐘ヶ淵」は出てきません。
※向島だけあって、大きな料亭、観光名所、桜と松。切絵図はぜったい観光案内だ!
![](https://assets.st-note.com/img/1693922548963-GprxJlhJUW.png?width=1200)
地図2
④神田の足袋問屋、⑤無覚和尚が恋に落ちた愛宕大権現・⑥麻布の隠れ家
![](https://assets.st-note.com/img/1693923463143-5le2MyZ7y1.png?width=1200)
抜書+切絵図
新しい年が明けて正月6日。大治郎は田沼屋敷の出稽古を終わり、小兵衛隠宅に向かっていた。
322)外神田から浅草寺御門外を経て、両国橋へ
目の前で無覚和尚が身を投げた。
322)大治郎は修行中、伊勢・亀山の城外れの大念寺(無覚和尚の寺)門前、雨の中下痢を病みうずくまっていると、寺僧が中へ。医者は「寸でのことで命とり」。7日の間看病を受け、旅を続けることができた。
大治郎は本所・亀沢町の宗哲先生宅に担ぎ込んだ。命取留める。
原因は金(寺を直すための寄進、100両紛失)。
小兵衛が手当てし、無覚にお渡しする。
次の日。
349)「大治郎。あの和尚が姿をくらましたよ」 えっ
351)➀向島の名刹長命寺の裏側は、②寺嶋新田の田圃が一面にひろがり、ところどころ百姓家とこんもりした木立がみえる田園風景であって、この辺りは鐘ヶ淵の秋山小兵衛隠居にも程近い。
その一角にある松林の中に、古びた風雅な構えの寮(別荘)が一つある。
〔小山田左京〕宅(根城か?)無覚はそこへ飛んで行ったのだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1693919161978-nrruYGEQF6.png?width=1200)
355)無覚が、修理の金を集めに江戸へ出て来たこと、これは事実である。<古びた寺、地元の檀家だけでは不足>・・・それで無覚は、亀山出身で先祖代々の墓が大念寺にある伊勢屋茂兵衛に寄進を頼むべく、江戸へのぼって来たのである。神田多町一丁目草履問屋〔伊勢屋茂兵衛〕
無覚がお崎を見たのは、資金のめどが立ち、せっかくだからと江戸観光(寺社参拝等)に出た翌日であった。
愛宕権現社、お崎は〔吉野屋〕の茶汲女。5日後、伊勢屋を旅姿で出立したものの、お崎の兄だという座頭の秀の家(麻布の北日ケ窪の崖下にある小さい家)で暮らしはじめた。
361)旧臘29日の夜更け、4人の男があらわれ、お崎を拉致・・1枚の紙を放って寄こした、「左京」の名と寮への簡単な地図。
363)無覚は寮へ飛んで行く。そして正月6日までとどまるも、お崎を戻すには百両といわれ。ふらふら寮をぬけ出し、身を投げた(2日前)。
今は、〔小山田左京〕に百両を渡し、安心して昏々と眠っている。
364)左京が向島の住居はもどって来たのは夜に入ってからである。
浪人たちを連れ、無覚を殺して松林に埋めるつもりであった。
● 秋山父子、弥七・傘徳の大捕り物・・・>
● 調べによれば『女鯰の左京』と呼ばれる悪漢。小兵衛は続ける。
371)「弥七、まわりの松林の中を洗ってみるのがよいぞ」
家の中に飛び込んだ大治郎は「和尚殿は、息が絶えております」と。
372)大治郎は、台所へ出て、湯を沸かしにかかっていた。
大治郎は、無覚和尚の死体を清め、こころばかりの通夜をしてやるつもりでいる。
雪が、しずかにふり出していた。
あとがき・予告
これで第4巻は終了です。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
地図Aについて
〇地図説明
・・・不要の方は飛ばして・・・地図は下です・・・
・えんじ色の丸に囲まれた数字と、凡例の数字がリンク。クリック(タップ)するとタイトルと簡単な説明が地図の向かって左に出ます。
・スマホの方にはキャプションがずれているかと。ごめんなさい。
・拡大縮小も自由自在で、触っただけで位置が行方不明になることも・・・汗。立ち上げなおすと初期状態に戻りました。
・拡大して全画面がお勧め(地図上バーの右端□)。
・パソコンで見ている方は、スマホへ送ると便利なんだけど・・・実験したけどうまくできません。このページをスマホで開いて、全画面にしたら地図で使えるようです。よろしければ使ってみてくださいね。
・お読みいただき、ありがとうございます。
ご覧いただきありがとうございます。今日も良き日でありますように。