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出来損ない人間の希望を感じた話

最近すごく落ち込んでいた。
何をやってもうまくいかなくて、何やっているのかも分からなくなってきて、仕事が進まなくて、他の人に迷惑をかけて、毎日のように謝って、それでも仕事が遅くて迷惑にしかならなくて。

私の小学生の時の将来の夢は「人の役に立つこと」だった。今でも想いは変わらない。そんな私が、全く人の力になんてなれず、むしろ、人の迷惑にしかなっていない。ありたいこととかけ離れていることを続ける毎日を過ごしていて、死んでしまいたいとずっと思っていた。ずっとずっと思っていた。

そんな簡単に死んでしまいたいなんていうものではないとわかっている。人のためになりたいと思い、今の仕事はこどもに携わる仕事をしている。こどもたちと関わり、幸せに生きてほしいと願いながら仕事をしている。人の幸せを願う私が、自分には死んで欲しいと思うなんて、おかしな話だ。はちゃめちゃだった。

でも、どの気持ちも決して嘘ではなかった。

人のためになれない、だけじゃなくて、人に迷惑をかける。私がいるだけで邪魔。そう思うしかなかった。

かと言って希望もなかった。

私は、昔から性格の優しいけど、出来の悪い人間だった。忘れ物をしてしまう、約束を破ってしまう、嘘をついてしまう、提出期限を過ぎてしまう。部活でも必死に練習するけど、成果は残せず、仲間に迷惑をかけ続けていた。どこにいっても、迷惑ばかりかけていた。おおらかで明るかったが、申し訳ない気持ちを抱え込むとダメ人間になってしまう。使い物にならないなといつも思っていた。

働き始めて4年目。新しい役職について数ヶ月。今月は、毎日のように泣いている。使えない、邪魔な自分がいやで嫌で仕方がない。本当に辛かった。

今日のさっき、少しだけ気持ちが変わった。

今の唯一の希望は、上司がこんな私でも諦めずにまっすぐ関わってくださることだ。目指す方向を示し続けてくださって、ダメなことはダメだと教えてくださって、困っていたら相談に乗ってくださって。

こんなダメな私を諦めないでいてくださる方がいることが私の唯一の救い。

でもそんな上司に、「これじゃあ、救いようがない。」と言わせてしまった。何度も何度も指摘をしているのに、改善しない私に対して、このままではどうしようもないと伝えられた。

申し訳なくて、たまらくなった。

それでも、まだ希望を感じられた。

私が相談をして、「これじゃあ、救いようがない」と言われたのも、朝7時の長文で連絡の中でだった。朝からそんな長文だなんて、普通じゃない。どこまでも向き合ってくださっていたのだ、その人はまだ諦めないでいてくれているのだ。

なのに、なのに、私は落ち込んでいる場合じゃないと、少しずつ気がつき始めている。

まだ自分のことは信じられない。だって信じるものがない。

とは言っても、現在は死んで欲しいと思うところもある。でも、もっと長期的にみて、価値を残せるものがあると思う。死んでしまった方が、今まで投資してくださった人に迷惑だ。

こんなごちゃごちゃ言っているが、人がどうとか関係なく、「自分は生きたい」と言えばいいのかもしれない。でもまだ、心から言えない言葉ではある。言わなくていいとも思う。私は、人と生きていきたい。いい感じに。

そのために乗り越える壁が今あると思う。


こんな素敵な環境を選んだのは私。
よくしたいと思い続けているのも私。
不器用だけど、それでも人が好きでいられる私。

そんな私は私が好きだ。

まだまだ生きるのは辛い。
けど、もう少しがんばってみたいと思う。




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