2.9週遊んだゲーム『魔女と百騎兵』
noteさんから「今月も書いたら3か月連続投稿やで？」と唆されたので、せっかく何か書こうかなと。
ここ数年は周年を迎えるゲームタイトルが多く、今月も記事を書かせてもらった作品では『アマガミ』が発売15周年、『モンスターハンター』がシリーズ20周年を迎えました。（おめでとうございます！）
10~20年前というと自分は中学～大学の頃で、ロクに勉強もせずゲームに明け暮れていた時期でした。当時から今までシリーズが続いていたり根強いファンに支えられたりしてコンテンツが盛り上がっている名作も多く、良い時期に学生やらせてもらってたなと思います。
とにかくいろんなタイトルを遊んだので「思い出の一本」みたいな絞り方をするのは難しいのですが、先日たまたま日本一ソフトウェアさんのコンセプトストアに立ち寄って見かけたポップで猛烈な懐かしさに襲われたので、今回は『魔女と百騎兵』の思い出を少し。
『魔女と百騎兵』（まじょとひゃっきへい、The Witch and the Hundred Knight）は、ノラが開発し、日本一ソフトウェアより2013年7月25日に発売されたPlayStation 3用ゲームソフト。PlayStation 4用『魔女と百騎兵 Revival』（まじょとひゃっきへい リバイバル）は2015年9月25日に発売された。
本作を簡単に説明すると「魔女・メタリカ様に召喚されし百騎兵となってダンジョンを攻略していくARPG」です。
ダークな世界観と歯ごたえのある難易度が特徴で、いろいろな強化要素で少しずつ百騎兵くんを強化して難敵を倒せるようになっていくのが嬉しい反面、ダンジョンの途中ではセーブが出来ないので一生懸命進めたのに終盤で倒されて振り出しに戻ることもしばしばありました。
パッケージのメタリカ様が可愛いな～と思って気軽に手に取った若き日の飯田少年は、その難易度にヒーヒー言いながらもアクションとストーリーとキャラクターの魅力を楽しんだものです。
この作品がなぜ思い出深いかというと「2.9周」プレイしたからなんですよね。「めっちゃハマって〇周回も遊んだ！」なんて思い出の作品は誰しもあるかと思いますが、この2.9周はそんな楽しい記憶ではありません。
1周目をクリアしてからマルチエンディング制と知り、「じゃあ最良のエンディングを目指して、ついでに収集要素も集める2周目行くぞ！」とじっっくり進めて辿り着いた2プレイ目のラスト。あと少し進めたら間違いなくクリアが見えていたところで、PS3が壊れてしまいました。
サポートへ修理に出してなんとか再び動くようになってくれたのですが、残念ながらセーブデータは消滅。当時はまだオンラインに常時接続していなかったのでバックアップも取っておらず、わたくし百騎兵とメタリカ様の何十時間にも及ぶ戦いの記録は白紙に。
他にプレイしていたタイトルも殆どバックアップはなく、ここまで大規模なデータ消失を体験したのが初めてだったこともあり、当時はショックでかなり落ち込みました。あまりにも落ち込むものだから両親が「PS4買ってあげるから元気だせ」と励ましてくれたのをよく覚えています。
（お祝いやプレゼントなどの理由もなくゲーム機を買ってくれたのはゲームボーイカラー以来だったかも）
現金な自分はPS4で遊べるようになったことで元気を取り戻し、また新たなタイトルに精を出し始めましたが、セーブデータが消えたタイトルの中でもやはり『魔女と百騎兵』の結末だけはずっと気になっており、PS4でリマスター版『Revival』が発売されたことを機に再度プレイしました。
今度は一周目からベストなエンディングとすべての要素回収を目指し、ついでにリマスター版ならではの追加コンテンツも楽しみつつ、ガッツリ40時間程度かけて、エンディング目前だったあの日から2年越しにエンディングを見届けました。
ですのでPS3で1.9周、PS4のリマスター版で1周の計2.9周と時間はかかりましたが、その甲斐あったと思わせてくれる素晴らしい作品で、エンディングにたく感動したのを今もよく覚えています。
ここまで書いてて「そんなに好きなら修理されたPS3ですぐ再プレイすれば良かったやん」と思わなくもないんですが、PS4での互換性がなかったし、データが消えたことに拗ねてたんでしょうね。「この道のりをもっかいやり直すんか……」という大変さもあるゲームでしたし。
最近は配信や実況動画でストーリーを知ってしまうことも増えて来ましたし、今もし同じことが起きたらちゃんと再プレイするとは言い切れない気もします。ですので、あの「このステージやったことあるなぁ」と思いながら何十時間も戻しプレイした経験もある意味貴重だったかなと。
ビジュアルに違わぬ怪しくダークで、それでいて嫌味のない設定や展開がものすごく好きな作品です。流石に細かな内容までは書けませんが、最初は「なんや俺がこんな大変なことを……」と思っていても、いつしか「メタリカ様のために！」と頑張りたくなる名作でした。皆さんも是非。
こういう思い出って原稿に書くことはないですし、Xに書くには長いしなので、意外とnoteに残しておくのは良いかもですね。すぐネタ切れになりそうですが。
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