『海の向こうでこんなこと言われた』
「自分はものぐさで出不精だし、外国なんて縁がなさそうだな」と思っていた私が、20年以上ぶっ続けで演劇の海外公演に参加することになるとは、30代の後半まで思ってもいませんでした。
劇団四季を辞めて、色々あって、蜷川幸雄さんとの出会いがきっかけとなり、怒涛の20年が始まったのです。
そもそも蜷川作品への初参加が『NINAGAWAマクベス』
ロンドン・ナショナルシアター公演。
それから毎年1、2回、多い年には3回と海外公演の連続です。
ロンドンでは殆どの年に公演がありましたし、ツアー終了後もなるべく時間を空けておいて帰りのフライトを遅らせて貰い、一人残ってウエストエンドやストラットフォードの芝居を観て歩きました。
そんな日々の中で様々な出会いがあり、友人も増え、忘れ難い思い出も数多、実に豊かな時を過ごせたと思っています。
そんな彼らが折々に言った・呟いた・叫んだ言葉の数々に「ふーん、彼らはそう思うのか」「なるほどね」「驚いたな」というのがいくつもあり、大きく言えば『文化の彼我の差』が視えてくるような気もする。
そんなわけで、「備忘録」のつもりで少し書いてみる気になりました。
ご興味あればお読み下さい。