インサイド・ヘッド
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2015年のアメリカ映画。11歳の女の子・ライリーの頭の中で、生まれた時から彼女のしあわせを願い、共に日々を過ごしてきた5つの感情――ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ。彼ら擬人化された感情たちの奮闘を描いたピクサーのアニメーション作品です。原題 "Inside Out"。
監督は、『モンスターズ・インク』、『カールじいさんの空飛ぶ家』『ソウルフル・ワールド』のピート・ドクター。共同監督に、ロニー・デル・カルメン。
はるひ、ピピッときて劇場へ行く。
わたしが『インサイド・ヘッド』を最初に観たのは、映画館。なぜか公開前から、ちょっと気になっていたんですよね。“頭の中の感情を描いた作品” と聞いて。
不思議なことにわたくし、映画に関しては
「これは劇場で観た方がいいかも♩」
と感じるアンテナというか、直感というか、嗅覚というか――そういう “好み” センサーが冴えておりまして、運良くキャッチできてしまう性質らしいです。
で、実際に映画館で観た日のツイートがこちら。
やっぱり観に行って正解でした! 以来、お気に入りの映画に。前に参加したTwitter企画「30日映画チャレンジ」では、わたしの「お気に入りのアニメーション映画」に挙げるほど大好き♩
「発想力」と「表現力」が素晴らしい!
本作の良さを語る前に、まずは概要をサッとご紹介。
主人公は「ライリー」。11歳の女の子。ミネソタの田舎町で生まれ育ち、アイスホッケーのチームに所属していた。パパの起業に伴い、不慣れな都会の街・サンフランシスコへ家族で引っ越してきたばかり。ミネソタの大親友とも遠く離れ離れになってしまい、ちょっと心細い今日この頃。
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ライリーのパパとママ。ノリノリで「おふざけ」もする楽しい両親。二人とも娘のライリーを心から大切に想っている。――が、サンフランシスコへ転居してからは、ライリーが不機嫌でいることが多く、ちょっと心配。なんとかライリーを元気づけようと心を砕くが、思春期の入口に立っている娘を相手に空回り気味。
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ライリーの頭の中に住む、5つの感情たち。(画像左から)赤の「イカリ」、緑の「ムカムカ」、紫の「ビビリ」、金色の「ヨロコビ」、青の「カナシミ」。
この5人は、ライリーが生まれたばかりの赤ちゃんの時からずっと存在していて、ライリーのしあわせと健やかな成長を一心に願っているのです。彼ら感情たちにはぞれぞれ役割があって、こんな感じ。
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思春期を迎え、日々揺れ動くライリーの感情は、頭の中で彼らが活動しているせい―― というのが、本作の発想の面白いところ!
原案・脚本・監督を担当したピート・ドクターさん、ブラボー!
実はこの発想、ドクター監督の娘さんが11歳の頃に、監督自身が親として感じた疑問や戸惑いから生まれているのだそう。
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このユニークな発想に基づいて、わかりやすく、夢があり、あたたかく、美しい映像のエンターテイメント作品(しかも面白い!)に仕上げる、という離れ業! さすが、ピート・ドクター監督。さすがのピクサー。拍手!
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さらに、心理学を少しかじった経験のあるわたしとしては、
――なんていう部分も、素晴らしいイマジネーションと表現力で視覚化されていて、「なるほどなぁ」と感心したり、じーんと胸が熱くなったり。(心理学分野や脳科学分野に興味のある方、超おすすめです!)
上の画像は、ライリーの「記憶の保管場所」。きれいでしょう? ずらりと並んでいる輝く玉は「思い出ボール」。その時々の思い出と結びついている感情に合わせて、ひとつひとつ、綺麗な色がついているのです。ライリーの思い出ボールは「ヨロコビ」の金色でいっぱいですね!
一見ネガティブで厄介に思える「カナシミ」の感情にも、ちゃんと存在意義がある。
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他にも「つい、口をついて出ちゃうCMソング」とか、思春期女子の「理想のボーイフレンド」とか、“あるある” なネタについても本作なりの “仕組み” が描写されていて、思わず「ふふっ」と笑ってしまいます。
そして、なんといってもコレ!
ビンボン!(Bing Bong) ああ~、思い出しただけで、泣いちゃう!涙
あっ、ちなみにわたし、ディズニー系のアニメーション映画を観る時だけは日本語吹替派です。普段は、オリジナルの俳優さんの声で楽しみたいので、(アニメ以外の)洋画はいつも字幕派なんですけどね。
日本語版のビンボンの声は、俳優の佐藤二朗さんが演じていらっしゃいます。いいんだなぁ、これがまた。
散りばめられた小ネタも楽しい♩
“楽しさ” を創り出すことにかけてはプロ中のプロとも言えるピクサー。なので、作中の小ネタも手が込んでいて楽しいです!
ディズニーパーク好きの方は、どこで流れるのか、チェックしてみてくださいね♩
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それから、エンドロールも最後まで見逃さないよう、ぜひご注目を!
わたしはここで、めちゃ笑いました。笑
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