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インサイド・ヘッド

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2015年のアメリカ映画。11歳の女の子・ライリーの頭の中で、生まれた時から彼女のしあわせを願い、共に日々を過ごしてきた5つの感情――ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ。彼ら擬人化された感情たちの奮闘を描いたピクサーのアニメーション作品です。原題 "Inside Out"。

〈キャスト〉
○ ヨロコビ: エイミー・ポーラー(竹内結子)
○ カナシミ: フィリス・スミス(大竹しのぶ)
○ ビビリ: ビル・ヘイダー(落合弘治)
○ イカリ: ルイス・ブラック(浦山迅)
○ ムカムカ: ミンディ・カリング(小松由佳)
○ ビンボン: リチャード・カインド(佐藤二朗)
○ ライリー: ケイトリン・ディアス(伊集院茉衣)
○ ママ: ダイアン・レイン(田中敦子)
○ パパ: カイル・マクラクラン(花輪英司)

監督は、『モンスターズ・インク』、『カールじいさんの空飛ぶ家』『ソウルフル・ワールド』のピート・ドクター。共同監督に、ロニー・デル・カルメン。

はるひ、ピピッときて劇場へ行く。

わたしが『インサイド・ヘッド』を最初に観たのは、映画館。なぜか公開前から、ちょっと気になっていたんですよね。“頭の中の感情を描いた作品” と聞いて。

不思議なことにわたくし、映画に関しては
「これは劇場で観た方がいいかも♩」
と感じるアンテナというか、直感というか、嗅覚というか――そういう “好み” センサーが冴えておりまして、運良くキャッチできてしまう性質タチらしいです。

で、実際に映画館で観た日のツイートがこちら。

やっぱり観に行って正解でした! 以来、お気に入りの映画に。前に参加したTwitter企画「30日映画チャレンジ」では、わたしの「お気に入りのアニメーション映画」に挙げるほど大好き♩

「発想力」と「表現力」が素晴らしい!

本作の良さを語る前に、まずは概要をサッとご紹介。

©2015 Disney/Pixar

主人公は「ライリー」。11歳の女の子。ミネソタの田舎町で生まれ育ち、アイスホッケーのチームに所属していた。パパの起業に伴い、不慣れな都会の街・サンフランシスコへ家族で引っ越してきたばかり。ミネソタの大親友とも遠く離れ離れになってしまい、ちょっと心細い今日この頃。

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©2015 Disney/Pixar

ライリーのパパママ。ノリノリで「おふざけ」もする楽しい両親。二人とも娘のライリーを心から大切に想っている。――が、サンフランシスコへ転居してからは、ライリーが不機嫌でいることが多く、ちょっと心配。なんとかライリーを元気づけようと心を砕くが、思春期の入口に立っている娘を相手に空回り気味。

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©2015 Disney/Pixar

ライリーの頭の中に住む、5つの感情たち。(画像左から)赤の「イカリ」、緑の「ムカムカ」、紫の「ビビリ」、金色の「ヨロコビ」、青の「カナシミ」。

この5人は、ライリーが生まれたばかりの赤ちゃんの時からずっと存在していて、ライリーのしあわせと健やかな成長を一心に願っているのです。彼ら感情たちにはぞれぞれ役割があって、こんな感じ。

©2015 Disney/Pixar

ヨロコビJoy
歓び担当。いつも明るく、楽観的で、ポジティブ。常にハイテンション。
(声:エイミー・ポーラー/竹内結子)
カナシミSadness
悲しみ担当。いつもメソメソ、クヨクヨ。マイナス思考。
(声:フィリス・スミス/大竹しのぶ)
イカリAnger
怒り担当。ライリーを守るために「怒り」の感情を発動する。
(声:ルイス・ブラック/浦山迅)
ムカムカDisgust
嫌悪担当。不快なものを遠ざけるために「嫌悪」の感情を発動する。
(声:ミンディ・カリング/小松由佳)
ビビリFear
怖れ担当。心身の危険からライリーを守るために「怖れ」の感情を発動する。
(声:ビル・ヘイダー/落合弘治)

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思春期を迎え、日々揺れ動くライリーの感情は、頭の中で彼らが活動しているせい―― というのが、本作の発想の面白いところ

原案・脚本・監督を担当したピート・ドクターさんブラボー

実はこの発想、ドクター監督の娘さんが11歳の頃に、監督自身が親として感じた疑問や戸惑いから生まれているのだそう。

ピート・ドクター監督には娘がいる。自身が監督した『カールじいさんの空飛ぶ家』で、少女エリーの声を演じた女の子だ。エリーのキャラクター同様、当時の彼女はお転婆で想像力豊かな少女だった。だが11才になった頃、急に大人しくなり、不機嫌になってしまったという。

ドクター監督は考えた。「何が彼女の頭の中で起こっているのだろう?」

監督自身が親として感じた切実な思いや戸惑いが、映画『インサイド・ヘッド』の出発点となった。

ドクター監督は、かねてから心を掘り下げ、その中を見せていくというアイディアに惹かれていた。感情を擬人化し、彼らの視点からストーリーを語るという大胆な発想が生まれたとき、物語は動き出した。

そして、映画を作っていくうちにわかったことがあるという。「親しい人間に対して、怒ったり怖がったり悲しがったりする感情の深みや複雑さこそが、本当の絆をもたらす」ということだ。

「人生の幸せというものは、ずっと深いところに存在するのです」

(ディズニー公式サイト『インサイド・ヘッド』作品情報より)

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このユニークな発想に基づいてわかりやすく夢がありあたたかく美しい映像のエンターテイメント作品しかも面白い!)に仕上げるという離れ業! さすが、ピート・ドクター監督。さすがのピクサー。拍手!

ディズニー/ピクサーについての解説は、下記の記事をどうぞ。

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さらに、心理学を少しかじった経験のあるわたしとしては、

©2015 Disney/Pixar

○ 赤ちゃん~子ども時代の感情の芽ばえ
○ 感情って何のためにあるの?
○ 記憶のしくみ
○ 眠っている時の夢
○ 潜在意識
○ 性格はどうやって形成されるの?

――なんていう部分も、素晴らしいイマジネーション表現力で視覚化されていて、「なるほどなぁ」と感心したり、じーんと胸が熱くなったり。(心理学分野や脳科学分野に興味のある方、超おすすめです!)

©2015 Disney/Pixar

上の画像は、ライリーの「記憶の保管場所」。きれいでしょう? ずらりと並んでいる輝く玉は「思い出ボール」。その時々の思い出と結びついている感情に合わせて、ひとつひとつ、綺麗な色がついているのです。ライリーの思い出ボールは「ヨロコビ」の金色でいっぱいですね!

感情、記憶、眠っている時の夢、潜在意識、性格、イマジネーション…などの捉え方&表現の仕方がほんと良く出来てる見事!! そして面白い

(鑑賞時の感想ツイートより)

一見ネガティブで厄介に思える「カナシミ」の感情にも、ちゃんと存在意義がある。

©2015 Disney/Pixar

それぞれの感情たちは皆、しあわせのためにいる。

(鑑賞時の感想ツイートより)

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他にも「つい口をついて出ちゃうCMソング」とか、思春期女子の「理想のボーイフレンド」とか、“あるある” なネタについても本作なりの “仕組み” が描写されていて、思わず「ふふっ」と笑ってしまいます。

そして、なんといってもコレ!

©2015 Disney/Pixar

ビンボン!(Bing Bong) ああ~、思い出しただけで、泣いちゃう!涙

あっ、ちなみにわたし、ディズニー系のアニメーション映画を観る時だけは日本語吹替派です。普段は、オリジナルの俳優さんの声で楽しみたいので、(アニメ以外の)洋画はいつも字幕派なんですけどね。

日本語版のビンボンの声は、俳優の佐藤二朗さんが演じていらっしゃいます。いいんだなぁ、これがまた。

散りばめられた小ネタも楽しい♩

“楽しさ” を創り出すことにかけてはプロ中のプロとも言えるピクサー。なので、作中の小ネタも手が込んでいて楽しいです!

ディズニーパーク好きの方は、どこで流れるのか、チェックしてみてくださいね♩

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それから、エンドロールも最後まで見逃さないよう、ぜひご注目を!

©2015 Disney/Pixar

わたしはここで、めちゃ笑いました。笑


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もり はるひ
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