X-MEN: ファースト・ジェネレーション
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2011年のアメリカ映画。マーベルのアメコミ『X-MEN』を実写化した作品です。原作コミックは長く続く人気作。映画もシリーズ化されていて、本作はその第4作です。
そもそも『X-MEN』って?
まずは
「『X-MEN』って、なぁに?」
「名前は聞いたことあるけど、観たことないなぁ」
というみなさんのために、概要を。
○『X-MEN』とは?
DNAの突然変異により超人的なパワーを持ってしまった新人類、彼らは「ミュータント」と呼ばれています。
『X-MEN』で描かれる世界は、一定の割合でミュータントが存在する近未来。社会には、主義主張の異なる3つの勢力があります。
1|従来の人間たち
ミュータントを危険視し、社会から排除しようとする。
2|プロフェッサーX の組織するミュータント集団「X-MEN」
善のために特殊能力を使い、人間とミュータントの共存を目指す。
3|マグニートーを中心としたミュータント集団(テロ組織)
人間より優れたミュータントによる世界の支配を目指す。
まずは大きく見て、「人間」vs「ミュータント」という構図。
さらにミュータントたちの中でも、相反する思想を持つ「共存派」vs「過激派」という対立構造があります。
3つの勢力がそれぞれの主張をして揺れ動いている社会。そんな社会を背景に、ミュータントたちの葛藤やバトルを描いた作品です。
図解すると、こんな感じ。
“三つ巴” なんだな~、ということがわかれば OK!
映画シリーズを整理しよう!
映画『X-MEN』シリーズって、たくさんあり過ぎて混乱しませんか?
わたしは、します。笑
すでに観た作品と未見の作品が混在しているので、
「ん? これは観た?」
「これは何の話だっけ?」
と、わけわかめになります。笑
ということで、まずはカテゴリに分けて整理してみましょう〜!
わたしが観たことがある作品はタイトルの先頭に「★」マーク、未見の作品は「☆」マークを付けてあります。
○ 旧三部作
★ X-MEN(2000年)
★ X-MEN2(2003年)
★ X-MEN: ファイナル ディシジョン(2006年)
・ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)をメインにストーリーが展開。
・X-MEN は既に結成されている。
・プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)とマグニートー(イアン・マッケラン)は老年期。
○ ビギニング四部作
★ X-MEN: ファースト・ジェネレーション(2011年)
☆ X-MEN: フューチャー&パスト(2014年)
☆ X-MEN: アポカリプス(2016年)
☆ X-MEN: ダーク・フェニックス(2019年)
・旧三部作の前日譚としてストーリーが展開。
・プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)とマグニートー(マイケル・ファスベンダー)は若年期。
・『フューチャー&パスト』以降は旧三部作とは別の時間軸が流れている。(過去に戻って歴史を操作したため)
○ スピンオフ作品
★ ウルヴァリン: X-MEN ZERO(2009年)
★ ウルヴァリン: SAMURAI(2013年)
☆ LOGAN/ローガン(2017年)
☆ デッドプール(2016年)
☆ デッドプール2(2018年)
・シリーズ内のキャラクター「ウルヴァリン」「デッドプール」をそれぞれ主人公にストーリーが展開。
すべての作品を「公開順」に並べた一覧、物語上の「時系列順」に並べた一覧などは、こちらのサイトが詳しいです。
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『X-MEN』シリーズ、わたし大好きなんですよね~♩
2014年以降の作品(『フューチャー&パスト』~)はまだ観ていないので、ぜひ観たい~!
特殊能力にワクワク♩
『X-MEN』のどこが好きかというと、たくさん登場するミュータントの特殊能力!
こちらの美女は、自分の肉体をダイヤモンド化する能力を持っています。ガラス窓もご覧の通り、綺麗にカットできちゃうよ♩(この程度のことは、まだ序の口。笑)(ホワイト・クイーン)
こちらのお嬢さんは "青い肌に黄色い瞳" が本来の姿(写真・左)。ですが、自分の外観を変えて変身できるのです。普段の生活では、可愛い女性の姿(写真・右)で行動。(ミスティーク)
人の心が読める、地上最強のテレパスだったり。(プロフェッサーX)
磁力を操り、金属を思いのままに動かせたり。その能力が及ぶ対象は、人の体内の鉄分までも……!(マグニートー)
とにかく、登場するキャラクターたちが一人ひとり違う能力を持っていて、その多種多様ぶりが面白い!
それぞれのユニークな能力を知る度「よくそんなに思いつくね! 作者!」と感心してしまいます。
また、CG技術のおかげもあって、映像化された時のビジュアルがすごい! 楽しい! 素直に「おおおー!!」と驚きます。
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◯『X-MEN』あるある
映画を観た方は、ご家族やお友達と「自分だったら、どの能力が欲しい?」なんて話したことがあるのではないでしょうか。
わたしだったら、何の能力がいいかなぁ……?
アザゼルのテレポート能力ですかね〜♩
趣味のお散歩で遠征に出かけた時など、行きは楽しいのでどこまでも遠くへ行けるのですが、わりと困るのが帰り。
「うわぁ…… ここから家まで帰るのかぁ……」
「遠いよぉぉぉー!疲」
「自宅の玄関に瞬間移動したいぃぃー!」
という状況に、よく陥るので。笑
全然いらない能力なら、実は持ってるんですけどね~。
「チーズ」ってコードネームで呼んでください。
一年中いつも手がほかほかに温かいので、「とろけるチーズ」を手に持つと瞬時に溶けてしまうのです!笑
小さな保冷剤なら、握っていればあっという間に溶けます!
冷蔵庫から出したばかりのバターも、手の平に乗っけておいたらパンに塗りやすくなるかもしれない。笑
(この情報、誰得なんだろう……)
プロフェッサーXとマグニートーの若き日
本作(ファースト・ジェネレーション)の見どころは、重要キャラクターの二人、プロフェッサーX とマグニートーの若き日を描いているところ。
○ 写真左:プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)
○ 写真右:マグニートー(マイケル・ファスベンダー)
そうです! みんなの大好きな、ジェームズ・マカヴォイ♡
イケメン♡ 英国男子♡
『ナルニア国物語』のタムナスさんだよ~!
(『ペネロピ』でもイケメンぶりを発揮していました♡)
マカヴォイ演じるイケメンの若きプロフェッサーX。
のちに、旧三部作では――
こうなります。
本作では、彼がなぜ車椅子になったのかも描かれています。
ちなみに、つるつる頭になった理由は『X-MEN: アポカリプス』(2016年)で判明するらしい。
・・・
そして、マグニートー。こちらもイケメン♩
のちに――
こうなります。
彼がこのヘルメットを被るようになった理由も、本作で描かれています。「ほぉ~」と、ちょっと感慨深いです。
子どもの頃の生い立ちも明らかに。迫力に思わず息をのむ、引き込まれるシーンでした。
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二人のバックグラウンド、出逢い、能力をどのように開花させていったか、友情、考え方の違いにより互いの道を分かつまで――。
彼らの若き日の経緯が「そうだったのか〜!」というドラマとしてしっかり描かれています。
『X-MEN』シリーズ上の時系列としては一番最初の物語になるので、本作を観ておくと他の作品も理解しやすいかも。
のちにプロフェッサーX が設立するミュータントの保護教育施設「恵まれし子らの学園」(Xavier's School for Gifted Youngsters)の前身も出てきます。
あの学園の建物、素敵ですよね~! ロケ地はカナダにあるらしいですよ♩
アメコミが原作だからといって、ミュータントたちの特殊能力やバトルが出てくる派手なシーンばかりではありません!
彼らはまだ自身のことを "マイノリティ" だと捉えていて、社会での生きにくさを感じています。
ミュータントではない普通の人間の家庭に生まれ、家族にすら理解してもらえず苦しむ者。
特異な外見にコンプレックスを抱え、普通の恋愛をしてみたいと切望する者。
それぞれが「本当の自分とは?」という問いに悩んだり、意見をぶつけ合ったりします。
そんなミュータントたちの心情についてもしっかり描写されていて、シリーズの中でも特に好きな作品です。
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