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オペラ座の怪人

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2004年のアメリカ/イギリス映画。アンドリュー・ロイド=ウェバーによる舞台を映画化したミュージカル作品です。原題 "The Phantom of the Opera"。

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映画化の数がすごい!

まずは『オペラ座の怪人』という作品そのものについて概要を。

元々の原作は、フランスの作家 ガストン・ルルーによる小説。ミステリアスな怪奇ロマン作品です。(原題:Le Fantôme de l'Opéra)

1909年の発表以来、これまでに何度も映画化されており、その数なんと9本

○ 1916年版/ドイツ
○ 1925年版/アメリカ(監督:ルパート・ジュリアン)
○ 1943年版/アメリカ(監督:アーサー・ルービン)
○ 1962年版/イギリス(監督:テレンス・フィッシャー)
○ 1988年版/アメリカ
○ 1989年版/アメリカ(監督:ドワイト・H・リトル)
○ 1991年版/アメリカ
○ 1998年版/イタリア/ハンガリー
2004年版/アメリカ/イギリス(監督:ジョエル・シュマッカー)

すごい数ですよね! わたしも今回はじめて知って、驚きました。

そして、ミュージカルとして舞台化されること、3回。

○ 1976年初演/作曲:ケン・ヒル
1986年初演/作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
○ 1991年初演/作曲:モーリー・イェストン

これだけ見ても、多くの作り手たちや観客に長く愛されてきた物語であることがうかがえます。

ミュージカルの不朽の名作

3つの『オペラ座の怪人』ミュージカル作品のうち、一番有名なのはアンドリュー・ロイド=ウェバー による作曲のもの。

ウエスト・エンドやブロードウェイで上演され、ローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞などを受賞。1986年の初演から数十年にわたってロングラン公演を続けています。(今も!)

初演当時、無名ながらロンドンのオリジナル・キャストとしてヒロイン「クリスティーヌ」役に抜擢され、ロイド=ウェバーの妻(当時)でもあったサラ・ブライトマンを世界的スターにした作品でもあります。

こちらの動画は、25周年記念公演での様子。
新旧のファントムが4人も♡ 豪華!

○ クリスティーヌ(シエラ・ボーゲス)
○ 歴代ファントム(ヒュー・パナロ/ラミン・カリムルー/ジョン・オーウェン=ジョーンズ/ピーター・ジョーバック)

本作の代表的な楽曲 "The Phantom of the Opera" と "The Music of the Night" を歌っています。

この作品の楽曲は名曲揃い(後述)でどれも好きだけれど、"The Music of the Night" は本当に美しいなぁ……♩(うっとり) わたしの大好きな曲です♡

劇団四季版『オペラ座の怪人』の思い出

ロイド=ウェバー版のミュージカルは、日本では劇団四季によって1988年からロングラン上演されています。

わたしも、20代の若き頃に観に行きましたよ~!
人生初のミュージカル、人生初の劇団四季―― という思い出の作品が『オペラ座の怪人』だったのです。

親友と二人で観に行ったのですが、豪華な舞台演出、四季のキャストたちの素晴らしい歌声に、度肝を抜かれました。

舞台なのに、舟がスーッと水面を滑っている!?
天井の巨大なシャンデリアが!!
ファントムの切なさ、悲しさ……。

もんんんのすごく感動しました!!!

上演後、客席はスタンディングオベーションの嵐だったのですが、わたしは感動のあまり涙が止まらなくて、頬からあごまで大量の涙が伝い続け、

「ああ、ハンカチで涙を拭いたい……」
「メイクが崩れてしまう……」

「でも、この拍手を止めたくない!」
「ずっとずっと拍手を送っていたい!」

と葛藤しながら(笑)、何分も拍手していたことを覚えています。
一生の思い出に残る、素晴らしい体験でした♩

そんな名作ミュージカルが映画化!

というわけで、ミュージカルの素晴らしさをわたしに教えてくれた『オペラ座の怪人』は、特に好きな作品♡

アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲で映画化されたとあっては、観るしかない!

監督は『セント・エルモス・ファイアー』、『依頼人』、『評決のとき』などのジョエル・シュマッカー。

キャストは、ファントム役に『男と女の不都合な真実』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』のジェラルド・バトラー。クリスティーヌ役に『ミスティック・リバー』、『デイ・アフター・トゥモロー』のエミー・ロッサム

ジェラルド「ファントム」の魅力♡

ファントム役のジェラルド・バトラー。

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『エンド・オブ・ホワイトハウス』のように、タフガイのイメージがある彼ですが、

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本作では、とってもセクスィー♡笑

ファントム役って演じる俳優さんによってそれぞれ雰囲気が違っていて、それも楽しみのひとつなのですが、彼の場合は “色気” があって “危険な香り” がするファントム、という感じがします。

他にも、知的だったり、威厳があったり、気高かったり―― 歴代の様々なファントムがいますが、ジェラルド・バトラーの色気漂うファントム、わたしは結構好きです。

歌については、初回鑑賞時の感想ツイートに

しかし、肝心のファントム(ジェラルド・バトラー)の歌が…あれは…残念。イケメンでセクシーなんだけどね。歌は四季の舞台の方が好き。

なんて書いていますが、その後、何度も映画版を観た結果 “許容範囲内” になりました♩笑

男の色気たっぷりの、ジェラルド「ファントム」の魅力が一番出ているナンバーが、こちらではないでしょうか。

The Point of No Return

このシーン、情熱的で良いですよねぇ~♩なんとも抗いがたい魅力!
まさにポイント・オブ・ノー・リターン(最後の一線)!

クリスティーヌでなくても、こんな男性にいざなわれたら、危険とわかっていてもついて行っちゃいそう。笑

ロイド=ウェバーの楽曲の素晴らしさ

ここまでにご紹介した3曲(The Phantom of the Opera、The Music of the Night、The Point of No Return)以外にも、本作には素敵な楽曲がいっぱい! 酔いしれます!

映画のシーンの動画ばかり貼るとネタバレになってしまうので、コンサートや舞台からの映像を♩

All I Ask of You

サラ・ブライトマンとマイケル・クロフォード。(舞台版オリジナル・キャスト)

実際に口ずさんでみると
「なんて綺麗な旋律なんだろう……♩」と、ウルウルしてきます。

Masquerade

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映画でのこのシーン、華やかでとっても素敵なんです!
衣装の色調に統一感があって、1870年代の設定でありながらモダンハイセンス

楽曲を聴いてみたい方は、こちらの25周年記念公演の動画をどうぞ。

どうしよう! 全部伝えきれない!

わたしの大好きな作品ゆえに、あれもお伝えしたい、そうだ、これもお伝えしておかねば! ――と、書き連ねてきましたが、もう既に長文になっている気がします。汗

大丈夫ですか?

途中離脱したくなっていませんか?笑

他にも、クリスティーヌのソプラノの素晴らしさとか、クリスティーヌから見たファントムへの疑似父娘な思慕とか、ファントムのこじらせちゃった恋愛とか、映画版ならではの美術の美しさとか……。

語りたいことはまだまだ沢山あるのですが、全部書いているとこの倍の文章量になってしまいそうなので、今日のところはこのへんで。

とってもとってもおすすめな作品なので、この記事を読んで興味を持たれた方はぜひご覧になってみてください!♡


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