深キョン・流星の『初めて恋をした日に読む話』の感想と二人の数秘について
『こいはじ』は人気ランキング1位の代表作
今日は11月2日は深田恭子さん(深キョン)の41歳の誕生日です。深キョンは長年にわたって数々のドラマに主演していますが、ネットのニュースによれば、人気ランキングの第1位に輝いたのは『初めて恋をした日に読む話』(通称:『こいはじ』)だそうです。実は私、この2019年1月15日にスタートしたドラマをごく最近、Amazonプライムで視聴して、すっかりハマってしまったんですよね。
キャストが素晴らしいし、脚本も緻密でよく出来てて、原作の漫画より質が高い。なにより36歳の深キョンがメチャクチャ可愛い。普通なら成立しないはずの16歳差恋愛にリアリティを持たせているのは、ひとえに彼女のお人形のような可愛さとスタイルの良さ、それに横浜流星くんの演技力です。二人の衣装もおしゃれで楽しい。恋愛ドラマの傑作なので、まだご覧になってない方はぜひどうぞ!!
占い師としても勉強になるドラマでした。
視聴のきっかけは再来年、NHKの大河ドラマで主演が発表された流星くんのドラマを1度も見ていなくて、「どんな俳優さんなんだろう?」というちょっとした興味からでした。舞台で宮本武蔵を演じたことは知っていたのですが、韓国・中国ドラマを動画で見るようになって、日本の連続ドラマをあまり見なくなっていたので、顔すら認識できないことがショックでしたね。
ストーリーは『ドラゴン桜』の逆バージョン+恋愛
『初めて恋をした日に読む話』は底辺高校に通う由利匡平(16歳)が三流予備校・山王ゼミナールの講師・春見順子(32歳)と一緒に東大合格を目指す話です。『ドラゴン桜』の男女逆転バージョンに主人公2人の恋愛を絡めたお受験ラブストーリーといったら良いでしょうか。
順子はかつて進学校で学年1番のヤバい優等生で、母親の期待に答えようと東大文科一類(法学部に進学する学生が多い)を受験するもまさかの不合格。結局、お嬢さん大学に進学し、就職も結婚も上手くいかず、母親に「みっともない娘」と罵倒されながら実家暮らしを続けているアラサーです。その順子が偶然街で出会ったのが髪をピンクに染めた不良の匡平とで、二人は塾で再会します。
人は自分を肯定してくれる人がいれば頑張れる
匡平の文科省の高官の父親に連れられて嫌々塾にやってきます。鶴見慎吾演じる父親は息子を「社会のクズ」と罵るのですが、それを聞いた順子は自分の過去を重ね合わせ、「こんな父親の言うことは聞かずに逃げなさい」と叫んで、匡平を驚かせます。その前に順子が匡平の頭を撫でて「最強ピンク」というシーンがあるのですが、その瞬間、匡平は順子が自分の味方だと本能的に感じとるんですね。
第2話で順子が匡平に「受験生でも恋をした方が良い。彼女がいれば頑張れる」というようなことを言うのですが、それに対して匡平は「それって、自分を肯定されるってことだろ。だったら、恋人じゃなくてもいいんじゃないか」と答えます。この時点で匡平は自分の可能性を信じて疑わない順子が好きになっているのです。彼が選んだのは「順子と一緒に合格する」ことであり、その後の順子と一緒に生きる人生でした。
順子の為に匡平を助ける男二人が気持ち良い
ドラマでは高校時代から順子が好きだけど気づいてもらえない従兄弟の八雲雅志(永山絢斗)と、高校時代に順子に告白するもふられた経験のある、元ヤンキーで今は匡平の担任の山下一真(中村倫也)が匡平のライバルとして登場します。雅志は東大理一出身で大手商社のエリート社員。高級車に乗り、夜景の美しいハイソなマンション住まいの何もかも持っているモテモテ男ですが、超鈍感な順子に何度アプローチしても気づいてもらえず20年も経っているという設定です。
永山絢斗と中村倫也、現実離れした良い人キャラです。本来はライバルのはずの匡平の受験を懸命にサポートし、各々の立場で匡平の危機を救うのです。それは愛する順子の幸せを願っての行為なのですが、二人とも演技が上手いので、見ていて気持ちいいんですよね。匡平は二人の気持ちを痛いほどわかっているけれど、どうしても順子のことだけは譲れない。けれども、雅志と山下の生き方に触れることで、人生を肯定できるようになっていくのです。その過程が丁寧に描かれています。
「自己肯定感の低さ」は親子関係が原因
占い師をやっていると、「自己肯定感の低さ」に悩んでいる人に出会うことが少なくありません。その原因は例外なく、親子関係のあります。本来、親は無条件で子供を愛してくれる存在であって欲しいところですが、資本主義社会ではそうはいきません。このドラマでは、順子の母は一族全員が東大という東大一家の中で肩身が狭く、東大に落ちて以来、母娘の関係はギクシャクしています。匡平は東大をでて文科省のキャリア官僚になっている父親がいるけれど、彼は妻が危篤でも仕事を優先した冷徹な人間で、中学2年で母親を亡くして以来、心を閉ざして学校の教科書を開いたことがありません。不良になってピンクに髪を染めているのは、父親への当てつけです。
「自己肯定感」のベースは受け入れられること
順子も匡平も親の期待に沿えない子供という点で同じ立場にいるのですが、16年も人生の先輩である順子は「私のようになっちゃ絶対にダメ」と言い、匡平に父親と切り離して、自分で自分の道を選ぶようにアドバイスします。この、家族であっても、切り離して自分本位で考える。ここが幸せを掴むポイントですね。その結果、匡平は自分の意思で東大受験を選びます。彼は本来は頭の良い人間で、中学2年まではそこそこ優秀でした。3年不良をやって、そろそろ変わりたいと思っていた時に、そのきっかけを作ってくれたのが順子だったのでしょう。彼女の言葉が匡平の魂にまで達したのは、順子が彼の「存在そのもの」を認め、心から「自分よりも幸せになって欲しい」と願ったからです。
この世界のどこかに、自分の幸せを心から願い、それを最優先して行動してくれる人がいること。それが「自己肯定感」のベースになります。親でなくても、恋人でも友人でも仕事仲間でも、そんな人に一人でも出会えたら、人生は好転しはじめるのです。
人生を好転させるのは努力と行動
大分までにnoteに「ひとつの出会いが人生を変えることがある」と書きました。私は長年、ビジネスライターをやっていて、そこで様々な業界の経営者にインタビューしてきましたが、起業して常に順風満帆だった人など一人もいません。10年、20年と会社を倒産させず、ビジネスを続けてこられた人は、自分の努力は言うに及ばず、窮地を救ってくれるような人と出会っていることが多いものです。
救うというのは、必ずしもお金を貸してくれるとか、具体的に助けてくれるということばかりではありません。その人の一言でビジネスのコンセプトが一変したり、幅広い人脈を持っていて、その人の紹介でお客さんがどんどん広がっていったりと、パターンはいろいろです。ただ一つだけ言えるのは、出会っただけではダメということ。自分の人生を好転させるために行動できるのは自分だけなのです。「はじこい」で雅志や山下、最後には父親も彼を応援するようになるのは、匡平が死に物狂いで勉強しているから。その努力し続ける姿が周囲の人の心を動かし、行動を変えたのです。
深キョンは人を幸せにすることで運が開ける人
さて、最後に数秘術の話です。「はじこい」主演の深田恭子さんの4つのコアナンバーは下記となります。
ライフ・パス・ナンバー(人生の行程数):6
ディスタニー・ナンバー(運命数):4
パーソナリティ・ナンバー:5
ソウル・ナンバー:8
ライフ・パス・ナンバー(人生の行程数)が「6」の人は、博愛主義者で愛・家庭・奉仕がキーワード。「人を幸せにすることでお金をもらう仕事」に向いています。また、美的センスにも優れています。希代のポップスターだったマイケル・ジャクソン、ビートルズのジョン・レノンもライフ・パス・ナンバーに6を持っていました。深田さんも長年、アイドルとして多くの人を幸せにされてきた方です。
人生の目的や使命をディスタニー・ナンバー(運命数)が「4」で自分の城を築く、地に足をつけるというナンバーです。人生の折り返し地点を過ぎて、6よりも4の要素が強くなってきたので、そろそろ結婚が近いような気がします。とはいえ、社会的な性格を表すパーソナリティ・ナンバーは「5」で行動力と変革のナンバー。魂の望みを表すソウルナンバーは「8」で人を巻き込みながらお金やパワーを追求するナンバーですから、芸能界を引退して専業主婦ということはないような気がします。
深キョンと流星くんは理解しあえる関係
次に横浜流星くんの4つのコアナンバーは下記となります。
ライフ・パス・ナンバー(人生の行程数):5
ディスタニー・ナンバー(運命数):6
パーソナリティ・ナンバー:11
ソウル・ナンバー:4
まず、深田さんと流星くんは位置こそ違いますが、「6」と「4」という共通のナンバーがあるので、 理解しやすい関係、恋人に限らず、相性が良い組み合わせだと思います。流星くんのライフ・パス・ナンバー(人生の行程数)は「5」ですが「5」の人は身体能力の優れた人が多いのが特徴です。流星くんは中学3年の時に極真空手で世界一になったそうなので、「5」のバイブレーションを十全に生きてますね。ディスタニー・ナンバー(運命数)は「6」なので、35歳過ぎあたりから、世界や社会に対して奉仕していくことを意識するようになるかもしれません。もちろん、俳優さんなので、素晴らしい演技そのものが奉仕になっているわけですが。
直感が鋭く、「求道者」的な一面も
パーソナリティ・ナンバーが「11」と元々直感・霊感が鋭い人なので、作品にしろ人にしろ、間違うことはあまりないでしょう。ただ、良い意味でも悪い意味でも網の目が細かいというか、人が感じ取れないことを感じ取るアンテナがあるので、繊細な演技ができる反面、本人は多少の生きづらさがあるかもしれません。ソウルナンバーが「4」で真面目で堅実、地に足のついた生き方をしようとする人なので、道を踏み外すことはありませんが、31歳までは心身のバランスを取るために、魂のために自分自身と対峙する時間を持つことが必要です。外からは華やかに見えても、内面的には「求道者」的な時間を過ごすことでしょう。また、そうでないと運が開けません。
流星くんのライフサイクルを見ると、「はじこい」が放映された2019年が9年周期のスタートの「1」の年なんですね。出世作になった作品ですが、この年に新しいサイクルがスタートし、2026年、30歳で収穫を迎え、2027年、31歳で9年周期が終わります。大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は共演者が渡辺謙、片岡愛之助、染谷将太、宮沢氷魚と名優・演技巧者が揃っていますし、脚本は『JIN-仁-』の森下佳子さんなので、この作品はきっと彼のキャリアに豊かな実りをもたらしてくれることでしょう。