「卒業シーズンに思うこと」
「卒業シーズンに思うこと」
3月は卒業の季節ですね。日本の年度制はいつ生まれたんでしょう?調べてみるとこれを会計年度と言うらしく、明治2年(1869年)からこうした制度が始まったらしいのです。4月の桜の季節に始まって桜の季節に終わるんや、というのは私が勝手に想像したことやったのかも知れません。
卒業式や卒業の思い出はみなさん色々あるのではないでしょうか?卒業とは別れの季節でもあります!私も関東暮らしを卒業して4月から関西での暮らしを始めます!最初の卒業式の記憶は大阪の高槻市立三箇牧小学校での思い出。この日、何人かの同級生がブレザーやスーツみたいなものを着ており何かそれだけで特別な日やったんやと思えた記憶が残っています!
そして式の中で「楽しかった運動会!」と誰かが言って、それを「運動会!」と卒業生全員がユニゾンで返すというコーナーがありました。この練習のために何度も体育館に集まって自分が言うところを覚えてリハーサルしたことを思い出します。
またこの時期は沈丁花の咲く季節でもあります!
あの香りが漂ってくると何故かセンチメンタルな気持ちになるのは私だけでしょうか?何だか空気が優しく温かくなりながらも吹く風は冷たく、
そんな気候のもとでそれぞれの道を歩き出す季節。
卒業には独特の感情を想起させるものがあります!
ある種の「死」(転機やきっかけになるもの)を迎えるような感覚とでもいうのでしょうか?
これまでを振り返り、一期一会のこの瞬間を大事にせなあかん!ということを思い出させてくれる季節です!
音楽の世界でも「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)や「春一番」(キャンディーズ)そして「春先小紅」(矢野顕子)「春の予感」(尾崎亜美)「さくら」(森山直太朗)などなど、この時期にふさわしい名曲がいくつもありました!
中でも松任谷由実さんの「卒業写真」は個人的にも記憶に残る楽曲です。
ユーミンの何回目かのベストアルバムのキャンペーンのCMを依頼され、そこで使う曲は「卒業写真」にしたいとのことを伺いました。
TVCMは無人の校舎の壁や黒板、体育館の壁面などに「卒業写真」の「写真」が投影されるというものでした。無人の学校と、何故かそこに降り落ちる桜の花びら。予算はタイトだったのですが、レコード会社の担当のGさんたちといっしょになって作ったCMは生涯の思い出になっています。広告主と直接やりとりができたこともいい経験になりました。
私が高校3年の時。卒業するのにあたって「卒業文集」を作りませんか?とクラスの学級会(?)か、何かで提案したことがあります。
うちの高校は進学校だったので、最初は教室中が「シーン」となって「めんどくさいこと言う奴やなあ!」という感じでした。
私がクラスでも成績が下から数えた方が早い落ちこぼれだったからというのもあったのかも知れません!
しかし、その話をすると何人かがやろう!と言ってくれました。
実家が印刷屋さんの「やまひ」が印刷&製本を引き受けてくれることとなり、栗山は何か手伝うよ!と最初に言ってくれました!栗山は大学卒業後、文学座に入り俳優となり、その後、30歳過ぎから医師になる勉強をはじめほんまに医者になりました。
秋の学園祭で盛り上がった3年8組の仲間だったので実行が決まるとスムーズでした。年末から年始の卒業までにかけて各自の担当の2ページを自由に記入してもらいました。みんなから「メッセージ」をもらうためのスペースだけ空けておいてくださいと言う指定だけさせていただきました。1月か2月に印刷が出来上がるとその文集をクラス中で回してお互いに思い出のメッセージやコメントを書くようにしたら、それが、むっちゃ盛り上がりました!
今でいうコミュニティビジネスのアナログ版とでも言うのでしょうか?
担任の亀谷先生(古文の先生)のページもあり書いていただきましたが、
亀谷先生はそれを見てどう思われていたんでしょうか?
私も今まで生きて来てそんなような「卒業」を何度も経験させていただきました。私が2月までいた職場の教育事業である「映像テクノアカデミア」でも毎年同じ経験をしました。入学してきた人たちはいつか卒業する。人が生まれて死ぬように。いつまでもここに居る人はいないのです。
そういう意味でも「卒業」という言葉は特別な意味を持つものなのかも知れません。そして、「卒業」は新たなことの始まりなのかも。あのTVドラマの「ブラッシュアップライフ」のように?
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