お盆休みに「統計学が最強の学問である(ビジネス編)」を読んでみた。
お盆休みに「統計学が最強の学問である(ビジネス編)」を読んでみた。
ビジネススクールに行くようになり統計学を2023年の6月に初めて学んでから1年と2か月が経ちました。それまでに「統計学」の教科書などを読み数式なども含めて理解しようとして来たのですが、なかなか自分の中で理解できたという感覚になりませんでした。データの基本でもある標準偏差のグラフや散布図などを見て、そこから変数を考えて統計分析をしていく手法が大切だ!と何度も授業で聞きました。課題研究のゼミの先輩などのお話を聞いているとその基本がきちんと入った状態で様々な分析をされているのだな!ということを実感します。とはいえ、私はその会話を聞き、同時に検索などをしてその言葉の意味などを知り、どのように統計分析をして洞察をしていくのか?を毎週目の当たりにしていました!
2024年の6月から7月にかけて「統計分析論」というRを使って統計分析をするという科目を履修しました!青野幸平先生の丁寧なテキストと教え方、そして、この分析は何が大切なのか?ということそこから平均 中央値 標準偏差 t検定 単回帰分析を経て重回帰分析そしてロジスティック回帰分析へと進んでいきました。統計分析の課題が中間と最後に出ます。青野先生のテキストを見ながらRを使ってエクセルのデータセットを使って分析しレポートを書くところから始まって、最後は自らの課題研究用のデータセットを使って分析をしなさい!というところまでを提出するのです!
ここで改めて集中的に統計分析を学んで、あ、統計学とはこういう感じなのかな?とある意味自分の中で肚落ちした感覚がようやく生まれました。いろんな科目を履修しながらいろんなものが組み合わさっていって自分の中で「あ、こういうことかも!」という感覚になることで「統計学」「統計分析」でデータセットを分析し、その分析は科学的にもエビデンスとなるということになるので多くの人を説得できる材料になるということがとても大事なことなのだ!ということがわかりました。
そんな分析をしている途中でお盆休みでもあり今回「統計学が最強の学問である(ビジネス編)」を読んでみて目からウロコが落ちるような気持になれました。本書はシリーズになっていて著者の西内啓さんが最初に出版されたのが「統計学が最強の学問である」というもの。これを読んだのは昨年のまさに6月ごろの統計学の履修をしていた頃でした。続いて昨年の秋くらいに「統計学が最強の学問である(実践編)」を読みました。しかしこの時点でも私の中で統計分析がピンと来ていない状況は続いていました。そして今回ようやく「統計学が最強の学問である(ビジネス編)」を読んで、データを使って会社をどうやって良くしてくのか?ということがとてもリアルに伝わり、私もたぶん内容を理解しながら読み進めることができました。
経営戦略の理論を統計でどう分析するのか?同じく人事(人的資本経営の視点)でどう分析していくのか?さらにはマーケティング、kaizenなどの言葉に代表されるオペレーションシステムまでを網羅されています。もちろんデータ分析用の美しく整えられたデータセットがある会社の方が少ないでしょうが、西内さんはまずあるものでやってみるというとても具体的で実践的なアドバイスをされています。そこから見えてくるものが企業の改善や改革につながり利益が出る生産性が上がる、社員のやる気が出るとなればそんなにありがたいことはないのではないでしょうか?本書にはそのための統計分析をするためのヒントが具体的なカタチで書かれています。
そして西内先生が統計分析の基本は「重回帰分析」と「ロジスティック回帰分析」であると言い切っておられることに深く納得しました。多くの先生方も同じことをおっしゃっています。さらには生成AIの誕生によって機械学習やランダムフォレストの手法などにも触れておられます。生成AIの登場でゼミの先輩たちもPythonを駆使して統計分析を行われています。私はいまはRで統計分析を行っていますが、時々生成AIのお世話になって、いろんなことを教えてもらいながら作業をしています。
テクノロジーの進化とちょうどいいタイミングで統計分析に出会ったことをチャンスだと捉えて様々な場面で活用していければと思っています。
そして、学校を卒業しても無料で使える統計分析ソフトのPythonやRを使って、わからないところなどは生成AIを活用しながら、本書のような分析や洞察ができるとそれだけで世界が広がり面白くなるな!と、入学1年半近くになってようやく感じ始めたのでした。